■■■真空管式・・・平衡型差動プリアンプ(工事中)■■■
Balanced Line Pre-Amplifier


製作途上ですが・・・こんなデザインです


●オーディオシステムの平衡化

2000年頃から、我が家のオーディオ機材はゆっくりと時間をかけて平衡化が進んできました。最初に平衡化されたのはCDプレーヤでTEAC VRDS-25でしたが、これが不調になってからは平衡出力を持つSTUDER A727に置き換わりました。次いで、平衡型のパワーアンプのEL34全段差動プッシュプルが完成します。録音系では、早くからDigidesign MBOX2と002 Rackを使っていましたが、どちらも平衡対応型です。オープンリールデッキのOTARI MX-50Nも平衡対応です。次に平衡化されたのがPHONOイコライザだったのですが、これは長らくお蔵入りとなっていました。ヘッドホンアンプやミニワッター関係も平衡対応版が完成してきて、2012年になって平衡対応型のUSB DACも完成し、最後に残ったのがシステムのセンターに位置するはずのラインプリアンプとなったわけです。

何故、オーディオシステムを平衡化したかですが、理由を挙げるとすると以下のようになるでしょうか。

  1. 手に入れた音の良い機材の多くが入出力が平衡仕様である。
  2. 保有するレコーディング機材のほとんどが平衡仕様であり、アナログソースのデジタル化を行うのにそれに合わせてソース側機材を平衡化してきた。
  3. MIXモニター環境も平衡化されていた方が都合がよい。
  4. 我が家に3つあるシステムをつなぐケーブルの総延長が20mくらいあり、平衡化した方が有利。
  5. 自作オーディオ機材の中で、平衡化した方が音が良くなったものが何台もある。
  6. なんとなくカッコいい(結構大切かも)。
平衡化には欠点もあります。まず、不平衡タイプの機器との接続性に課題があります。何かと金がかかります。キャノンコネクタにかかる費用だけでもばかになりませんし、普通のRCAケーブルは使えません。機材の回路が複雑なものになりがちで、かつ大型化する傾向があります。

●システムの要求と構成

プリアンプは、ソース機材と再生(モニター)機材を相互につなぐ役割ですので、手足にどんな機材がつながるかでプリアンプに要求される機能が変わります。我が家にはじつにさまざまなソース機材がありますが、本機が置かれる環境は1Fのホールで、この部屋は居間として、ミキシングの作業として、パーティーなどの会場として、そして演奏の場として使われます。ソース機材には以下のものがあります。

録音機材側は以下のとおりです。


●プリアンプの構成

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●FET差動バッファアンプ基本回路

レコーディング用のライン信号出力用のバッファアンプはFET差動式としました。出口には平衡/不平衡いずれにも無条件に対応できるようにするために、タムラ製の600ΩCT:600Ωのライントランスを使っています。

●真空管差動バッファアンプ基本回路

モニター用のライン信号出力用のバッファアンプは真空管差動式としました。出口には平衡/不平衡いずれにも無条件に対応できるようにするために、タムラ製の10kΩCT:600Ωのライントランスを使っています。

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