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迷子にならないために


<2段直結シングルの系譜>

ミニワッターの構想は、5687を使ったシンプルな2段直結式シングルアンプからスタートしました。「真空管アンプの素」はこのコンセプトをベースにして、はじめて真空管アンプを自作してみようという人に必要な知識をほぼ網羅できるように書かれています。それが下図の上1/3の範囲です。いろいろな真空管を使って実際に製作し、測定・チューニングしましたが、水色で塗ったものが2014現在の最終型です。


はじめて真空管アンプを作ってみようという方におすすめなのは6N6Pシングルです。球の入手が容易で音のバランスが良く、ミニワッターの中ではパワーも取れています。6DJ8シングルは特性的に優れており音もいいのですがパワーが小さいのが弱点です。静かに鳴ればいいというのであれば6DJ8シングルもおすすめです。6FQ7など中央の3種は球の内部抵抗が高いためにどうしても低域側が不利でやや腰高な音になります。


<FETカスコード2段直結シングルの系譜>

71Aといった直熱3極管をミニワッターに仕立ててみたくなったので、この種の球をドライブできる応用的な回路にしたのがこのシリーズです。初段は、高利得、高ドライブ電圧が得られる自由度が高い回路なので、ちょっと工夫することでさまざまな球を使ったアンプが作れます。設計の力をつけたらチャレンジしてみてください。初段電源回路を改良し、左右チャネル間クロストークを改善したものが現在の最終型です。


もし、71Aをお持ちでしたら是非1台作ってみてください。全く個人的な印象ですが、71Aは2A3よりもはるかに上、45もいいけどすこし別の世界がそこにある、というところでしょうか。


<FET差動ドライブ全段差動プッシュプルの系譜>

おなじみ全段差動プッシュプルアンプを最もシンプルかつ廉価に製作できるシリーズです。簡単な回路ですが出てくる音は申し分のないレベルのもので、パワーさえ欲張らなければこれでメインシステムを鳴らし切ることができます。2012版が解説が丁寧で作りやすいバージョンですが、2015年1月現在、改訂版を作成中です。1月中には情報を公開できると思います(2015.1.12)。

平衡型と2014版は回路が複雑かつ実装が難しいので初心者向きではありません。製作記事の不親切ですしサポートも十分ではありません。チャレンジされる方は自己責任でお願いします。


全段差動プッシュプルアンプはシングルアンプとは根本的に異なる音がします。どれでもいいですので是非1台手作って音を聞いてみてください。


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