BBS User Guide
トラブルシューティングのヒント

自力でトラブルシューティングを行うためのヒントをいくつか挙げておきます。
この掲示板で相談される場合は、「掲示板のガイドライン」を必ずお読みください。

■最も多いのはハンダ不良ハンダは単なる金属の詰め物や接着剤ではありません。250℃で3秒間というデリケートな条件で作られる銅と錫の合金です。ということを今これを読んで初めて知ったあなたのハンダづけは、おそらく不完全で不良だらけのはずです。

アンプが出来上がったら、各部の電圧をチェックして回路図に書き込むのは最低限のお約束ですが、是非やっていただきたいのが通電しながら1センチくらいの高さからの落下テストです。この程度の衝撃でノイズが出たり異常が起きたらほぼ確実にハンダ不良があります。

■次に多いのは配線ミス何度もチェックしたのに・・・配線のミスはないのに・・・上手く動作しない、から始まったトラブルの相談の結末はいつも製作者ご本人のミスが原因でした。
■部品不良は考えなくていい自作で購入する半導体や抵抗器やコンデンサは産業を支えている資源なので1万に1つの不良も出さない品質管理下で製造されています。私はこれまで1万本以上の半導体を扱ってきましたが、不良は1本もありませんでした。唯一の例外は真空管で、古典管は10本に1本くらい変なのがあっても驚いてはいけません。
初心者は部品不良を疑うベテランは自分がミスをする人間である自覚あります。初心者はそういう自覚がない上に、トラブルの原因は部品の不良くらいしか思いつかないから、いきなりハンダごてを持ち出して闇雲に部品を交換しようとします。
■いきなりハンダごてを使ってはいけない回路をいじるのではなく、接続条件を変えてみる、左右を比べたり入れ替えてみる、テスターで電圧を測定してデータを集める・・・まずは情報収集です。十分な情報を得た上で頭を使えば、それだけで原因はかなり絞り込めます。ハンダごてを持ち出すのは、問題箇所の絞り込みが出来て、かつ修理するのにハンダごてが必要だとわかった時だけです。
■掲示板で質問する回路図あるいは元になった記事、配線や実装の画像、各部の電圧データを用意してください。当サイトの製作記事の回路図には必ず何箇所かに電圧が書かれています。その電圧データがわかれば回路の動作の様子がわかり、トラブルの原因の絞り込みが可能になるからです。音が出ない原因、ノイズが出る原因は30種類以上あります。「音が出ません」「ノイズが出ます」だけではベテランといえども何も答えられません。
■「どうしていいかわかりません」「困っています」は言わないお約束自分で作ったものがうまく動かないのは想定内です。自作するということは自力で解決が基本です。人に助けてもらいたかったら「どうしていいかわかりません」「困っています」なんて言ってはいけません。


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