Mini Watt Tourer with USB-DAC
トランジスタ式Tourer ケース加工図
<USB DAC内蔵ミニワットツアラー>

<ご注意>
このケース加工図はPart3以前のものです。Part4では変更になる予定です。
Part3であっても、LC型のLPFを組み込んだ場合はC5,6がminiジャックに当たるので位置を変えてください。
この図にはBassBoostのスイッチ穴の記載が漏れていますので追加してください。

<使用したケース>

トランジスタ式Tourerで使用したケースは、ほぼCDジャケットサイズのタカチのHIT-13-3-13(http://www.takachi-el.co.jp/data/pdf/08-09.pdf)です。ほどよいコンパクトさであるのと、角にRがついているのでかばんに入れるのに都合が良いです。

このケースには一つ弱点があります。それは、組み立てた時にパネルと本体との間に電気的な導通がないことです。電気的導通がない状態で使用すると、シールド効果がないばかりか誘導ノイズを発生させます。その対処方法については本文記事を参照してください。

このケースの2枚のパネルには保護用のビニルシートが貼ってあります。密着していてわかりにくいので注意してください。また、本体を構成する上下の2枚の板には裏表がありますので、間違えないように注意してください。また、パネルは上下左右にガタがありますので、テープを貼るとか、左右の隙間に針金を挟むなどして工夫してください。


<ケース加工図>

(1)前面パネル・・・正面から見た図(注:底面図とはみかけ上左右が逆です)

ボリュームとボリュームの回転止めとLEDの3つの穴があります。ボリュームの穴は頒布していつ小型2連タイプに合わせてあります。LEDは、頒布しているPG3889の場合で3.2mm径ですが、LEDごとに直径が微妙に異なるので、実物を当てながら調整して開けてください。

現在、Bass BoostのON/OFFができるバージョンを作成中であり、前面パネル側にスイッチを取り付ける予定です。

(2)本体底面パネル・・・底板を上から見た図

アンプ部の基板取り付け用の穴が4個とAKI.DAC取り付け用の穴が2個必要です。すべてがぎりぎりの配置になりますので、必ず実物を当てて位置を確認し、必要に応じて修正してください。ゴム足は張付け式を使いましたので、足のためのビス穴はありません。

実際の加工では、底面側からドリルを当てた方が傷が目立たないです。その場合は、本図を左右逆にしてから底面側にケガキを入れてください。

(3)後面パネル・・・後ろ正面から見た図

後面パネルは非常に混雑しています。8mm径の4個の穴はスピーカー端子用、6mm径の穴はステレオ・ミニ・ジャック用、9mm径の穴はDCジャック用、8.5mm径の穴はAKI.DACのUSB端子用です。USB端子は不定形ですが開けやすい丸穴で済ませています。いずれの穴も、実物を当てて位置や大きさを確認しながら加工してください。

(4)Bass Boostスイッチの増設

私の製作では、Bass Boostは固定の組み込みにしましたが、スイッチでON/OFFすることもできます。その場合はどこかにスイッチを取り付けることになりますが、後面パネルはすでに満杯で取りつけるスペースがありません。前面パネルに取りつけるか、別のケースを探すかになります。


<拡大図面ダウンロード>

http://www.op316.com/tubes/tourer/image/case-layout.jpg


<基板の取り付け>

頒布している部品を使った場合の基板の高さは19mmくらいになります。ケースのうちのりは26mmですので、余裕は26mm−19mm=7mmしかありません。AKI.DAC基板の取り付けには高さ5mmのスペーサを使い、アンプ部の基板には高さ6mmのスペーサを使います。AKI.DAC基板とアンプ部の基板が接触してかぶってしまうことがあるので、あえて高さを違えてあります。高さの都合からいって貼り付け式のスペーサは使えません。

<取り付けビスの選択>

ビスは、頭の形状によって「サラ」、「ナベ」、「トラス」、「バインド」などの種別があります。丸い頭をした普通のビスが「ナベ」で、「ナベ」を平たくしたのが「トラス」、頭がまっ平らで円錐形なのが「サラ」です。右の画像は「ナベ」と「サラ」です。「サラ」を使うと仕上がり面に出っ張りがなく平らにできますが、そのためには専用工具を使って穴をすり鉢状に加工しなければなりません。何故、本機でサラビスを使ったかですが、ケース付属の貼り付け式のゴム足の高さが約1.9〜2mmと非常に薄く、普通のナベビスおよびトラスビスの頭の高さは2.2mmくらいであるためビスの頭が床をこすってしまうのです。

普通のナベビスあるいはトラスビスを使う・・・・底面にビスが出っ張りますのでケース付属のゴム足が使えません。高さが2.5mm以上ある足を使用してください(頒布は出っ張りがゆやかなトラスです)。

サラビスを使う・・・・仕上がりがきれいでカッコいいですがビス穴を円錐形に掘る加工が必要です。専用工具がなくても、太さが6mm径以上の普通のドリルビットを使ってもそれらしい加工は可能です。

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