EL34 3結シングル・アンプその3 クロストーク特性


その1以来、このアンプを悩ましてきた問題のひとつが高域でのクロストークの悪化です。

左右チャネルの球の位置関係と配線が近接しているのがその原因ですが、球同士の飛びつきを防ぐために2本の6FQ7にシールドをかぶせてみました。結果はごらんのとおりで、1kHz以上の帯域で5dB〜13dBの効果が得られましたから、シャーシ上に突き出たプレート同士がガラス越しに影響し合っていたことがわかります。

特に「R to L」の数字が悪いのは、R-chの出力管とL-chの電圧増幅管とが特に接近しているためです。L-chの出力管とR-chの電圧増幅管とは離れているので、そんなに悪い数字ではありませんし、シールドをかぶせても効果が少なめです。