私のアンプ設計マニュアル / 周辺技術編
2.E系列

E系列とは

コンデンサや抵抗器等の電子部品の値はかなり広いレンジにわたって必要になります。たとえば、オーディオ回路で使用する抵抗器の値は、
0.1Ω〜1Ω〜10Ω〜100Ω〜1kΩ〜10kΩ〜100kΩ〜1MΩ〜10MΩ
くらいの範囲ですから10の8乗(×100,000,000)のレンジになりますし、コンデンサでは、
10pF〜100pF〜1000pF〜0.01μF〜0.1μF〜1μF〜10μF〜100μF〜1000μF〜10000μF
の範囲だけでみても10の9乗(×1,000,000,000)ものレンジになります。この広い範囲のなかでさまざまな値が必要になってきます。これを、無駄無く合理的に値を配分したのが「E3〜E192」と呼ばれる「抵抗器及びコンデンサの標準数列」体系(JIS C 5063 : 1997(IEC 63:1963))です。


E3、E6、E12、E24

1〜10の間を等比間隔で3つに分割したのが「E3」と呼ばれる系列です。
1.02.24.7、そして10
に繰り上がります。1〜10の間を等比間隔で6つに分割したのが「E6」と呼ばれる系列で、
1.01.52.23.34.76.8、そして10
に繰り上がります。「E6系列」では、0.22μFの次は0.33μFになり、470μFの次は680μF、という風にどんなレンジであっても常に上2桁はE6系列上の決まった値になります。許容誤差が比較的大きいアルミ電解コンデンサの容量はE6系列が普通です。

E12系列」では、10倍のレンジをおおよそ12等分しています。10の次は12、22の次は27という風に、その間隔は1.2〜1.25倍です。これは、許容誤差10%(K級)の抵抗器等に都合の良い間隔です。フィルムコンデンサなどもこの系列を採用しているものが多いです。E12系列は基本中の基本ですので、自作されるのであれば必ず暗記してください。

E24系列」は、E12系列の間隔を更に半分にしたもので、許容誤差5%(J級)の部品がこれを採用しています。E12系列を暗記した人であれば、E24系列まで暗記するのは苦にならないでしょう。


E48、E96、E192

E48以上の系列は市販されていませんし、オーディオ回路では現実的でないので説明は省略です。

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