6AU6 特性実測データ


高周波用として開発されたシャープカットオフ5極管ですが、オーディオ用としても大活躍の電圧増幅管です。プレートのように見える円筒形の電極はプレートではなくシールドです。ほんとうのプレートは、内側にあります。


東芝製6AU6、Sylvania製6AU6

右図中の「黒線」が東芝製、「青・水色・紫」がSylvania製の実測結果です。東芝製については、プレート電圧が100Vのときのスクリーン・グリッド電流も「赤」で表示しました。測定時のスクリーン・グリッド電圧はすべて75Vです。

プレート電流バラツキ具合は、プラス・マイナス10%程度です。gm値のバラツキがプラス・マイナス10%程度あることになりますから、これでステレオ構成とした場合、左右チャネル間のアンバランスが最大20%になりますから、ちょっと注意が必要かもしれません。

東芝製6AU6の方が、特性曲線の肩がするどくなっており、低いプレート電圧(30V以下)でのgm特性が良いことをうかがわせます。


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