私のアンプ設計マニュアル / サンプル音源データ
ハム・サンプル音源(wav)
ハムには50/60Hz系のハムと100/120Hz系のハムの2種類があり、それぞれ発生原因が異なります。生じているハムの周波数を知ることでハムの原因を絞る込むことが可能ですが、50Hzとはどんな音なのか、100Hzとどう違うのか実際に耳で聞いて確かめていただくためにサンプル音源をご用意しました。いずれも5秒分あります。

普通の設定のPCであれば、以下の表のリンクをクリックしていただくとデータのダウンロードが始まり、ダウンロードが完了すると自動的に再生されます。ファイルサイズは約900kBです。但し、PC内臓の小型スピーカーのほとんどは100Hz以下の再生能力はなきに等しいのでたぶん何も音がしません。PCのヘッドホン端子にヘッドホンをつなげば音として聞くことができるでしょう。ヘッドホン端子の出力をアンプにつなげば立派に再生されるはずです。

No. 周波数 ソース ハムになる原因・経路
1. 50Hz 我が家のAC100V電源の波形 ・AC100Vラインからの誘導ハム
・電源トランスからの誘導ハムを出力トランスが拾う
・電源トランスからの誘導ハムを信号ラインが拾う
・電源トランスからの誘導ハムをアースループが拾う
2. 100Hz 両波整流直後のコンデンサの両端に生じたリプル ・両波整流による残留リプルは除去しきれていない・・・電源回路の設計ミス
・整流回路の電源トランスへのリターンのリプル電流がアンプ部のアース内を迷走している

上記2つの波形および高調波スペクトルは以下のとおりです。

左側・・・50Hzを基本波として150Hz、250Hz、350Hzといった奇数次高調波(赤い点線の中間ばっかり)。
右側・・・100Hzを基本波として200Hz、300Hz、400Hz、500Hzといった全高調波(赤い点線と重なる)。

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