私のアンプ設計マニュアル / 半導体技術編
トランジスタ増幅回路その18 (SEPP回路)

2つのエミッタフォロワを合体

2SAタイプと2SCタイプを組み合わせると、トランジスタならではの面白いというか、なかなか特性の優れた回路を作ることができます。

下図の回路は、SEPP(Single Ended Pushu-Pull)と呼ばれる回路で、オーディオアンプの出力段によく使われます。PNPトランジスタを使ったエミッタフォロワ回路と、NPNトランジスタを使ったエミッタフォロワ回路とをひとつにしてしまった、と考えたらわかりやすいです。

こうすることで、いわゆるエミッタフォロワ回路ではできなかった大電流の交流出力が可能になりました。負荷に対して電流を吐き出す時は上側のNPNトランジスタが受け持ち、負荷に対して電流を吸い込む時は下側のPNPトランジスタが受け持ちます。数アンペアのオーダーの出力電流を扱えるので、8Ωスピーカーを直接駆動できるようなった画期的な回路です。このSEPP回路が登場するまでは、トランジスタアンプといえども出力トランスを必要としたのです。


工事中


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