SRPPエンドレスBBS
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RE:が さんのリクエスト 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)22時21分21秒

>思いつきで書いちゃって失敗でしたー。

私は、両方とも下げてみるなんて、思いつきもしませんでした。
発想は結果の如何に関わらず、大切だと思います。
三振を恐れず、ホームランが出るまで、フルスイングでぶちかましてください。(~o~)


RE:が さんのリクエスト 投稿者:  投稿日: 3月31日(水)22時01分13秒

amaさん、ありがとうございます、思いつきで書いちゃって失敗でしたー。

要するに,IpEpグラフに作図しても、ロードラインはしなってしまって(直線性が失われて)
歪率は読めないと。動作点ぐらいしか読めないのかな。プレート最大損失超えないかどうか
とかも、読めないのかしら。あれ?なんか、またトンチンカンなことやってたのかしら?



RE:が さんのリクエスト 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)21時25分52秒

お望みのパラメータと測定条件をお知らせくだされば、追試やりますけど?


が さんのリクエスト 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)21時08分2秒

12AU7 SRPP Rk750Ω B電圧230V RNFなし

まだ、データの記録はしておりませんが、予想どうりあまりよろしくないようです。
2次歪が下がるポイントは極端に高負荷(低RL値)になり、ほとんど実用にならない領域です。
3次歪が下がるポイントは RL 4.78KΩ で -71dB、その時の出力電圧約41Vp-p(入力4.95Vp-p)、
2次歪が-25.3dB、4次歪は-68dB、5次が-74.5dB と、全体的にやや悪化しています。
B電圧自体は下げないほうが良いようです。

※ 12AU7SRPPの実験結果で、肝心なことを言い忘れておりました。Rkを下げると総じて歪率が悪化
するようです。

※ そういえば12AX7のとき、Rkを下げると歪特性が少しよくなるような事を申し上げましたが、
それは2次歪のみに着目した場合です。あの時点では、Rkの値と3次歪の関係はよくわかっておりませんでした。
球によっては、逆の結果を出している物もあったので、よく読み取れていませんでした。m(__)m


RE:12AU7ロードライン2種 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)19時31分11秒

>1kよりもっと下げて、B電圧下げたほうが、歪率いい感じになるんじゃないかな。

Rkを1Kより低くして、B電圧も低くするという事ですか?
ただし、SRPPの場合はEp-Ip曲線から歪成分の推定は出来ないと思いますよ。
上側球が単なる真空管抵抗だけではなく、正帰還素子(下側球から見て)として動いているから
グラフからバイアスごとのピッチを読み取ってもダメなんじゃないですか?

>amaさん、簡単には試せないかしら?

私に出来る事でしたら、ご遠慮なく御申し出下さい。(~o~)
とりあえず、やってみます。(~o~)


6AN5届いたー 投稿者:  投稿日: 3月31日(水)17時17分27秒


先週の金曜の夕方、郵便振替(手数料60円)で頼んで、今朝届いちゃった。1週間見てたのに、
かなり速いという印象。
商品は200円が5本で1000円、消費税50円、普通郵便の切手代200円、通販手数料、買い物金額
が2千円以下は200円、それ以上は100円。僕の場合は200円。合計で1450円。差額が送金した
1500円の差額が入ってました。多めに送れといわれて500円入れたんだけど、結果的にギリ
ギリだったみたい。
ヒーター大食らいの5687はステレオで2本1600円(アポロ電子)で1.8A、こいつは4本でステレ
オ800円、ヒーターは合計1.8Aで同じ。ソケットが2個追加で300円(アムトランス)だとタマの
差額、実は500円だったりして。むしろ、4本になって、シャーシーのサイズでかくなる分、
この差額に収まらない可能性のほうが高いから、コスト的には6AN5有利とはいえないかも。
ひたすら音に期待ですね。
ヒーター的には、6EM7SEと同じぐらい食うし、Ipも食わせれば、6EM7並に食えるんだから、
ヘッドホンアンプにはもったいないかも。

7ピンのMT管。細いっすね、見た目的には細身のタマが4本ズラっとチビイシャーシーに並んだ
らかわいいかも。回路は良く分かってない分、組み立てとかのほうに気が行っちゃうー。
ヒーターが見える向きに取り付けようかなとか、ちょっとケースの加工にも余裕がでてきた
りして。あー、たのし。


RE:12AU7ロードライン2種 投稿者:  投稿日: 3月31日(水)17時11分57秒

思いっきりかけ離れてるわけでもなさそうですが、真空管抵抗僕の計算(23.5k)と実測が、5kぐ
らい違いますね。2mA流れてたら10Vずれ。これは場合によるとまずいというか、それぐらいのぶ
れは見込んだラインを引かないとだめということっすね。というか、ちゃんと作図できてんのかな?

10mA、150Vぐらいのところ、1kの線と、ヘッドホンアンプの線の真ん中ぐらいを動作点にす
ると、Egのカーブが比較的綺麗に並んでますね、Egのラインと300Vぐらいから引く線が(図形
的に)直交しそうで、ひずみが少なくなるんじゃないかとか、思うんですがどーでしょ?
1kよりもっと下げて、B電圧下げたほうが、歪率いい感じになるんじゃないかな。

amaさん、簡単には試せないかしら?


RE:12AU7ロードライン2種 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)14時08分34秒

が さん こんにちは。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/12AU7-srpp-loadLine2.gif

少ないサンプル数ですが、実測してみますと、(Rk1K,RNFなし,B300V)
Eg -4.7〜-5.5V
Ip 4.7〜5.5mA
上側球カソード電位 152V前後
上側球動作抵抗 29KΩ前後のようです。

そういえば、私の作ったアンプの12AX7SRPPも、ロードラインよりEgが少し浅めになりました。
実測でEgが少し浅めになるのは、最近の球の傾向なのでしょうかね。


12AU7ロードライン2種 投稿者:  投稿日: 3月31日(水)04時42分26秒

ヘッドホンアンプ用

http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/12AU7-srpp-loadLine1.gif
普通(?)の
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/12AU7-srpp-loadLine2.gif
amaさんの実験の結果とあってるかしら?動作点Eg-6Vグライ、Ip5mA強というこ
とでで良い感じなのかな?

ヘッドホン用は、上の球、パラにしてます。CDプレーヤーの出力が大体3Vppだとすると、
振幅30Vグライですね。最終的に3V振れるようにするのに、マッチングトランス入れる
と、巻き線比で10:1、まで使えますから、800オーム:8オームまで使えそうです。

ただ、12AU7のパラよりrpが低いはずの、5670パラのSRPPの出力インピーダンス実測
してみたら、2kぐらいでしたから、やっぱりゲイン足らないかもです。
ただ、このロードラインでやると、入力の最大振幅、4Vpp以上入ると、EGが0V超えます
ので前段かますのまずそうです。
正調SRPPではきついのかも知れませんが、僕が一番最初に試した、μフォロワ、12AU7
のパラが上にのってて実測でアウトプットインピーダンス600でしたから、こっちなら
いけんのかもしれません。64オーム無理矢理繋げてもうるさい程鳴ってました。


RE:12AU7はシビア? (2) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)01時34分25秒

※ 訂正しました

12AX7の場合

12AX7の場合も各次数の歪のバランスが動きだすRL範囲があります。12AU7ほどシビアではありませんが、
やはり限られた範囲のスイートスポットです。ですが、「スイート」は名ばかりで、実はあまり誉められ
た特性ではありません。2次歪が低減する代わりに、3次歪が急増するという動きを見せるのです。し
かも、そのポイントは高負荷(低RL値)なので、RNFなしでさえ、出力電圧が25Vp-pぐらいまで落ち込みます。
RNFなしでは相対的に歪も大きいです。RNFを大きくすれば、2次3次の低歪動作点を、やや軽負荷領域
に移動できますが、今度は出力電圧が取れなくなり、高域特性にも問題がでると思われます。

12AX7 SRPPのほとんどの作例が、「単段で出力管をドライブする」という使われ方をしているようなので、
「スイートスポット」を追い求める事は、現実的ではないと思えます。12AX7 SRPPの実用例は、最初から
「穏やかなPP動作域」「歪変化が穏やかな動作域」を使うような方針になっている事が多いので、
シビアさから免れているわけです。

12AX7は「通常のSRPP回路」では、歪のバランスが概ね揃っています。負荷の増減(1MΩ〜47KΩ)に対する
歪の反応もほぼ同じです。安心して、無造作に球の交換が出来ます。

追記:
※ 「出力電圧が25Vp-pぐらいまで落ち込みます。」 ← 今回の実験の条件での場合


RE:12AU7はシビア? (1) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月31日(水)01時32分51秒

誤解が無いように申し添えておきますと、

12AU7の場合

12AU7の場合は、RNFが小さいときに変化が現れるのは主に3次歪です。2次歪が変化する領域は極端に
RL値が下がるのでそれを追い求めると、12AX7同様3次歪が一挙に増加して現実的ではなくなります。

ほどほどのRNFを与えてやると、2次歪が変化する領域が軽負荷側(高RL値)に寄ってきて、2次歪と3次
歪のバランスをコントロールする事もできます。RNFを大きくしても球のμが小さいので12AX7の時ほど
高域特性は悪化しないでしょうし、スイートスポットも広がります。Zo が低いためでしょうか、出力
電圧の目減りも極端ではないようです。 ここまでなら言う事無しなのですが、スイートスポットの領域
を広げると今度は、球ごとの最適動作RL値にかなり大きな差ができます。

12AU7で「通常のSRPP回路」を組むと、同じメーカーの球でも3次歪が-95dB以下だったり、-60dB以上だっ
たりするわけです。球の交換を安易にする事は出来ませんし、製作に当たっては、事前に選別しておか
ないといけないわけです。

12AU7がシビアに見えるのは、12AX7に比較して、3次歪特性が飛び抜けてすばらしくなるからです。
ただし、その動作領域の幅が狭く、しかも球ごとに異なりやすいことが問題なのです。

あらかじめ球を選別しておき、その球に特化したアンプで良いのなら、すばらしい特性のアンプに
なるかも知れません。


RE:グリッドをプラスに振るには 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月31日(水)01時20分28秒

ちょうど私も今、SG(G2)ドライブで頭を悩ませてたところです。
中出力までは数mAのSG電流が大出力時に100mA内外までプログレッシブに増大するので、
前段のゲイン変動が馬鹿になりません。
(カソードフォロワにしてもVgs振幅が急激に増えます)
元々gmが高い上、電流に比例してgmも高まるTrならこういう負荷も平気なんですが。

#振幅の増大は、歪み率が増大するだけなら別に無視したっていいんですが、
#位相補償のパラメータも変わってしまうんで大問題なんです。
#私の考えでは、歪み率で細かいことを気にしても仕方ない、カナメは周波数領域です。

まあSGドライブなら何れにせよ最初から電流が流れることを込みで設計しますけど、
そういう想定をしてない回路で不用意に+領域に持ち込むのはなんですね。

>入力にカップリングコンデンサ入れるぐらいじゃだめなんですね

むしろそれが問題の起きる原因になります。
グリッド電流は+-非対称に流れるいわばDC成分なので、CR結合のアンプで流れると
時定数の関係で妙な動作をするわけです。直結なら単に飽和するだけなんですが。

A2領域を常に使うアンプとしては征矢さんのDDCが有名ですね。


RE:12AU7 SRPP 実験 投稿者:菊地  投稿日: 3月31日(水)01時08分8秒

がさん、あまり期待するとガッカリする事になるかも知れませんよ。
私も未だ動作を十分には理解できていないので、とりあえず実験回路を組んだのですが、どうしてもゲイ
ンが足りないのです。かといって前段増幅を設けると予算オーバーなのですが、すっきりしすぎて、これ
以上部品代を削るところが無いのです。アイデア倒れに終わるかも、ってよくある事ですが。

>12AU7のSRPP難しいですよ

@AMAさん、そうですね。私も上記のように悪戦苦闘中です。SRPP自体が難しいという印象です。


re:グリッドをプラスに振るには 投稿者:  投稿日: 3月30日(火)23時55分39秒

いつもありがとうございます、
覚悟があれば、って入力にカップリングコンデンサ入れるぐらいじゃだめなんですね、
とほほ。

たぶん、5670、大入力が入るとEg、0Vを切るんですが、このとき、入力インピーダンスが
ガンっと下がって、テストのオシレーターが死にかかって(出力が出せなくなるほど下が
っちゃう?)るのが原因ですね、
なんか、出力バタバタするんだけど、モーターボーディングじゃなくて、テストオシレー
ターの問題のような気がしてきました。
確かに、5670は高周波用ですね。


グリッドをプラスに振るには 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月30日(火)23時10分24秒

グリッド電流が流れることを覚悟の上なら、使うことができますが、
前につながる回路とは直結やトランス結合にしないと、いろいろ厄介なことが起きます。
一般にトランス結合ならドライブできるとされていますが、
グリッド電流が流れると急にインピーダンスが下がってしまうので、
前段のロードラインが折れ曲がってしまいます。

まあ、普通のオーディオ用途には使わない方がよろしいかと。

一般に、グリッドが + の特性が書かれているのは、C級増幅用の高周波向きの球か、
46, 53などのB級専用管か6AC5などのポジティブグリッド管くらいでしょう。


12AU7はシビア? 投稿者:  投稿日: 3月30日(火)22時43分48秒

なんでだろー。12AX7に比べて、電流もおおらかに流れるし...、タマの真空管抵抗の値、
全体のロードラインになるはずの抵抗は
R=rp+(μ+1)xRK
から分かるようにRKが小さいほうが、μのばらつきの影響を受けにくいですよね。なんか、
6AN5と、5687、5670のロードライン引きまくってたんだけど、12AU7、12AX7のロードライ
ンも引いてみようかしら。それぞれ1kぐらいで。どんななんだろ。

5670は、可能な限り(最大プレート損失超えないように)電流流れるロードラインにしま
した。
この場合ゲインが足りなくなるかと思ってたんだけど実際作図して見たらトントンぐらい
でした。この線って、Egが0V超えちゃうシーンがありそうなんだけど、これって、どー
なるのかしら。ここで歪んでるのかしら。

ayumiさん質問良いですか?SRPPに付いてということじゃないんですが...

タマによっては0V以上のカーブが定義されてることってありますよね。5670も1Vのカーブ
が定義されてます。これ、グリッドから電流出てくる(あれ?吸い込まれるのかな?)の
覚悟の上なら使っていいってことかしら。


表計算ソフト 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月30日(火)21時37分11秒

無理に薦めるわけではありませんが、
いくらでもメモができる電卓として使ってみてはいかがでしょうか?

きれいな表やグラフを描こうとすると、それなりにたいへんですけれど、計算だけならワープロより簡単かも。

という私は、表計算ソフトをほとんど使いませんが (^^;)


re:dB から % 投稿者:@AMA  投稿日: 3月30日(火)16時32分47秒

が さん ありがとうございます。
早速ダウンロードして、有効に使わせていただきます。m(__)m


re:dB から % 投稿者:  投稿日: 3月30日(火)15時27分53秒

ちょっと前に書いた
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/db_conv.swf
のBaseに100入れて、dB値を入れて、ScaleFactorにコンバートすれば、100Vが何ボルトになる
か出ますから,そのまま直読っすね。

単位読みやすいように100mVとかの表示にしちゃってますけど、これの読み替えは楽ですもんね。


RE: dB から % 投稿者:@AMA  投稿日: 3月30日(火)13時34分34秒

Ayumi さん ありがとうございます。

表計算ソフト、やっぱりマスターしないとダメしょうかね?。
ワープロや表計算のソフトって、使っていると、忍耐力の試験を受けているみたいで・・・。
ユーザーインターフェースの悪さに「苛立ち」ばかり感じるものですから・・・。(愚痴モード)

>が さん こんにちは。
お手間をかけていただかなくてもよろしいですよ。「dB → %」は、個人的な要望ですから・・・。
数値を別の数値に置き換えても、グラフ化しなければ見難さは同じですからね。
現状では、「皆さんへのお役立て」 として使うかどうか怪しいものですから・・・(^^;)


dB から % 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月30日(火)12時14分57秒

10^(x / 20) * 100 でよいはずです。

が さんが作ってくれると思いますが、一つ一つ数値を変換しなければならないので、
表計算ソフトがすでにPCに入っているなら、それを使うほうが早いと思いますよ。


5670SRPP(2) 投稿者:  投稿日: 3月30日(火)04時29分55秒

5670のSRPP、思いきった(というか良く考えると普通の)RKにしてみました。
上のRKは100R、下は150R。ロードラインはこんな感じ。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5670-srpp-loadLine.gif
回路はこれ。(カッコ内の数字は実測)
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5670-srpp-schem.gif
大体思った通りの数字がでてきました。
歪率はこんなかんじ。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5670-1k.gif
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5670-100.gif
1Vppのサインは入れて、1Vppしか出て来ませんので、直結でヘッドホンアンプで
は、ちょっとボリューム小さいです、きっと。
ちなみに、5687(マッチングトランス付き)は1Vpp入れると2Vppでてきて歪率は
こんな感じです。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5687-1k.gif
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/SRPP/5687-100.gif
どちらも68オームの抵抗つけて計測してます。
5687、ハムとか、ノイズが多いのがちょっと残念だけど、良い感じです。
6AN5用にマッチングトランスを買うかどうかまだ迷ってるんだけど、試しに、5670
のSRPPに付けてみようかな、という気がしないでもないです。


12AU7 SRPP 追試 投稿者:@AMA  投稿日: 3月30日(火)01時41分44秒

RNF抵抗(NFB受け:カソード帰還)抵抗を変化させてみました。

使用球は前回の実験で、安定して平均値に近い数値を得たJJ-@と、少し
バラツイていたJJ-Aを比べてみました。JJ-Aは簡略測定してます。

前回同様、3次歪が最も低くなったところを最適負荷としています。
RNFの変更に合わせて、 測定RL を適宜変更しています。

-------------  RNF(NFB受け:カソード帰還)を510Ωに変更した場合 ------------

JJ-@ ECC82 B電圧 300V Rk 2.0K Eg -7.2V(2.51K) RNF1.458V(510Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  24K  20K  16K  13K  6.3K  最適(21.3K)
2次(db)    -37.7 -36.4 -36.6 -37.2 -38.3 -57.0 -36.5 
3次(db)    -73.9 -89.3 -93.5 -77.6 -69.5 -53.2 -96.3
4次(db)    -86.5 -85.7 -86.1 -85.7 -86.2 -78.8 -85.6
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 56.0  48.4  47.0  45.6  43.3  34.8  47.7
********************************************************************
Zo 3.92KΩ(出力電圧28.0V 時のRL)
   3次が-80db以下の範囲 RL 16.7KΩ 〜31.4KΩ
   2次と3次がバランスするRL 6.63K (2次 3次とも -54.1db)

JJ-A 最適RL 75.0K(-95.0db) Zo 3.89KΩ RLなし出力電圧 54.6Vp-p
   3次が-80db以下の範囲 RL 28.0KΩ 〜 無負荷(およそ1MΩ)
   2次と3次がバランスするRL 6.25K (2次 3次とも -52.4db)

***** 概 略 *****
RNFを増やすと球どうしの最適負荷のバラツキはさらに広がりました。
(前回11.2K:15.3K → 21.3K:75.0K)
しかし、最適負荷のスイートスポットが広がりました。(特に軽負荷側に広がる)
過負荷で3次歪が急増するのは同じですが、RLの変更に対する反応が、若干穏やかになりました。
2次歪にも最適ポイントが発生します。(JJ-@のRL6.3KΩ時)
2次歪と3次歪を揃えてみたい時に面白い回路かも?


-------------  RNF(NFB受け:カソード帰還)を無くした場合  --------------

JJ-@ ECC82 B電圧 300V Rk 2.0K Eg -6.1V(2.0K) RNF なし
********************************************************************
RL (Ω)    なし  24K  16K  13K  10K  6.8K  最適(9.75K)
2次(db)    -34.5 -32.5 -32.2 -32.4 -32.8 -35.0 -32.9 
3次(db)    -62.6 -63.5 -64.6 -67.3 -81.2 -56.7 -81.6
4次(db)    -77.7 -75.9 -75.4 -75.6 -77.3 -83.0 -77.7
5次(db)    -89.4 -90.7 -92.0  *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 66.0  59.5  56.8  54.8  51.9  47.1  51.8
********************************************************************
Zo 2.94KΩ(出力電圧33.0V 時のRL)
   3次が-80db以下の範囲 RL 9.5KΩ 〜10.0KΩ  ← 注目点
   4次歪が最低になるRL 7.2K(-88.6db)

JJ-A 最適RL 12.7K(-105db以下) Zo 2.86KΩ RLなし出力電圧 64.8Vp-p
   3次が-80db以下の範囲 RL 11.6KΩ 〜13.6KΩ
   4次歪が最低になるRL 7.6K(-92.1db)

***** 概 略 *****
RNFを無くすと、球どうしの最適負荷のバラツキ量が減ります。
しかし、スイートスポットが極端に狭くなります。
過負荷で3次歪が急増します。RLの変動に敏感です。
3次歪の最低値に、球ごとのバラツキが出ます。
4次歪にも、最適ポイントが発生します。(もともと低いのであまり気にしなく
ても良いかも。)

-------------------------------------------------------------------------
※ 極端にサンプル数が少ないので、今回の実験が実体をとらえているかは、よくわかりません。
  時間がとれたら、他の球もチェックしてみます。


RE:12AU7 SRPP 実験 投稿者:@AMA  投稿日: 3月30日(火)00時09分2秒

が さん こんばんは。
12AU7のSRPPは、非常に曲者です。ピンポイントの領域で性能が突出してくるのは良いとしても、
そのポイントが、球ごとにバラツクので、汎用性や再現性がほとんど無いです。

何とか、標準化(見本となる作例の提案)ができないかと思い 追試しているのですが、難しそうです。
12AU7のSRPP難しいですよ > 菊地さん

>dBから、パーセントへの変換、仕様をお知らせいただけたら、なんか、フラッシュでちょろっと
>書きますよ。ナニをどーけいさんすればいいのかしら?

へへッ、(~~;) 学がないもので、何をどう計算すればよいのか私もわからないものですから...。
ありがたい御言葉、感謝いたします。

比較する電圧をそれぞれ V1(入力),V2(出力)としたとき、デシベル(電圧比)値は 
電圧比(dB) = {log(V2÷V1)} × 20 ですよね。
デシベル値から百分率への変換はどう計算すればよいのでしょうか?> 誰かヘルプ!


RE:12AU7 SRPP 実験 投稿者:  投稿日: 3月29日(月)22時45分42秒

amaさん、実験ご苦労様です、今すぐ使わせていただくという感じじゃないかもですが貴重なデー
タです、こっそりログ取っときますー。

dBから、パーセントへの変換、仕様をお知らせいただけたら、なんか、フラッシュでちょろっと
書きますよ。ナニをどーけいさんすればいいのかしら?

菊地さんが準備されている12AU7のアンプ、実はこっそり回路図拝見させて頂いてたんですが、工
作をイメージすると(回路のほうは完全に理解できてるとは言いにくいんですー)ミニアンプの定
番に成るんじゃないかと思うぐらい、すっきりシンプルな感じです。ひそかな期待が膨らんでて、
彼の実験が終わり次第、追試させていただくべく準備してます、えへへ。


6AN5の準備 投稿者:  投稿日: 3月29日(月)16時51分2秒

とりあえず、電車代より安いからいいや、と通販の発注かけました。
5670を買いに出たのでついでに、春日無線で、H14-0901という230V/50mAx2、6.3V/0.9Ax2
というトランスを¥4000弱で買ってきました。
これなら、5687、片チャンネルあたり25mAまでながせるから、良い音になるかも、とかち
ょっと期待。
6AN5手元に届くまでに、ちょっとロードライン引いて見ました。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/6AN5/6AN5-150R-loadLine.gif
rp=1k、μ=10として計算してみましたが、35mA、6EM7SE並。うるさくてヘッドホンなんか
じゃつかえない感じ、というか、そんな巨大なトランス、ヘッドホンアンプにゃもったい
ない?
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/6AN5/6AN5-470R-loadLine.gif
というわけで470Rで、アンダー20mAな設計にして見るつもりです。3Vpp入れて、30Vppぐら
い出れば、600オームのマッチングトランス入れても狙いの出力はとれそうだぞと。
ゲインの部分はクリアできたかなと。問題は作図から出力インピーダンスを求めるところ
まで理解がすすんでないんです。


5670SRPP 投稿者:  投稿日: 3月29日(月)16時49分35秒

5687正調SRPPヘッドホンアンプの慣らし運転しながら、週末、ころころ手に入れた5670
いじってました。かわいいくせにけっこー熱いし。
下の段のRKに680R、上のRKに100Rで3Vpp突っ込んで60Vppぐらいだから、20倍ぐらいのア
ンプにはなりました。上下のRK変えないと、バイアスが低くなりすぎちゃうみたいです。
モーターボーディング見ましたよ、たぶん。オシロの線がバッホバッホと波打っちゃっ
て思った動作をしなくて困りました。パラレル止めるとダイジョブみたい。

タマをパラレルに使う場合って、μはそのまま、rpは半分としても、μの数字が支配的
で、rpなんか、半分になっても、あまり関係無いみたいですね。
たとえば、RKに100Rだと、5670の場合(rp=7k、μ=35)、真空管抵抗的には、パラレルで
7k、シングルで10k。たいしてちがわねーっす。もっとRkは小さくないとだめなのかな、
でも小さすぎると、線が立っちゃって、出力の振幅取れなくなるし..。

5687と違ってあまり電流流れないからか、パラレルにしても、インピーダンスは思った
より下がらないらしく、64オーム負荷ではすっごい歪むみたいです。ちょっと、興味を
失いかけてたりして..

ためしに、上にタマ使うの止めて10kの抵抗に差し替えてプレートからカップリングコン
デンサで出して見たのだけど、ペルケさんのマニュアルのEpIpグラフに作図する設計法っ
て、RKにはかならず、CKが並列になってる前提なのかしら?
コンデンサを入れると、思ったとおりの振幅が出てきて、おーっと思ったのだけど。


5687正調SRPP(3) 投稿者:  投稿日: 3月29日(月)15時19分18秒

タマはずして電源入れたら、立派にノイズが載りました。菊地さんビンゴ。なんにせよ
PTと磁界を直交させる、チャンスがあるのならできるだけ離す、でいいのかと思ってた
んだけど、今回は違いました。
せっかく綺麗に金具作って設置したんだけど、はずして色々な向きを試して見たら、PT
と磁力線が平行になるようパターンが一番ノイズが少ないみたい。100倍(20dB)違う。
距離によっては直交のしないほうがいいとかあるのかもしれません。OPT/マッチングト
ランスを使う時、設置のセオリーってのはないんだな、ケースバイケースでやらないと
だめみたいです。(まだ、ちょっと乗ってる感じはあるんだけど、いいか、という感じ
です)

数字をだす前に、とにかく聞き込んでみようと、ヘッドホンアダプタつけた6EM7SE、と
とっかえ引っ換え聞きまくってました。聞き込んでも第一印象は変わらなかったですー。

6QF7/12AU7と傾向が似てるというか、ボリュームを上げたとき、ドラムのアタック感が
腹じゃなくて、鼓膜に来る感じ。
6EM7SEのほうがボリュームを上げなくても低音が重くて良い感じです。とはいえ、5687
の低音が足りない感じでもないです。
よく言えば、Dレンジが広い。悪く言えばピーキー、耳が痛くなる系の音。6EM7SEは、
(本当かどうかともかく)ピークが抑えられててボリュームあげるとドラムとか妙にかっ
こよくなっちゃう。
ヘッドホンアンプなら、6QF7/12AU7のμフォロワより5687の正調SRPPのほうが嫌なジャ
リジャリした感じがなくてクリアな印象です。


RE:どんどん 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)23時55分3秒

北野さん 菊地さん こんばんは。
応援して下さりまして、ありがとうございます。

グラフの件は、実は12AX7のレポートを投稿する前から、「本当はそうするべきだろうけど・・・」と
思っておりました。私はその手のソフト(表計算ソフト等)を使ったことが無いものですから、
時間と手間(ソフトをうまく使えない)が掛かりそうでしたので、省略してしまいました。
中途半端なレポートですいません。

>貴重な休日を費やしての作業と思われますが、本当にご苦労様です。

とんでもございません。私のやっている事などは、ホームページを開設なされている方々と比べれ
ば、子供だましのレベルです。自己のホームページすら、未だ開設できていないのですから・・・。
Ayumiさん(本BBS)や善本さん(FFT観測)が、ご尽力下さった労力と熱意がいかに多大なものか、
今回、身をもって知りました。誠に御両名には、頭が下がります。ありがとうございます。

話し変わりますが、db値を %値に 「ササッ」と 変換できるツールかサイト ご存知ありません?


RE:12AU7 SRPP 実験 投稿者:菊地  投稿日: 3月28日(日)23時28分4秒

@AMAさん、私も12AU7のSRPPでアンプを作ろうと思っているので大変興味深く見させて頂きました。

ただ、表の状態では、なかなか数字の意味が分かり辛いので、なんとかグラフに出来ないものかと思いま
す。それはともかく、これだけ丁寧にデータを採ってあるのですから、きっと多くの方の参考になるはず
です。貴重な休日を費やしての作業と思われますが、本当にご苦労様です。私も有り難く参考にさせて頂
きたいと思います。


どんどん 投稿者:北野  投稿日: 3月28日(日)22時30分31秒

やってください @AMAさん 私が見ています
と言っても何の支えにもなりませんが
私も少し時間がでキタノで再履修でーす


12AU7 SRPP 実験 まとめ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)21時09分50秒

12AU7のSRPPは、汎用性を欠いても良いのなら、3次歪において突出した性能が得られます。
ただし球ごとに調整を強いられ、しかも非常に狭い範囲しか許されません。加えて、球の
選別の必要性もあるでしょう。(これについては回路定数の再検討の余地があるかも?)

Rk1Kの作例が多いのは、汎用性(球に依存しない)を、追い求めた結果なのでしょうか?
しかし、最適RL が6KΩなんて、どこ(どんな回路構成)で使えばよいのでしょう?
12AU7においては、汎用性を求めるとRkを小さくするべきでしょうが、その時の
最適RLが低すぎるため、使い方に限定が生じるものと思われます。

汎用性と性能をどこで妥協させるか、どのようにして両立させるかが、ポイントのように
思えました。

※ 今回の実験も、非常に限定された項目の測定しかしておりませんので、実際の運用に
  当たっては、他の項目(別の周波数、高域特性、スルーレート、方形波応答、安定度など)を、
  考察する必要があります。
--------------------------------------------------------------------------
未熟な者の、つたない実験結果です。ご意見、ご指導 頂ければ幸いに存じ上げます。


12AU7 SRPP (3) Rk 1.0K 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)20時51分4秒

Rk 1.0K

RFT-@ 12AU7 B電圧 300V Rk 1.0K Eg-5.87V(1.1K) RNF 528mV(100Ω)
*******************************************************************
RL (Ω)    なし  16K  10K  6.8K  5.1K  3.3K  最適(4.9K)
2次(db)    -34.1 -32.0 -31.7 -31.6 -31.9 -33.0 -32.0
3次(db)    -60.0 -61.5 -63.0 -66.7 -77.0 -60.7 -78.5
4次(db)    -78.1 -77.5 -77.7 -78.0 -78.7 -82.5 -79.0
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 57.0  48.6  44.8  40.5  36.9  30.9  36.0
*******************************************************************
Zo 2.78KΩ(出力電圧28.5V 時のRL)

RFT-A 最適RL 5.63K (-80.7db) Zo 2.84K RLなし出力電圧 58.4Vp-p


JJ-@ ECC82 B電圧 300V Rk 1.0K Eg-5.42V(1.1K) RNF 488mV(100Ω)
*******************************************************************
RL (Ω)    なし  16K  10K  6.8K  5.1K  3.3K  最適(4.9K)
2次(db)    -33.6 -31.3 -31.1 -31.3 -31.7 -33.4 -31.6
3次(db)    -59.2 -59.9 -60.8 -64.1 -75.0 -57.3 -77.2
4次(db)    -79.7 -79.1 -78.5 -78.0 -77.8 -79.7 -79.1
5次(db)     *   *  -92.5 -88.0 -84.5 -79.5 -83.7
出力電圧(Vp-p) 62.0  53.2  49.2  44.7  40.5  34.1  40.0
*******************************************************************
Zo 2.70KΩ(出力電圧31.0V 時のRL)

JJ-A 最適RL 5.5KΩ(-86.7db) Zo 2.56K RLなし出力電圧 61.5Vp-p


Ei-@ 12AU7EG B電圧 300V Rk 1.0K Eg -5.14V(1.1K) RNF 463mV(100Ω)
*******************************************************************
RL (Ω)    なし  16K  10K  6.8K  5.1K  3.3K  最適(8.2K)
2次(db)    -33.0 -30.9 -30.7 -30.9 -31.5 -33.6 -30.7
3次(db)    -60.6 -64.7 -71.6 -68.6 -58.3 -49.2 -83.4
4次(db)    -74.9 -73.5 -73.1 -73.6 -75.3 -85.4 -73.1
5次(db)     *   *   *   *   *  -87.5  *
出力電圧(Vp-p) 71.8  60.2  54.6  49.1  44.5  36.6  51.8
*******************************************************************
Zo 3.16 KΩ(出力電圧35.9V 時のRL)

Ei-A 最適RL 5.93K(-82.2db) Zo 2.86K RLなし出力電圧 53.0Vp-p

***** 概 略 *****
さらに、バラツキが抑えられているかのように見受けられます。ただしRFT球は若干
バラツキが大きくなりました。Ei球の2本は、標準値に近い物が逆転しています。
最適負荷 6KΩ , Zo 2.8KΩとすれば、6本中、5本が該当すると言ってもかまわない
かも知れません。
他のRkに比べて、すべての次数の歪が、若干増加しているように見えます。
スイートスポットが狭いのは、Rkに関わらず共通しています。過負荷で3次歪が急増
する事も、同じです。
RNF(NFB受け:カソード帰還)をもっと大きくとるべきなのでしょうか?


12AU7 SRPP (2) Rk 2.0K 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)20時22分48秒

測定条件 補足:
今回は、測定 RLを、Rkの変更にあわせて変更しております。
変化が読み取れる動作域が、各Rkによって大きく異なるからです。

12AX7の時とは、電源回路が異なっております。(CRDでは安定させられなかった)
入力電圧を上げ、出力電圧が12AX7の時同様、高いのは、測定系の都合です。
------------------------------------------------------------------------

Rk 2.0K


RFT-@ 12AU7 B電圧 300V Rk 2.0K Eg -7.00V(2.1K) RNF 329mV(100Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  24K  20K  16K  13K  10K  最適(11.0K)
2次(db)    -35.4 -33.7 -33.6 -33.6 -33.7 -34.2 -33.9
3次(db)    -64.4 -66.7 -67.4 -69.1 -73.8 -79.9 -84.3
4次(db)    -81.3 -80.4 -80.2 -80.3 -80.4 -81.6 -80.6
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 58.4  52.2  51.1  49.8  47.4  45.5  46.3
********************************************************************
Zo 3.07KΩ(出力電圧29.2V 時のRL)

RFT-A 最適RL 11.7KΩ(-87.0db) Zo 3.20kΩ RLなし出力電圧 60.2Vp-p 



JJ-@ ECC82 B電圧 300V Rk 2.0K Eg-6.31V(2.1K) RNF297mV(100Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  24K  20K  16K  13K  10K  最適(11.2K)
2次(db)    -35.6 -33.8 -33.5 -33.7 -33.9 -34.6 -34.0
3次(db)    -65.4 -68.1 -68.5 -71.0 -78.9 -70.0 -90.0
4次(db)    -81.6 -78.8 -78.5 -78.6 -78.9 -81.6 -79.4
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 64.6  57.5  56.1  54.6  54.4  49.8  50.8
********************************************************************
Zo 3.17KΩ(出力電圧32.3V 時のRL)

JJ-A 最適RL 15.3K(-96.0db) Zo 3.10KΩ RLなし出力電圧 62.5Vp-p



Ei-@ 12AU7EG B電圧 300V Rk 2.0K Eg-6.00V(2.1K) RNF 283mV(100Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  24K  20K  16K  13K  10K  最適(20.6K)
2次(db)    -33.8 -31.9 -31.9 -32.0 -32.4 -33.3 -31.9
3次(db)    -67.1 -80.9 -88.6 -70.7 -62.7 -56.4 -92.1
4次(db)    -80.0 -78.9 -78.7 -79.0 -81.2 -95.0 -79.0
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 73.2  64.7  62.9  60.9  58.0  55.4  63.3
********************************************************************
Zo 3.69KΩ(出力電圧36.6V 時のRL)

Ei-A 最適RL 1MΩ(-93.6db) Zo 3.43KΩ RLなし出力電圧 51.8Vp-p

***** 概 略 *****
Rk 3.3K の時よりは幾分、バラツキが抑えられているように見受けられます。
今回のEi球は、最適負荷値が2本ともおかしな値をとっています。
RFT球が2本とJJ球1本が揃ってきています。ここでも、標準値を強引に読み取ると
最適負荷は 12KΩ、Zo は 3.2KΩといったところでしょうか。
相変わらずスイートスポットが狭く、少しでも最適負荷を過ぎると、3次歪が
急増します。
最適負荷時の3次歪は、Rk 3.3K の時より悪くなっています。動作域(出力電圧と
最適RL)が高負荷であることが原因でしょうか?
出力電圧は、負荷が重いところで、Rkの違いによる差異が見られます。
負荷が軽いところでは、Rkの違いによる出力電圧の差は、ほとんど見られません。


12AU7 SRPP (1) Rk 3.3K 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)17時18分19秒

ウィンドウを、少し横に伸ばしてください

12AU7 SRPP 測定条件

SRPP回路詳細 上Rk 適宜 , 下Rk 適宜 , Ck 100μF , RNF 100Ω , OC 0.47μF , B電圧 300V

入力電圧 1.75Vrms 4.95Vp-p
WaveSpectra設定 (シフトNorm. 48K/F32 STEREO 16384 ハニング )
WaveGene設定  (1KHz@0dB 48K/F32 MONO Lch MME )
Audiophile USB 入力 と SRPP出力 に1MΩを挿入。

出力電圧は 取り出せる最大値を記したものではありません。指定条件の入力に対する出力電圧です。
「RLなし」 は 実際には計測用1MΩとオーディオデバイスの入力抵抗の合算です。
使用サンプルは RFT, JJ , Ei の3メーカー、各2本ずつで、各メーカー1本の詳細データと残り1本の
概略データを記しました。

※ 「最適RL」 は 3次歪が最も下がった時の抵抗値です。
※ 「Zo」は 出力インピーダンスです。
※ RNF電圧は 下側球の直流プレート電流に読みかえられます。RNF 224mV(100Ω) → 2.24mA
※ 各球、各Rkでの 「最適RL」 「RLなし出力電圧」 「Zo」の値を比較すれば、概要をつかめます。

----------------------------------------------------------------------------------------------

Rk 3.3K


RFT-@ 12AU7 B電圧 300V Rk 3.3K Eg -7.69V(3.4K) RNF 224mV(100Ω)
******************************************************************** 
RL (Ω)    なし  33K  24K  20K  16K  13K  最適(22.3K)
2次(db)    -35.9 -34.5 -34.5 -34.7 -35.2 -36.1 -34.6
3次(db)    -69.5 -75.6 -85.7 -80.7 -68.5 -60.8 -96.5
4次(db)    -81.4 -79.9 -79.7 -79.8 -81.3 -88.5 -80.0
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 58.8  53.8  52.0  50.9  49.3  47.4  51.7
********************************************************************
Zo 3.70KΩ(出力電圧29.4V 時のRL)

RFT-A 最適RL 16.6KΩ(-87.8db) Zo 3.74KΩ RLなし出力電圧 60.4Vp-p


JJ-@ ECC82 B電圧 300V Rk 3.3K Eg -7.06V(3.4K) RNF 205mV(100Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  33K  24K  20K  16K  13K  最適(24.1K)
2次(db)    -36.6 -35.0 -35.4 -35.8 -36.7 -38.5 -35.3
3次(db)    -70.7 -77.1 -100  -76.1 -65.5 -58.0 -100以下
4次(db)    -86.4 -84.8 -85.5 -87.1  *  -83.8 -85.0
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 65.4  59.6  57.6  56.5  54.6  52.4  57.7
********************************************************************
Zo 3.93KΩ(出力電圧32.7V 時のRL)

JJ−A 最適RL 31.2KΩ(-93.0db) Zo 3.79kΩ RLなし出力電圧 63.6Vp-p


Ei-@ 12AU7EG B電圧 300V Rk 3.3K Eg -6.62V(3.4K) RNF 193mV(100Ω)
********************************************************************
RL (Ω)    なし  33K  24K  20K  16K  13K  最適(25.3K)
2次(db)    -34.3 -32.8 -33.2 -33.6 -34.6 -36.7 -33.3
3次(db)    -67.3 -74.3 -82.0 -68.3 -59.2 -52.6 -92.0
4次(db)    -84.4 -85.3 -87.5 -93.0 -87.8 -74.7 -86.7
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 73.8  66.5  64.5  62.8  60.5  57.6  65.0
********************************************************************
Zo 4.50KΩ(出力電圧36.9V 時のRL)

Ei-A 最適RL 7.0KΩ(-77.5db) Zo 3.97KΩ RLなし出力電圧 49.5Vp-p

***** 概 略 *****
3次歪と出力電圧の変化以外は、あまり見るべきところがありません。
Rk 3.3K 時は球の特性(バラツキ)の影響を受けやすいようです。
12AX7とは違って、明確な最適負荷(3次歪が大きく変化する)があるようです。
Zo(出力インピ)と 最適負荷(最適RL)が、大きくバラついています。
あえて、標準値を探るなら、最適負荷は24KΩあたりで、Zo は3.9kΩでしょうか。
該当する球は2本だけです。
低歪を達成できる反面、汎用性が乏しいようです。(球ごとに調整が必要)
最適負荷より少しでも重くなると、3次歪が急増します。(スイートスポットが狭い)


12AU7 SRPP 実験(予告) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月28日(日)02時07分13秒

12AU7のSRPPの測定が一通り終わりました。
12AX7と比較すると、作例としてのパターンは、違ったものになりそうです。
まとめ上がったら、投稿していきます。

相変わらず数字ばかりのレポートですが、文末に概略を付けておきますので、拾い読みなされたい
方は、文末をお読みください。

もうしばらく、お待ちください。


RE:5687正調SRPP(2) 投稿者:菊地  投稿日: 3月27日(土)01時03分2秒

電源を入れたとたんにハムが出るのは、がさんも気が付いているように電磁誘導の疑いが濃いので、PT
とマッチングトランスの位置関係を見直す必要がありそうです。 あとは隣りの板で話題になったショーと
リンクを巻いてみるのも一考かと思います。また5687のヒーター・カソード間電圧は100Vとなってい
るので、ヒーターバイアスを掛けるべきで、両カソード電位の中を取って60Vにすればいいでしょう。

それにしても、がさんは作業が素早い。私の一万円アンプはまだ実験機さえ出来ていないのです。


5687正調SRPP(2) 投稿者:  投稿日: 3月26日(金)15時07分50秒

もう、音が出ると嬉しくなっちゃって、いつも判断誤るんだけど、今回の第一印象もこれまで同
様、絶好調、オートランス式にしたからか、音量も結構きてます。6QF7/12AU7の時は全然問題
なかったのに、ばっちりハムが乗ったのが残念。
6QF7/12AU7のアンプ部分全部L字アングルの上に乗せてモジュール化しました。丸ごとはずして
付け替えられる5687のモジュール、アングルの上にPTの軸と直交するように新たに金具作って
マッチングトランスも乗せたんだけど、位置が悪いと直交させてもだめなのかしら。
実装に無理があるのかな。
電源入れたとたんに来るんで、ヒーターか、マッチングトランスに電磁誘導が乗ったかも。

ヒーター、6QF7/12AU7は上に乗る12AU7だけバイアス掛けて6QF7はグランドに落としてあるん
ですが、これは、上下1発なので、下にもバイアスが掛かるからかしら。

音的には、6QF7/12AU7よりクリアみたいな気がします。ハムが惜しいなあ。

1.タマはずして電源入れてもノイズがくるかどうかみる。(これで来たら、マッチングトランス
 が有罪。空き缶でシールドボックス作る)
2.B電源のケミコン増やして見る。トランジスタのリップルフィルター入れてもいいかな。
3.奥の手、ヒーターの直流化

の順で対策して見ようかしら。amaさんもハム乗ったって仰ってましたよね。結構ばっちりリッ
プルフィルター入れられてるみたいですからやっぱ、ヒーターか、マッチングトランスかなあ。

それにしても5687、明るいタマですね、まぶしいぐらい明るいっす。


5687正調SRPP 投稿者:  投稿日: 3月25日(木)16時46分46秒

サトー電気、問い合わせてみたら、6AN5WA、在庫ありとの事。川崎店に送金するらしいです。
送料はわかんないらしくて200円から500円ぐらいだろうとのこと、多めに送れとの事です。
1本200円、5本で送料500円なら、1本300円、まあまあかなあ。(秋葉への電車賃より安いし)

5687、せっかく手に入れたし、マッチングトランス使えば、6QF7/12AU7よりも成績的に悪く
も無いんですよね。とりあえず、音が出るように組み立ててみます。実は、菊地さんにメー
ルでこっそり、マッチングトランス、2次側使わずに、オートランス式に使う手口をご教授頂
いちゃったんで、それ、試して見ようとも思ってます。(オートランス式のほうが音がいいかも
とのことです)
1次側300オームなんだけど、CTがでてて、ここまでのインピーダンスって半分じゃなくて1/4。
64オームのヘッドホンつけるつもりなら4倍で250オームぐらいでしょ。2次側に抵抗と抱き合
わせにして無理やり64オーム作るロスより、出力インピーダンス250オームのほうが(直結より)
楽だし。

6AS6と5670並べるプラン、ちょっと試して見たら、7ピンのソケット、9ピンのソケット太さ
違うのね。高さはともかく、太さが結構違うので並べると不細工。5670のほうが内部抵抗は
低いので、これのパラのほうが、12AU7よりでかい音でるかもー。
5670、4本並べるプランもありかもしれないっす。アポロの安うり5670、ちょっと買ってお
こうかな。


RE:ぼよよーん 投稿者:菊地  投稿日: 3月24日(水)21時38分59秒

別便でレスしたように、そのうちに町田まで行ってみたいと思っています。
ただ、いつ頃になるのか予定が立たないのが困りものです。

一番乗りの方、くれぐれも買占めは無しですよ。なんて真っ先に行ったりして。 


RE:ぼよよーん 投稿者:@AMA  投稿日: 3月24日(水)14時30分58秒

>ぼよよーん
オッ、もう膨らんでいる。(~~;)

ぺるけさんが、ナイジェルさんの掲示板でこんな事をおっしゃています。

>自分が間違いを犯すことを恐れなければよろしいんではないでしょうか。

>もっとも有能な人:自分で自分の間違いを見つける。
>かなり有能な人:人に指摘された間違いを素直に聞く耳がある。
>凡人:人に間違いを指摘されても1度か2度は反論するがそれがみっともないことだとわかってやっている。
>愚か者:間違いを指摘してくれた人を打ち負かしてしまう。
(By たいやきおやじ さん)(*_*)

「過ち」と「間違い」 は 性質が違います。ここでの 「間違い」 は人の役に立つこともあります。
                            ↑
               AyumiさんやDaluhmannさん のサポートが必要ですが・・・。


ぼよよーん 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)23時37分59秒

がんばりますー。

6AN5、サトー電気で200円、みつけましたー。aritoさんの170円には勝てないけど。

http://www2.cyberoz.net/city/satodenk/fet.html
町田は遠いので、通販しちゃおうかな。送料の500円のほうが電車代よりやすそー。
僕が手にいれるまでみんな買っちゃだめねー。

というか、東京近郊の方で秋葉あたりで手渡し出来ちゃったりして、送料割り勘しち
ゃおうなんて方がいらしたら、ごいっしょしません?僕は予備も含めて5本ほしー。

これでヘッドホンアンプ作ったらやすいぞー。トランス、オゴれるー。菊地さん、一口
いかが?!


へこまないでくださーい 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月23日(火)23時23分39秒

> プッシュプルはひずみの打消しはやってなくて、上下対象に歪むだけと。とほほー。

歪みの打ち消しは起きてます。心配なさらずに。
ただ、合成された Eg カーブの間隔は、一定ではないと言いたかっただけです。

実験のページを少し増やしました。


まいどっすー 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)23時00分0秒

amaさん、
「自分なりの考え」了解です。RKはやはり、次段が要求する振幅をだせるかどうか、
出せた上で、さらに、NFBかけられるほど出せるか、歪みを落とせるかどうかとせめ
ぎあうっすね。NFBに頼った低歪率は全体としてのバランスを欠いたアンプになるぞ
ということですよね。

金ちゃんさん、まいどっす、
なんか、そーっすね。上のタマと、次段のグリッド抵抗の合成抵抗になるな、と思った
のは、交流的に見ると、グランドとB電源は一緒も同然というのが頭にあったので、RL
だけじゃないな、とは感じたのだけど、ここから先は直流的にしか読めてないっすー。
理解が進まないのはAC/DCな考えが混じって、区別できないからでしょうね。発想の転換
期、なんか、壁、高いっすー。

ayumiさん、おせわになってますー。
なんか、分かった気がする端からみんな勘違いみたいで、結構へこんでますー。
プッシュプルはひずみの打消しはやってなくて、上下対象に歪むだけと。とほほー。
12AU7のプッシュプルの歪率の低さ、ドキドキしてたんですが、やつはもともと歪の少
ないタマなんですね、少ない経験の判断は危険っすー。SRPPのひずみの打ち消しは、
直結2段の打ち消しに近いのかな?とりあえず、
歪むんだけど、波形を生成する上で使われるロードラインがびみょうにしなりあって
歪んだ波形をもう1度歪ませて元に戻すというか..

なんにせよ、上手にやれば普通の回路より、歪率低くなるんですね。さらに交流的には
RPをでかくできて、ふつうよりゲインが稼げるというのもSRPPのミソと。

SRPP以前に交流的な回路の読み方が出来ないということははっきり分かったみたいっす。


RE: 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)22時08分14秒

ちょっと、ニアミスっぽいですね。

Ayumiさん こんばんは。

>@AMA さんが言っている RL は、次段のグリッド抵抗のことではないですか?
そうです。


が さん

>真空管抵抗のほうが150k程度、どう変化してもこれが数倍以上の数字にはならいないでしょ?

150K、これ以上の数字になるんです。(交流抵抗として)
すでにAyumiさんが説明してくれていますが、

>SRPP の場合、直流的な抵抗は真空管抵抗のそれですが、
>交流的な抵抗は RL によって変わります。       (by Ayumi さん)

の説明が非常に重要です。Ayumiさんの説明に補足を加えるのは恐れ多いですが。(~o~)
信号電流が、上側球のカソードとRLの接続点で出たり入ったりする訳です。

「PP動作をしている」 と 鵜呑みしてしまえば、下側球の内部抵抗が下がった時、上側球のそれが
上がることは判りますね?その原因を作っているのが、接続点を出入りする信号電流な訳です。


金ちゃん さん こんばんは。

>発想の転換期

まさに、その次期にさしかかってきたような・・・。

「お前はまだ早い!」 ( Ayumiさん → @AMA )


ロードラインと伝達特性 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月23日(火)21時49分12秒

> 伝達特性、Eg-Ipは、これ、真っ直ぐなほど、ひずみが少ない、ということですよね?
> ロードラインがしなるってのは、歪むぞ、と考えていいんですよね?

両方とも、そうは言えないのです。
伝達特性のほうは、あくまでも下側のタマが生成した出力電流で、RL が小さいときは、上側のタマからも信号が出てきます。その歪み方が逆なので、打ち消し合って歪みが小さくなる場合もあります。

ロードラインも下側のタマのもので、上側のそれは逆に曲がります。

本当は、入力と出力の関係も示すべきでした。

ちなみに、上側のタマのロードライン等は、観測するのが危険なので見ておりません。
下側のロードラインが作図の結果と一致していれば、上側のタマの動作も作図どおりになっているはずです。

> 動作しているときは、このひずみが打ち消されて、タマが本来持ってる歪み(Egの
> カーブの間隔の開きに具合)をなくせるというのが、プッシュプル回路の魅力っすね?

プッシュプルのときは、この種の歪みが消えるわけではないです。無信号状態を中心として正負対象に間隔が開いていくので、3次歪みになります。三極管の場合は、正弦波が三角波になるような歪み方になります。

SRPP の歪みの打ち消しは、Eg のカーブ間隔が一定でないというのを、上下のタマのアンバランスでうち消すことによって起こるので、とても複雑です。

> DDSって、デジタルダイレクトシンセしス?入力になんか、鋸歯状波かなにか、
> 入れて撮影されてるのかしら?

出てくるのは正弦波です。DDS というのは、簡単に言うとメモリーに入っている波形を、任意の周波数で出力するものです。シンセの音源に使われているものと原理は一緒です。

@AMA さんが言っている RL は、次段のグリッド抵抗のことではないですか?


発想の転換期 投稿者:金ちゃん  投稿日: 3月23日(火)21時46分18秒

直流の振る舞いと交流の振る舞い・・・これは分けて考えないと混乱しますよ。
でないと何か問題があったとき、ごちゃ混ぜに考えてしまいます。
どっちの原因かはっきり頭を切り替えるのも大事。

↑威張ってるようだけど私も以前は同じでした。


> が さん 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)21時33分26秒

「自分なりの考え」 の 具体例をあげてみます。

Rkを大きくすると、出力電圧が稼げます。
その分だけ、NFB量を増やす事ができます。
一方、次段の負荷がグリッドリーク抵抗だったりすると一意の値をとるため、
歪率においては条件が悪くなります。Rkを下げれば、歪率を稼げるかも知れませんが、
今度は出力電圧が下がるため、NFB量があまり取れずに、トータルでの歪率に影響します。
NFB はノイズや高域特性にも関係してくるので、Rkの大小においてどちらが得かは
球の素性や、回路の特質(歪の打ち消し等)により、成り行き任せとなります。

さらに、Rkの大小や、NFB受け抵抗(Rkの下にぶら下がる抵抗)の採りかたによっては、
高域特性も変化します。

ですから、どんな設計方針でいくかは、人それぞれ、回路それぞれ、使用素子それぞれ、
によって、「自分なりの考え」 が入り込む余地があります。


Re: RLの振る舞い 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月23日(火)21時29分10秒

> カソードに入った抵抗で決まった真空管抵抗が下のタマの負荷というか、RPになるわけで
> しょ?

直流的には、そうです。

> 下のタマが動作する上で、この抵抗値が変わったら、つまり、ロードラインがグネっとし
> なってたら、こまるんじゃん?

抵抗といっても直流的な抵抗と交流的な抵抗は違います。
直流的な抵抗は Ep-Ip 特性曲線上のある一点から原点に引いた直線の傾きです。
交流的な抵抗は、ある点におけるロードラインの接線の傾きです。
ですから、直流的な抵抗が正で、交流的な抵抗が負ということもあります。

SRPP の場合、直流的な抵抗は真空管抵抗のそれですが、
交流的な抵抗は RL によって変わります。


マッチング 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)21時26分27秒

あ、そーか、マッチングしている必要は(スピーカーとかの低すぎるインピーダンスで
なければ)なくて、次段の入力インピーダンスとホボ一緒またはより低ければ問題なし、
と考えるべきなのかしら。SRPPの出力が、次段が要求してるたとえば、470kとかの入力
インピーダンスより低く出てれば、回路全体としては幸せと。
多くの場合、次段は数百キロの入力インピーダンスだからほとんどOKと。

200k+65kの数字は了解です。(僕は、rp=50k、μ=100、rk=1kで150kとしてました)


RE:RLの振る舞い 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)21時13分57秒

>12AX7のrpって、50k-55kぐらいだと、どうやっても100kオーバーには成らないよね、

に、ついてですが、12AX7のrpが65KΩ(代表値)にRkがμ倍されたものが上乗せされるわけですよね。
だから、Rk=2K μ=100 なら 200KΩ + 65KΩ となり、単なる真空管抵抗としてみた場合はこの
抵抗値の負荷が並列にぶら下がる事になるわけですよね。
SRPPは、RLを通して信号電流が、その真空管抵抗のRkに流れ込んだり、かすめ取ったりする事で、
下側球からみて上側球が正帰還的動作をするから、PPライクな動きになる。

こんな説明でよろしいでしょうか? > Ayumiさん
私も全然分かってない?


ayumiさんのページ 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)21時07分22秒

http://www002.upp.so-net.ne.jp/ayumin/audio/srpp/
いろいろ拝見してます。もうしわけない、猫に小判状態なんですが、オシロの写真
の拝見の仕方がわかんなくて..
12AU7は、負荷が重くなってもほとんど、直線ですが、12AX7は負荷が重くなるとロー
ドラインがマジしなってますね。

伝達特性、Eg-Ipは、これ、真っ直ぐなほど、ひずみが少ない、ということですよね?
ロードラインがしなるってのは、歪むぞ、と考えていいんですよね?

Ep-Ipグラフ上に並ぶ、Egのカーブの間隔の開きに具合が均等になってないと、歪む
はずで、ほとんどのタマは均等になってないから必ず歪むわけだけど、プッシュプル
動作しているときは、このひずみが打ち消されて、タマが本来持ってる歪み(Egの
カーブの間隔の開きに具合)をなくせるというのが、プッシュプル回路の魅力っすね?

amaさんの仰る、「自分なりの考え」ってなんだろ、と思ってたんですが、SRPPにナ
ニをもとめるか、ナニが引き出せるのかというところでは、

1.出力インピーダンスが下げられる
2.ひずみを少なくできる。(プッシュプル動作をさせられる)

の2点がポイントで、このほか、電源の利用効率がいい、パーツ点数を稼げる、とい
うおまけがついて、さらに、カソードヒーターの電位差を心配しなきゃいけないと
いう副作用が付くと考えればいいのかしら。

出力インピーダンスを下げたい、ということなら、μフォロワや、ホワイトカソード
フォロワ、ひずみを少なくしたいのなら、差動アンプにしてローカルで帰還掛ける手
や、2段直結も有りうるんですよね。これらの2手を同時にかますのがSRPP?

SRPPへの動機付けがまだわからないでおりますー。

DDSって、デジタルダイレクトシンセしス?入力になんか、鋸歯状波かなにか、
入れて撮影されてるのかしら?

amaさん、ごめん、話がそれちゃった。グリッドリーク抵抗が500kだったとして
ロードラインがグネっとまがったとしても、真空管抵抗のほうが150k程度、どう
変化してもこれが数倍以上の数字にはならいないでしょ?2倍になったとしても300k。
500kとの合成抵抗でみるわけですから..ということを書こうとおもってたのに、
違うことかいちゃった・・・でも、モチベーションがしっかりしてないのは事実っすー。


RLの振る舞い 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)20時36分31秒

>上側球の動作抵抗(内部抵抗)が変化...

カソードに入った抵抗で真空管抵抗全体の抵抗値は決まるんじゃないかしら?

RLを考慮することで、 rp + RK*(mu + 1) で描かれれる線より眠くなる(角度が寝る方向になる)のだから、抵抗値(外から見たインピーダンス)は大きく見えるんですよね。負荷は軽くなると。うんうん。

カソードに入った抵抗で決まった真空管抵抗が下のタマの負荷というか、RPになるわけでしょ?
下のタマが動作する上で、この抵抗値が変わったら、つまり、ロードラインがグネっとしなって
たら、こまるんじゃん?

amaさん、ayumiさんごめんなさいー、やっぱわかってないみたいですー。


RE:amaさんごくろーさまですー 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)15時57分47秒

が さん こんにちは。
つたない、実験レポートをご覧下さり、ありがとうございます。m(__)m

アンプの設計はいろいろなアプローチの仕方があると思いますので、この実験結果から何を目論む(~~;)
かは、人それぞれのように思います。高NFBアンプの場合は、必ずしもRLが大きいほうが良いとは
限らないかも知れませんね?。(Daluhmann さんの眼光が・・・(~~;))

>実際のRLは、・・・・。
SRPPにおいて下側の球からみた負荷は、RLと上側球の並列であるのは確かですが、上側球の動作
抵抗(内部抵抗)が変化していることを忘れてはいけないのではないですか?上側Rkがμ倍される
訳ですし、上側Rkに流れる交流電流はRLの存在も関係してきますから、微妙なPP効果も出てきますよね?
回路図から読み取れる数値の負荷よりも、実際は軽い負荷のはずですよね?

?ばっかり付けてると、「お前ら、まだ判っとらんのか〜!!(怒)」 とAyumiさんに叱られそう
ですが・・・。

>RLが150k以上という設定は実用回路ではありえないんじゃないかしら?
そんな事はないですよ、EL34のセルフバイアス時のグリッドリーク抵抗はたしか
500KΩぐらいまで許容されていたんじゃないでしょうか? 別の話?


amaさんごくろーさまですー 投稿者:  投稿日: 3月23日(火)14時51分43秒

amaさん、ごくろうさまですー。

>Rk2.0KΩ+100Ω で0.92V前後
>Rk1.0KΩ+100Ω で1.09V前後でした

それぞれ、0.43mA、1mAぐらいかしら。使う玉のrpが低ければたくさん電流流れるよ
うになるみたいですね。ちびれるところはちびりたいなー。

先ほどもちょっと書きましたが、Rkは小さいほうがロードラインが、立ってきます
から、歪率的には有利になりますが、電流がたくさん要求されちゃうと言うことみ
たいですね。タマは選ばず、RLはでかいほうがいいと。
12AX7なら、RLは100k以上の設定なら、RKは1kにしとけば、問題なさそうと言う感
じですね。

実際のRLは、SRPPの上側のタマのrpと、次段のグリッドとグランドの間の抵抗の合
成抵抗になるの?12AX7のrpって、50k-55kぐらいだと、どうやっても100kオーバー
には成らないよね、あれあれ?rpじゃなくて、回路全体の抵抗かな?

グラフから読むなら、Egが2Vの時、Rkが1kなら、2mA流れて、そのとき300Vだから、
300/2mAで150kか?次段のグリッドの抵抗が470kなら、135k相当になるのかな?
これは、rp + RK*(mu + 1) で計算される数字でいいのかな?muが100なら、それっ
ぽい数字になるなあ。
RLが150k以上という設定は実用回路ではありえないんじゃないかしら?


12AX7 実験 総まとめ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)01時02分35秒

12AX7 SRPP 私の実験 総まとめ
*******************
Rk RLを決める目安  今回の実験で感じた、私個人の経験値でしかありませんが・・・・。
*******************
※ 大きな信号を出力させる場合に限ります。

RLが
 220KΩを超えるなら、 Rkは1.0K〜3.3KΩまでお好きなように。(自分なりの考えを盛り込んで)
 150K〜220KΩ以下なら、Rkは1.0K〜2.0KΩ(事実上制限なし)
 100K〜150KΩ未満なら、Rkは1.0K〜1.5KΩ
 50K〜100KΩ未満なら、 Rkは1.0K〜1.2KΩ(ただし、NFB が必須項目かも。)

今回の実験は高域特性の測定は行なっておりません。実際の運用に際しては、その事を考慮してください。

私の測定環境で具体的な指標値を示すのは望ましくありませんが...。参考までに(^^;)
※ 数値は私の測定環境でのみ言えることです。

2次歪はどこをとっても似たりよったり。ただし、-33db以下が望ましい。
3次歪が-60db以下が望ましい。
4次歪が-85db以下が望ましい。
5次歪は3次歪の値が満たされていればそれで良し。(十分低く、3次に連動してます。)

作例にRk1.0KΩが多いのは、汎用性が高いからではないかと感じました。自分なりの個性ある
アンプにしたければ、球の特性や自分なりの考えを盛り込んで、実測を踏まえて設計するのが
良さそうです。


12AX7 Rk 3.3KΩ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月23日(火)00時49分43秒

一人で大暴れしてすいません。m(__)m Rkの変更をもう少しやってみる必要がありそうなので
やってみました。今度はRkを3.3Kに上げました。3球まとめて全部掲載します。

JJ ECC83S B電圧 300V Rk 3.3K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -35.3 -33.9 -33.9 -34.4 -36.1 -40.1
3次(db)    -84.7 -69.0 -66.3 -60.3 -53.7 -48.6
4次(db)    -87.4 -87.3 -87.2 -88.3  *  -77.0
5次(db)     *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 63.4  58.1  56.6  53.6  49.9  46.4
******************************************************
出力インピーダンス 約22KΩ(出力電圧31.7V 時のRL)


Ei 12AX7EG B電圧 300V Rk 3.3K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -37.5 -35.0 -34.9 -35.2 -37.1 -43.0
3次(db)    -67.6 -60.1 -57.6 -52.1 -45.7 -40.1
4次(db)    -88.3 -82.4 -81.7 -91.5 -70.3 -60.0
5次(db)     *   *   *  -94.7 -83.6 -78.2
出力電圧(Vp-p) 69.3  62.9  60.8  57.4  52.6  48.0
******************************************************
出力インピーダンス 約26KΩ(出力電圧34.6V 時のRL)


Sovtek 12AX7LPS B電圧 300V Rk 3.3K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -40.3 -38.5 -38.5 -39.6 -44.2 -52.6
3次(db)    -66.2 -60.3 -58.0 -53.1 -46.5 -40.8
4次(db)     *  -93.9 -94.0 -93.5 -70.9 -60.4
5次(db)     *   *   *   *   *  -88.2
出力電圧(Vp-p) 71.6  67.5  66.1  63.5  60.1  56.1
******************************************************
出力インピーダンス 約20KΩ(出力電圧35.8V 時のRL)

今までの実験も踏まえて、言えそうなことは、
Rkの増減にあわせて、出力インピーダンスが増減しています。
Rkの増減にあわせて、出力電圧が増減しています。
Rkの増減にあわせて、最適な RL(負荷抵抗)も増減します。(3次歪が目安になる)
ただし、いずれのRkでも負荷は軽いほうが歪特性は良いようです。
2次歪だけを計って、最適動作点を割り出す事は不可能です。と言うよりあまり気にする必要がない。
3次歪は負荷の重さに比例しやすいようです。


Rk2K → 1K のまとめ(X7) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月22日(月)21時02分14秒

2次歪に関して言えば、Rkを1Kに変更したほうが減少する傾向にあります。しかしその量は微々たる物で、
SRPPは2次歪に関して言えば、負荷の変動に強く、Rkの値にさほど影響されないと言えそうです。
4次歪も2次歪と同様な傾向を示すように思えます。
奇数時の歪は、Sov球とEi,JJ球とは逆の現象が起きてますので、今の段階ではなんとも言えません。
出力電圧が目減りするのは間違い無さそうです。

ちなみに入力電圧を0.132Vrmsまで下げた実験を行なってみましたが、Rk 1K, 2Kとも目新しいことは
発見できませんでした。( Rk2K 時:出力電圧 29.4〜20.8Vp-p )

SRPPは、実用的な信号レベルの領域では、無理にPP動作をさせることを考えるよりも、RL(負荷抵抗)を
少し高めにしておいたほうが、歪率に関しては好結果となりそうです。(←パワーアンプの初段に使う場合に限る)

SRPPの動作を変更した時に、主に出てくる現象は、奇数次歪の発生パターンが変化すると言うことのようです。


12AX7 Rk 1KΩ(3) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月22日(月)20時59分5秒

※ 横にウィンドウを伸ばして見てください。

Rkの変更実験でSov球とEi球とが異なる振る舞いをしたので、JJ球も計りました。(T_T)

JJ ECC83S B電圧 300V Rk 1.0K                  Rk 2.0K
**************************************************************  ****************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K  20K   なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -36.5 -34.9 -34.6 -34.2 -33.8 -33.5 -34.7  -35.1 -33.7 -33.6 -33.2 -33.6 -34.4
3次(db)    -71.5 -65.4 -64.1 -62.2 -59.6 -56.8 -47.3  -77.0 -67.2 -65.5 -61.3 -56.8 -52.3
4次(db)    -89.4 -93.0 -94.7  *   *   *   *    *   *   *   *  -89.7 -84.5
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *    *   *   *   *   *   *
出力電圧(Vp-p) 59.5  55.0  53.5  50.8  47.7  44.5  31.7   62.8  57.7  56.4  53.6  50.2  46.8
**************************************************************  ****************************************
出力インピーダンス 約18KΩ(出力電圧29.7V 時のRL)         約20KΩ(出力電圧31.4V 時のRL)

2次歪の傾向はEi球に似ています。Rkを1Kにしても、あまり大きな変化は見られません。
3次歪の傾向もEi球に似ています。Rkが2Kのときが若干良い傾向を示します。
4次歪もEiに似ているように見えますが、この球は4次、5次が非常に少なく、傾向をつかむのは難しいです。
あえて言うなら、Rk1Kのときに若干特性が良いでしょうか?
出力インピーダンスが下がっているのはSov球と同じ傾向です。
Rk1Kに変更すると、出力電圧が目減りする事は、3球とも一致します。


Rk 1K でB電圧225Vは 投稿者:@AMA  投稿日: 3月22日(月)16時25分13秒

Rk 1K でB電圧225Vの時は、Rk 2K の時と同じ傾向で、歪が悪化します。
B電圧は許せる範囲で高めが良いようです。
H-K間耐圧に注意を払う必要があります。


12AX7 Rk 1KΩ(2) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月22日(月)16時08分39秒

※ 横にウィンドウを伸ばして見てください。

今度はEi12AX7EG での Rk 1.0K です。

Ei 12AX7EG B電圧 300V Rk 1.0K                 Rk 2.0K
*************************************************************  *****************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K  20K   なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -39.0 -36.0 -35.5 -34.4 -33.4 -32.6 -31.2  -37.4 -34.6 -34.2 -33.2 -33.0 -32.9 
3次(db)    -64.1 -59.2 -58.2 -56.3 -54.4 -52.5 -46.1  -69.6 -62.0 -60.6 -56.9 -52.8 -48.5
4次(db)    -88.4 -91.5 -92.5 -98.0  *   *  -82.6  -85.0 -82.4 -82.0 -80.5 -87.7 -80.5
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *    *   *   *   *  -92.0 -87.0
出力電圧(Vp-p) 63.2  56.7  55.0  51.7  47.8  44.0  29.8   67.0  60.5  58.5  55.0  51.0  46.5
*************************************************************  *****************************************
出力インピーダンス 約23KΩ(出力電圧31.6V 時のRL)        約23KΩ(出力電圧33.5V 時のRL)

Sovtek球と比較すると、こちらは、必ずしもRk 1K が有利とはいえなくなっています。
出力電圧が目減りしている特長は共通しています。
Rk 1K と 2K は、ほとんど同等といっても良さそうです。Rk 1K 時の 4次歪の出方が面白いです。
負荷が重くなるほど減ってます。PP の効果なのでしょうか?
ただ、ノイズフロアが Rk 2K の時より低く感じられました。-98.0db の値を読み取れる事がそれを
物語っております。

Sov球、Ei球 と、球によって結果が異なるのは、Ei球に比べて、Sov球の出力インピーダンスが
大きく異なることが原因かも知れません。この比較実験は諸条件を見直したほうが良いのかも
しれません。もう少し出力電圧が低い領域でやるべきかも・・・。


Re: 5687ヘッドフォンアンプ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月22日(月)16時06分59秒

が さん こんにちは。

Sov球でB電圧300Vのときのバイアスは
Rk2.0KΩ+100Ω で0.92V前後
Rk1.0KΩ+100Ω で1.09V前後でした。


Re: 5687ヘッドフォンアンプ 投稿者:  投稿日: 3月22日(月)14時55分6秒

68オーム直結しましたが、歪率は0.9%。音量は下段のRkにCを並列で入れないと
ぎりぎりな感じかもです。f特が許しさえすれば、マッチングトランスで、高圧
とヘッドホンが分離されるのはピースなんじゃないかしら。

amaさんの実験で、RKを小さくするってのは、回路全体に流れる電流量が増える
という事ですね。

>電流が許容できる範囲

なにが許容できるんだろうと思いつつ、ぺるけさんの技法で、Ip-Epグラフに180R
と300Rの線を書いてみたら、180Rの時は、電源25mAぐらい流れちゃうのね?電源
の容量が足りなくなるということじゃないかしら?
ためしに書いてみたグラフは、下のタマのロードラインが立ってきて、グリッドの
カーブと良い角度で交差し始めますから、歪率が下がるんですね。300Rだと、寝す
ぎ。

ぺるけさんの技法でIp-Epグラフ上に書く下のタマにとってのロードライン(上の
真空管抵抗の特性)は、負荷の重さを無視したものなんですよね。これをAyumiさ
んの技法で負荷も含めた線が書ければ、計算できなくてもグラフで読めるようにな
ると。


12AX7 Rk 1KΩ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)23時55分2秒

掲示板を我が物顔に使ってすいません。やりだしたら止まらなくなってしまいました。(~~;)

今度は作例に多いRk 1KΩを計測してみました。上下Rkを1KΩに変更した以外は同じ条件です。
※ 横に長いので、ウィンドウを横に伸ばして見てください。m(__)m

Sovtek 12AX7LPS B電圧 300V Rk 1.0K               Rk 2.0K
*************************************************************  ****************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K  20K  なし  200K  150K  100K  68K  51K 
2次(db)    -45.3 -42.6 -41.8 -41.0 -40.3 -39.9 -41.3  -42.6 -40.2 -39.8 -39.5 -39.7 -41.1
3次(db)    -75.5 -70.0 -68.0 -66.2 -63.6 -61.7 -51.8  -66.0 -61.5 -60.1 -57.8 -53.8 -49.4
4次(db)    -91.7 -87.5 -85.6 -84.0 -81.3 -79.5 -76.5  -87.5 -81.8 -80.5 -79.6 -83.5 -79.8
5次(db)     *   *   *   *   *  -95.0 -84.6   *   *   *   *   *  -89.0
出力電圧(Vp-p) 63.8  59.6  58.4  56.2  53.2  50.3  38.2  69.1  65.4  64.4  61.9  58.6  55.8
*************************************************************  ****************************************
出力インピーダンス 約15KΩ(出力電圧31.9V 時のRL)         約16KΩ(出力電圧34.5V 時のRL)

同じ球の Rk 2KΩ時の表を横に記しておきました。
Rk 1KΩの時の方が負荷に強くなっております。(←歪率において)
特に奇数次の歪の発生が、穏やかになっています。
ただし、出力インピーダンスが下がっているのにも関わらず、出力電圧が取り出せていません。
ゲインが下がっているのかも知れません。
両者とも、4次歪は十分低く、どっこいどっこいなので、Rk 1KΩの方が特性が良いと言えそうです。
Rk 2KΩ時は、10%程度出力電圧が高いので、その分だけNFBを深く掛けられます。


12AX7 Rk 2KΩ のまとめ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)21時25分4秒

私の実験のここまでを、少しまとめておきます。

12AX7 上下球 Rk 2KΩ NFB受け100Ω Ck 100μF付き の条件で、

@B電圧が高いほうが特性が良い
AB電圧が低いと、パラメータの変動で、歪のパターンが変化する。
B2次歪の発生においては、負荷変動の影響が少ない。
C奇数次歪は、 負荷150KΩあたりまでは変化が少なく、100KΩあたりより重くなると増えてくる。
D4次歪はB電圧やRk,RLの値の影響を受けやすい。
E「上のRkの値」 と「下の(Rk+NFB受け抵抗)の値」 は、無理してまでバランスさせなくても良い。
 ただしNFB受けはあまり大きくすると、ゲインが取れないし、おそらく高域カットオフも下がってくる。
F今回の条件では、負荷は軽いほうがよい様である。(150KΩあたりが理想か?)


訂正とお詫び 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)20時47分44秒

題:「Rkを変更する前に」 での測定条件に誤りがありました。

2本目の Sovtek 12AX7LPS の測定時のB電圧は225Vでした。
従って、おおむね、1本目の球と特性が類似していることになります。

該当記事の方を直接訂正しておきます。また、B電圧300Vの測定結果も
追記しておきますので、ご了承ください。
誤った記事を掲載したことをお詫びいたします。m(__)m

題:「Rkを変更する前に(2)」 の結果もB電圧が225V 時で1本目のSov球です。
B電圧300V でSov球2本目を使用して実験してみると、異なった結果が出ました。
B電圧が300Vの時は、歪の増減のパターンが異なります。下側Rkを1kΩ以下にするなど、
極端なことをしない限り、目立った変化が見られませんでした。B電圧を225Vに下げると、歪の出
方には差異が見られますが、1本目同様、目に見える範囲の変化があります。


Rkを変更する前に(3) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)17時01分0秒

NFB 受けの抵抗(100Ω)を短絡させたり、増加(330Ω)をやってみました。(Rkは2.0kΩ)

@100Ωを短絡

 結果:当たり前の現象しか見受けられませんでした。(~~;)
    帰還抵抗がなくなることで、歪が若干悪化し、ゲイン増加により出力電圧が上昇します。
    SRPPに絡んだような特徴は特に見られませんでした。

A330Ωに増加

 結果:@と同様、特に変わった特徴は見られません。
    歪率がほんの少し良くなり、ゲインが低下した分出力電圧が減少します。

Rkに対して十分小さいなら、あまり意識しなくてもよいようです。通常のカソード接地回路のNFB受けと
同様に考えていても、結果に大差は無さそうです。


Rkを変更する前に(2) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)17時00分18秒

下側のRkを小さくしてみました。(上側 Rk 2.0KΩ) ※ B電圧が225V時の様子です。300V時は変化が少ないです。

@下側Rkのみを1.9KΩにして、NFB受け抵抗(100Ω)とあわせて2KΩとした場合。(見かけ上、上下をマッチ)

 結果:2次歪が極わずかに減少し、3,4,5次歪はあまり変化しない。
    やっておいても損はないという程度。無理してやるほどのことでもなさそう。
    負荷が極端に軽い時は、4次が減少する球もありますが、これについては再現性なし。
    上下のRk値を揃えたことによる現象というよりは、下側球のRkが減少したことによる
    作用と見受けられます。

A下側Rkをさらに減少させた場合(下側 Rk 1.5KΩ)

 結果:2,3,4次歪が@の時より減りますが、量としてはそれほど多いわけでもなし。
    反面、5次歪が2,3,4次歪の減少分の合計ぐらい増加しました。それでも、
    5次歪自体はかなり小さいので、大き目の2,3次歪が減ることは評価できるかも・・・。
    華やか音にならぬように、倍音成分の高域端を強調したいような場合に有効?(ーー;)

Bもっと下側Rkを減らした場合。(上側Rkの半分 1kΩ)

 結果:2次は若干減りましたが、3,4,5次歪が大きく上昇します。
    明らかに、好ましくない動作です。

上下のRkをアンバランスにすることは、条件次第では活用できそうです。ただし、球によって振る舞い
方が異なる様なので、実測しておいたほうが良いかも知れません。


Re: 5687ヘッドフォンアンプ 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月21日(日)15時17分21秒

> Rkが240Rでした。全体で12mA(計算では14mAだったのでちょっとおしー)
> 流れました。

このアンプの場合、電流が許容できる範囲で Rk を減らすと、歪みも減ります。


re:遅まきながら 投稿者:  投稿日: 3月21日(日)15時07分5秒

横着せずに図面起こしました。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/srpp-exp.gif
C3の有無の結果でした

マッチングトランスはこんな感じで入れてます。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/OTL2-schem.gif

Rkが240Rでした。全体で12mA(計算では14mAだったのでちょっとおしー)
流れました。

64オーム直結、ちょっとこえーっすー。なんか抵抗で試してみます。



RE:まとめレス 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)14時54分8秒

Ayumiさん こんにちは。

実験回路において、NFBをかけるということではなく、が さんのヘッドホンアンプを実用的な
アンプに仕上げるなら、「NFBの導入も積極的にお考えになれば?」 ということです。


まとめレス 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月21日(日)14時45分30秒

> 菊池さん

どうぞマイペースで進めてください。いつまでもおつきあいします。

> が さん

5687 なら、64Ωくらいならトランスなしでドライブできると思います(歪みは多少増えます)。試してみてください。

> @AMA さん
> 実験をやってみて感じているのですが、やはり、実用的なアンプはある程度、負帰還を掛けて見る
> のが良いような印象を受けております。

どんなところがでしょうか?
負帰還、特にオーバーオールの負帰還を掛けると、最終的な出力を無歪みにするため、途中の信号は歪みますから、なにがなんだかわからなくなってしまうと思いますよ。


Rkを変更する前に 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)14時38分40秒

※ 追記と訂正を行ないました。

Rkを変更しようと思っておりましたが、もう少しお付き合いください。
Sovtek 12AX7LPS のデータが良すぎるので、もう一検体計って見ました。

2本目Sovtek 12AX7LPS B電圧 300V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -40.0 -37.7 -37.2 -36.8 -36.7 -37.7
3次(db)    -69.6 -63.8 -62.1 -58.8 -54.0 -49.2
4次(db)     *  -96.5 -95.5 -89.9 -78.3 -69.6
5次(db)     *   *   *   *   *  -89.0
出力電圧(Vp-p) 68.2  64.6  64.6  61.3  58.3  55.3
******************************************************
出力インピーダンス 約16KΩ(出力電圧34.1V 時のRL)

2本目 Sovtek 12AX7LPS B電圧 225V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -36.9 -33.9 -34.0 -33.4 -33.2 -34.6
3次(db)    -68.1 -59.3 -58.1 -53.8 -48.5 -44.6
4次(db)    -90.5 -79.7 -80.5 -76.1 -74.6 -83.0
5次(db)    -87.0 -81.7 -82.4 -80.2 -78.5 -80.0
出力電圧(Vp-p) 66.6  62.6  64.4  59.0  55.3  51.7
******************************************************
出力インピーダンス 約20KΩ(出力電圧33.3V 時のRL)

この球はB電圧225V時、5次歪がある一定の値をとっております。原因は不明です。

私の環境において、測定データの絶対的精度は、あてになりませんので、あくまでも
相対的な違いを見比べてみてください。

出力インピーダンスは、無負荷(RLなし)時の電圧が半分になるよう、適当なRLを装着して計りました。


SRPP (8) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月21日(日)14時35分33秒

これらの i1, i2, eg2 と RL の関係を グラフ に描いてみした。   
  
RL = μ2 * Rk となる点で、V2には信号電流が流れなくなります。 

i1 = -i2 となったときに、V1とV2には逆相の電流が流れることになり、プッシュプル動作をしているといえます。
わかりやすいように -i2 を点線で示してあります。    
i1 の赤い線と -i2 の青い点線の交点がプッシュプルの条件で、RL = (μ2 * Rk - rp2) / 2 のときです。

このとき、V2 の入力電圧は V1 の入力電圧よりわずかに低くなっています。

次は、V1 と V2 の負荷の様子を グラフ にしてみました。

V1の交流的な負荷である R = R1 + Rk は、RL が低くなると RL の線(45度の緑色の線)よりも大きくなります。
通常のカソード接地では、交流的な負荷は Rp // RL なので、必ず RL より小さくなります(Rp はプレート負荷抵抗)。
これにより、SRPP では重い負荷に対するゲインの低下が小さくなります。
RL が大きくなると、R1 は μ2 * Rk + rp2 に近づいていきます。
真空管抵抗の値は (1 + μ2) * Rk + rp2 でした。

V2の交流的な負荷 R2 は、RL が大きいうちは正で、RL が小さくなると負になります。
グラフでは、負の値を青い点線で示しています。
完全にプッシュプル動作しているときは、R1 = -R2 となります。


SRPP (7) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月21日(日)14時33分32秒

SRPP について、もう書くネタが切れたと思っていたのですが、書き忘れたことを補足します。

今回書くのは、下側のタマ(V1)と上側のタマ(V2)に流れる信号電流(i1, i2)と、上側のタマの入力(eg2)についてです。
これらもプレート特性図上の作図から得られます。

今回の図は こちら で、これまでの図とは違い、V1 への入力を +1V として描いてあります。

V1の動作点を O とします。
グリッドに +1V の入力が加わると、グリッド電圧は Eg0+1 となり、V1に対するロードライン(水色の線)と Eg0+1 の交点 A に動作点が移動します。
このとき、V1のプレート電流の変化は DA で、

  i1 = μ1 / (rp1 + R) = μ1 / (rp1 + Rk + R1)

となります。
R1 = (rp2 // RL)(1 + gm2 Rk) です。
なぜそうなるかは、ご自分で考えてみてください(FO が μ1 であることに注目してください)。

このとき、V2のグリッドには eg2 = i1 * Rk の(負の)信号が加えられ、V2の動作点は O から C に移動し、V2のプレート電流の変化(i2)と負荷に流れた電流(io)を加えたものは、すべてV1を流れます。
このときのV2のプレート電圧の変化 SB の逆 BS が出力電圧 eo になります(V2のプレート電圧は、出力端子-Vbb間の電圧なので、GNDを基準にすると逆になる)。
eo は、

                 R1
  eo = -(i1 * R1) = -μ1 ---------------
              rp1 + Rk + R1

でした。これが前回示した式と等しいことは、各自で確かめてください。

ここから、io, i2, V2 の交流負荷 R2 を求めましょう。

  io = -eo / RL = i1 * R1/RL

                              RL - R1
  i2 = i1 - io = i1 - i1 * R1/RL = i1 * (1 - R1/RL) = i1 ---------
                                RL

                            RL * R1
  R2 = -eo / i2 = i1 * R1 * RL / (i1 * (RL - R1)) = ---------
                            RL - R1

ここでは i1, i2 と書きましたが、これは入力 1V あたりの電流の変化なので、実は電流ではなく、コンダクタンス(単位は S=A/V)です。
同様に eo は出力電圧としていますが、これも入力 1V あたりなので、この式はゲインを表す式になっています。


re:遅まきながら 投稿者:@AMA  投稿日: 3月21日(日)14時28分48秒

が さん こんにちは。
>@AMAさんの回路で、普通のSRPP、240オームでやってみました。
これって、RL=240Ωですか?
私の実験回路と同じ回路構成ということは、オーバーオールのNFBは掛けていないわけですよね?

実験をやってみて感じているのですが、やはり、実用的なアンプはある程度、負帰還を掛けて見る
のが良いような印象を受けております。


re:遅まきながら 投稿者:  投稿日: 3月21日(日)14時09分38秒

5687、@AMAさんの回路で、普通のSRPP、240オームでやってみました。カソード
のケミコンなし

http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/5687.gif

出力にST-42付けて600オームの負荷で歪率0.3%。実際ヘッドホン繋げてませんが
オシロで見た感じでは音量きっと足らない感じです。

http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/5687-2.gif

カソードにケミコン追加するとボリュームアップ、ppで3V程度、ひょっとすると、
音量的にいけるかもな感じ。歪みが増えましたが、傾向がちょっと変わった様です。
入力をあげると対称にクリップします。


遅まきながら 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)23時25分13秒

SRPP 実験回路図

私の実験の狙いは、理想的な作例を模索してみようというものです。

入力電圧は、私が普段使用している音量より少し高めの状態を選びました。
負帰還が掛かっていないので、本当はもう少し小さめが実体に沿うのですが、測定との兼ね合いで
0.3Vrms(0.85Vp-p)にしました。出力電圧が十分高い状態での歪観測となっております。


12AX7 Rk 2KΩ (4) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)22時04分41秒

今度は B電圧を225Vに下げました。

Ei 12AX7EG B電圧 225V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -34.7 -31.0 -30.5 -30.2 -29.8 -29.2
3次(db)    -64.6 -55.3 -53.7 -51.4 -47.0 -42.1
4次(db)    -79.2 -72.0 -71.2 -70.7 -71.3 -76.0
5次(db)     *   *  -89.7 -88.5 -86.5 -83.0
出力電圧(Vp-p) 65.3  58.1  56.2  52.5  48.0  42.8
******************************************************
出力インピーダンス 約27KΩ(出力電圧32.6V 時のRL @1KHz)


Sovtek 12AX7LPS B電圧 225V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -38.8 -36.0 -35.7 -35.1 -35.5 -36.0
3次(db)    -60.6 -55.6 -54.3 -51.3 -47.5 -42.7
4次(db)    -83.8 -78.4 -77.4 -76.2 -79.9 -84.0
5次(db)     *   *   *  -94.5 -86.7 -79.2
出力電圧(Vp-p) 68.2  63.7  62.4  59.7  56.3  52.0
******************************************************
出力インピーダンス 約19KΩ(出力電圧34.1V 時のRL)

B電圧300Vの時より、特性が悪化しています。
全体的な傾向は、あまり変わりがないようです。
負荷が重くなると、主に奇数次の増加が目立つ様子も同じです。

次回は、Rkを変更してみたいと思います。 本日は終了。


ちなみに、 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)20時53分24秒

Ayumiさんに教わった式 RL = (μRk - rp) / 2 より
Rk=2KΩ rp=65KΩ μ=100 なら RLは 67.5KΩとなります。

3球とも RL 68KΩで4次歪が減少しているのは、この事と関係しているのでしょうかね?


12AX7 Rk 2KΩ (3) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)20時33分3秒

EiとSovtekの出力インピーダンスが大きく異なってしまったので、データの信頼性をあげるため
さらに同条件で3本目を計ることにしました。(T_T)

JJ ECC83S B電圧 300V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -35.1 -33.7 -33.6 -33.2 -33.6 -34.4
3次(db)    -77.0 -67.2 -65.5 -61.3 -56.8 -52.3
4次(db)     *   *   *   *  -89.7 -84.5
5次(db)     *   *   *   *   *   *   *はノイズに埋もれている。
出力電圧(Vp-p) 62.8  57.7  56.4  53.6  50.2  46.8
******************************************************
出力インピーダンス 約20KΩ(出力電圧31.4V 時のRL)

計ってみて、良かったです(~o~)。 Ei Sov JJ の3種の球は、瞬時切り替えによる比較試聴を
時間を掛けてやって来ました。 データが聴感と符合するような印象を受けました。

Eiは、あるアンプ(負荷軽め)では、フラットな感じで刺激の少ない当たりさわりのない音、
私の作ったアンプ(SRPPでRL68KΩ) で聞くと高域側に輝きを感じ、低域側のダンピングが
やや控えめの音。

Sovは、全体的にワイドレンジで、低域端への伸びがよく、ダンピングもよく、どちらのアンプに
おいても、高級感を感じさせる質感の高い音。

JJは、特定の中高域に華やかさがあり明るい音、なのに高域端が控えめで、空間表現よりも、
コクと濃密さが身上のダイナミックな音。

と、言う印象を持っておりました。 データとなんとなく一致していないでしょうか (~~;)?


12AX7 Rk 2KΩ (2) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)16時24分32秒

Sovtek 12AX7LPS B電圧 300V Rk 2.0K
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -42.6 -40.2 -39.8 -39.5 -39.7 -41.1
3次(db)    -66.0 -61.5 -60.1 -57.8 -53.8 -49.4
4次(db)    -87.5 -81.8 -80.5 -79.6 -83.5 -79.8
5次(db)     *   *   *   *   *  -89.0
出力電圧(Vp-p) 69.1  65.4  64.4  61.9  58.6  55.8
******************************************************
出力インピーダンス 約16KΩ(出力電圧34.5V 時のRL)

球の違いでの確認をするため、先の実験と同条件で測定しました。

やはり、2次歪はあまり大きな変化がありません。
51KΩで2次歪が良くなっている理由はわかりませんが、誤差かも知れません。
注目すべき点は、Ei12AX7EGと同様、4次歪が68KΩで良くなっている事です。
回路の特質か、測定環境や方法に問題があるのかよく判りません。
この球は、ゲインが大きく、出力インピーダンスがかなり低いようです。


RE:高耐圧Tr 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)14時03分3秒

Daluhmann さん お久しぶりです。いつもありがとうございます。

弟からも、「何でいまどきバイポーラTR?」 なんて冷やかされた事があります。(^^;)
高圧トランジスタも適当なものが随分減ってきたように思えます。2SD799もとっくに
おしまいのようですし・・・。

相変わらずの、明瞭、簡潔の御言葉、勉強になります。


高耐圧Tr 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月20日(土)01時43分13秒

お久しぶりです。

今どき600V/50A/250W(ホンマか?)なんてMOSが¥200で手に入ったりしますので、
ASOや二次降伏の心配しながら使うよりはモデルチェンジする方がお得かも??

900Vや1000Vなんてのもゴロゴロしてますので、B電圧300Vぐらいまでなら出力管も
MOSに置き換えられそうに思いますが、実は寄生容量が3桁ぐらい大きかったりします。
バイポーラはバイポーラでドライブするのにえらく電流が要りますし、
やはり同じ電力得るのに必要なドライブの軽さという点で真空管は実に素晴らしい
ということが外道アンプの設計で四苦八苦してみると良〜くわかります、はい。


12AX7 Rk 2KΩ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月20日(土)01時24分13秒

使用球 Ei 12AX7EG
SRPP回路詳細 上Rk 2.0KΩ , 下Rk 2.0KΩ , Ck 100μF , RNF 100Ω , OC 0.47μF , B電圧300V(追記)

入力電圧 0.3V rms 0.85Vp-p
WaveSpectra設定 (シフトNorm. 48K/F32 STEREO 16384 ハニング 入力表示 -29.2db〜31db MME)
WaveGene設定  (1KHz@0dB 48K/F32 MONO Lch MME )
Audiophile USB 入力 と SRPP出力間に1MΩを挿入。

出力電圧は 取り出せる最大値を記したものではありません。指定条件の入力に対する出力電圧です。
******************************************************
RL (Ω)    なし  200K  150K  100K  68K  51K
2次(db)    -37.4 -34.6 -34.2 -33.2 -33.0 -32.9  1KHz0db時の換算表示
3次(db)    -69.6 -62.0 -60.6 -56.9 -52.8 -48.5
4次(db)    -85.0 -82.4 -82.0 -80.5 -87.7 -80.5
5次(db)     *   *   *   *  -92.0 -87.0
出力電圧(Vp-p) 67.0  60.5  58.5  55.0  51.0  46.5
******************************************************
出力インピーダンス 約23KΩ(出力電圧33.5V 時のRL @1KHz)

2次歪はあまり極端に変化しません。
RL68KΩの時に4次歪が減少しているのが妙です。
RL100KΩ以下で3次歪と5次歪が増加してきます。
FFT画面は比較に使えそうにないのでキャプチャしませんでした。(変化がわかりにくい。)
RLなしは、実際には計測用の1MΩとオーディオデバイスの入力抵抗の合計です。


バラックのノイズ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月19日(金)13時02分53秒

ようやく、実験用の回路がバラックで組みあがりましたが、結構ノイズが多いようです。
シャーシがないのだから当たり前の話なのですが、B電源はトランジスタのベースを定電流で固定しておき、
ヒーターも直流化してあるのですが、それでも電源系と思われる60Hzのノイズとそれの高調波が、FFT画面で
結構なレベルで観測されます。実験の方は今さらながらのものですが、実際の運用状態に近い状態を、FFT
観測してみようというものです。取り急ぎやっては見ましたが、今のところ、これといって目新しい発見も
なく、発表できるほどのものではありませんでした。もう少しノイズ対策や、実験方法を考慮し直して見て、
SRPPの作例となるデーターが取れましたら、発表してみたいと思います。(あまり期待しないでね(^^;))


RE:2SD799 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月19日(金)00時23分29秒

おやおや。
エミッタ側には100Ωくらい入れても壊れてしまうことがあります。
コレクタ電流が問題ではなくて、印加された電圧との関係で温度上昇が数秒間続くのがいけないみたいです。

じつは、私、2SD799をかれこれ10個くらいダメにしています。


RE:2SD799 投稿者:@AMA  投稿日: 3月18日(木)23時16分11秒

やっぱり壊れておりました。(*_*)
おそらく、負荷側の22μを甘く見ていたのが大間違いで、ラッシュカレントで壊していた
みたいです。お騒がせしましした。(^^;)


Jeff Beckの新譜とμフォロワ 投稿者:  投稿日: 3月18日(木)23時03分46秒

ゴキゲン!
手に入れ損なってて(出てるの知らなかったというファンにあるまじき態度!)先日手に入れました。出来上がったばかりのμフォロワで爆音で聞いたんだけど、妙にひずみっぽい。(マッチングトランスは必須かもしれません、が、入れてみたら、箱に入りきらなくなっちゃった)

でかい音がでるとそれだけで嬉しく鳴っちゃう性質、μフォロワいけてるかと思ったけど、良く聞いてみるとすごい疲れっぽい、もともと、きついという評判のヘッドホンなんだけど、6922では平気なんだから、やっぱ、きついかなあと。

真空管のひずみは疲れにくいなんてなことを聞いたことも有ったんだけど、μフォロワのひずみ(少なくとも僕の組み立ては)は違うのかもしれない。

ayumiさん、途中で脱落しちゃって、申し訳ないやら、残念やら。貴重なテキスト、ありがとうございました。じっくり読み直して見ます。とりえあず、5687は手に入れました。正調SRPP+マッチングトランスでヘッドホンアンプに再挑戦して見ようかしら。

ARITOさん、6AN5は、あきばの数店に電話して見たんですが、500円ぐらいからですね。海外通販だと、2ドル弱みたいです。数本買っとこうかしら。

μフォロワ、(僕の組み立てでは)良い音しないとはいえ、せっかく組み立ててばらしちゃうの惜しいし、とりあえず、実験用の電源トランス新調しようかな。


RE:2SD799 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月18日(木)16時49分39秒

確認しました。
BCEです。

この石は、ダーリントンなんていうくせに、Ic=100mA程度だとhFEは数十くらいしかないとんでもないやつです。300くらいあると思って設計すると、電圧は異常に低くでます。


RE:2SD799 投稿者:@AMA  投稿日: 3月18日(木)16時43分6秒

ありがとうございます。
単純なリップルフィルターなので、たぶんトランジスタが壊れているか、
接触不良、もしくは、ブリーダー抵抗が高すぎる(無効電流が少なすぎる)
のが原因だと思います。

今晩にでも、確かめてみます。ありがとうございました。


2SD799 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月18日(木)15時56分31秒

>正面左から BCE

今、見てきました。
どうも、そのようです。
(脳味噌が溶け出しているので、自信がありません)


RE:あのー 投稿者:@AMA  投稿日: 3月18日(木)14時55分57秒

ぺるけさん、いつもありがとうございます。

>気楽に続けてください。
へへッ(~~;)、実は、私も実験で遊んでみて、昨日あたりでも、ネタを提供しようと思って
いたのですが、少してこずってます。

2SD799 のピンは 正面左から BCEですよね? 検索を掛けてみても、データシートがうまく
見つからなくて・・・。


あのー 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月18日(木)13時30分18秒

この板は、一応、エンドレスってことになっているので、気楽に続けてください。


全ログ 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月17日(水)22時24分18秒

全ログをアップしました。
入り口はタイトルのすぐ下に2つあります。


RE:今回で、SRPP の話は終わりです 投稿者:菊地  投稿日: 3月17日(水)22時06分30秒

3月は何かと忙しくて、(忙しくなくても同様ですが)ほとんど理解できないうちに講義が終わって
しまったようなので、これからはログを読み直して復習に専念することにします。ayumiさん
Daluhmannさんをはじめ皆様本当に有り難うございました。とりあえず春季講座は一区切りのようです
が、まだまだこれから質問させていただくかも知れないので、今後とも宜しくお願いします。
そして重ねて有り難うございました。


RE:まとめレス 投稿者:@AMA  投稿日: 3月15日(月)13時53分15秒

Ayumiさん ありがとうございます。

やっぱり、美味しいところ(結果)のみをツマミ食い(しっかり考察しない)しようとしても、
ダメですね。(~~;)

以前、AC点火派さん にお薦めいただいたラ技(2004-3)の山口氏の記事の続きが今月号(2004-4)
にも続けて掲載されています。今月号の記事は、実験結果のまとめのような内容になっていますの
で、結構面白いことが目に止まります。Ck(下側球RkのバイパスC)の有無による高域特性の違いや、
パラとSRPPの比較など。

ここまで来た時点で、もう一度、先月号の山口氏の記事に目を通して見ました(拾い読みですが(~~;))
全く、チンプンカンプンだったことが、半分くらいは読み解けそうです。Ayumiさんに教えて(悩ませて(~~;))
頂いたおかげで、少しは賢くなれたのかも・・・?。


SRPP (6) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月14日(日)21時56分36秒

今回で、SRPP の話は終わりです。

最後にロードラインがあるところで曲がる現象を詳しく見てみます。

重い負荷を SRPP に与えると、A-B 間の電圧が高くなる場合、上側の真空管の電流は減ります。
そしてついに上側の真空管がカットオフしてしまいます。

この状況は、こちら の図です。

A-B間の電流が OS だけ増えると、点 S から RL に従って引いたオレンジ色の線と、グリッド電圧が Eg = Eg0 - OS/Rk の特性曲線が、Ip = 0 の点 Q で交わります。
ここから先は、真空管がカットオフしているので、流れる電流はすべて RL を通ったもの
になります。
したがって、緑色の線は R より先では傾きが 1/RL になり、青色の線は T より先では傾きが 1/(RL + Rk) となります。

これらの直線を電圧の低い方に伸ばしていくと、どちらも点 U でy軸と交わります。
点線が RL (または RL + Rk)そのものによるロードラインで、実線と点線の間が真空管が流していた電流です。

このように、本来の RL の動作とは逆の方向に真空管が電流を流すことによって、ロードラインの傾きを小さく(下側から見ると負荷を軽く)見せているのです。
その働きがカットオフによってなくなると、本来の RL によるロードラインが見えてしまいます。


まとめレス 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月14日(日)21時54分23秒

> 私の2A3アンプは、固定バイアスのグリッドリーク抵抗 50K にわざわざ負荷の軽量化を目論んで
> 18K を上乗せしていたのですが、実は仇になっていたわけですか?

負荷が重くなると、取り出せる最大出力が小さくなるので、出力段のバイアスの深さと相談して決める必要があります。

> きちんと調整された12AX7のSRPP は 12AU7のカソフォロ付きよりも低歪で低出力インピーダンス?

これは電源電圧などの条件が違いすぎるので、比較できません。

> 図32において、左図の横軸が下側球グリッド入力電圧、縦軸が同プレート電流、また
> 右図の横軸が負荷に現れる電圧、縦軸が下側球グリッド入力電圧
>  ということでよろしいのでしょうか?

こちら に観測の方法が書いてあるとおり、左図が下側の真空管のグリッド電圧とプレート電流の関係、右図が下側の真空管のプレート電圧とプレート電流の関係です。


お礼ならびに質問 投稿者:Λコン  投稿日: 3月14日(日)21時03分20秒

 八野さんこんにちは。おかげでMAXIMAを知ることができとても役立っています。
情報ありがとうございました。

 AYUMIさんに質問ですが、

  図32において、左図の横軸が下側球グリッド入力電圧、縦軸が同プレート電流、また
右図の横軸が負荷に現れる電圧、縦軸が下側球グリッド入力電圧
  ということでよろしいのでしょうか?

 図を引用させていただきご迷惑をおかけしたかもしれません。遅ればせながらお詫び申し
あげます。


SRPPの作例にRk1KΩ 投稿者:金ちゃん  投稿日: 3月14日(日)20時52分11秒

確かに多いですよね。
でも、動作基点は"かなりおいしい部分"ではあるみたいですし、
更に、出力インピーダンスが低いし・・・・・言う事なし。
デモ、ヒーターバイアスは必要だし、増幅率は落ちるし、かといって電源電圧は・・・・・と言った苦労もありますが。・・・と言ったところですかね。


RE:Λコンさんご苦労様 投稿者:@AMA  投稿日: 3月14日(日)20時51分50秒

Λコンさん の 実験で、
http://conlui.hp.infoseek.co.jp/hp360.htm

12AX7のSRPPの場合、Rk=2.2K RL=24K あたりで最も低歪になっているのですね。
一般的な作例(Rk=1K RL=50〜100K)と比較すると、Rkを増やし、RLを減らした方が低歪になる?
一般的に見られる作例は、でたらめなパラメータが一人歩きをしているということなんでしょうか。

私の2A3アンプは、固定バイアスのグリッドリーク抵抗 50K にわざわざ負荷の軽量化を目論んで
18K を上乗せしていたのですが、実は仇になっていたわけですか?

しかも、カソフォロと比較すると、
http://conlui.hp.infoseek.co.jp/hp369.htm
きちんと調整された12AX7のSRPP は 12AU7のカソフォロ付きよりも低歪で低出力インピーダンス?

すごすぎる。


Λコンさんご苦労様 投稿者:石川@八野  投稿日: 3月13日(土)08時00分17秒

SRPPの研究では、Λコンさんの研究も見逃せないですね。

http://conlui.hp.infoseek.co.jp/sim_index4.htm

http://conlui.hp.infoseek.co.jp/hp370.htm


RE:12AX7 SRPP 投稿者:@AMA  投稿日: 3月12日(金)22時50分52秒

やはり、ロードラインの基点は、そのようになるのですね?

でも、どうして、12AX7のSRPPの作例にRk1KΩが多いのでしょうか?
管球王国のマイハンディクラフトで上杉氏の作例を見ても、Rk1KΩでRL270KΩ(次段グリッド抵抗)
が採用されているのですが、これって、何か狙いがあるのでしょうかね?


RE:12AX7 SRPP 投稿者:金ちゃん  投稿日: 3月12日(金)18時34分51秒

ちょうどユニット間のばらついた球で実測してました。
青がV1下側、赤がV2上側。
□は固定バイアスで、●は通常の自己バイアスで0.5Vステップです。

勉強のおさらいに使ってください。・・・・・尚、データのブレは妨害するものがいるので

http://jp.y42.briefcase.yahoo.co.jp/bc/n_kanatomi/vwp?.dir=/&.dnm=ECC83SRPP1k%a6%b8%a5%c6%a5%b9%a5%c81.jpg&.src=bc&.view=l&.done=http%3a//jp.y42.briefcase.yahoo.co.jp/bc/n_kanatomi/lst%3f%26.dir=/%26.src=bc%26.view=l


RE:12AX7 SRPP ロードライン 投稿者:@AMA  投稿日: 3月12日(金)14時29分47秒

金ちゃん さん こんにちは。
>12AX7のような0Vの立ち上がりの良い球の場合@AMAさんの例を借りると、
>300V、約0.06mAの点がロードラインの起点になります。

教えていただきたいのですが、私の引いたロードラインで300V,0mAから線を引いている右下がり
の線の基点は、0.06mA付近を基点として引きなさいということですか?
そのほうが、実態に沿っているのですか?


RE:12AX7 SRPP ロードライン 投稿者:金ちゃん  投稿日: 3月12日(金)00時27分41秒

かなり話が進んでますね。おいつくのがやっと。
ちなみに細かい事を言うと嫌われるかもしれませんが。
12AX7のような0Vの立ち上がりの良い球の場合@AMAさんの例を借りると、
300V、約0.06mAの点がロードラインの起点になります。
では、おやすみなさい。


RE:RL=68k 投稿者:@AMA  投稿日: 3月11日(木)23時21分11秒

アンプを製作する前に、ぺるけさん式でロードラインを引いたものがあります。
12AX7 SRPP ロードライン
動作抵抗が280KΩにもなるんで、当初は1.8KΩでやっていました。作例では1Kや1.5KのRkが多いの
ですが、「PP動作しているのならもっと高くても良いのでは」と根拠も無く空想しておりました。
現在の1.2Kは聴感で決めてました(*^^*)。
なんとなく低域が締まったような。 (←真に受けないで下さい。聴感においても全然自信がありません。)
上下級のRkをアンバランスにしてしまうとどうなるのでしょうか?たとえば下1.5K 上2.0Kとか。


RL=68k 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月11日(木)22時49分36秒

で Ebb = 300V くらいだと、Rk = 2.2k でよいようです。
+-80V くらいの出力は得られると思うので、試してみる価値はあるかも知れません。

初速度電流が気になるようでしたら、下側の Rk を少し増やすと良いでしょう。


re:ここに 投稿者:  投稿日: 3月11日(木)22時08分48秒

mu=11
gm=13m
rp=600ohm
ぐらいかしら。
プレート電圧は低いんですね...

プレート損失は4Wでも、3結で使うなら、Grid#2の損失1.3W以下で使わないとプレート
より先にグリッドが溶けるんですよね?手に入れてみようかしら。(先日手に入れた、
VT52と6NSL7GT、全然触ってないのに..)

これで170円って、ある意味凶悪、なタマですね。


Re:モーターボーディング 投稿者:@AMA  投稿日: 3月11日(木)20時24分28秒

UTiCd さん こんばんは。
>数Hz以下の発振を起こすことがあります。
低域発振のことだったんですね。これなら経験あります。ローパスフィルターで低域成分を抜き出して、
軽くブーストする回路を、OPアンプで組んだことがありますが、やってしまいました。(^^;)
随分昔の話なので、原因までは覚えておりませんが、初めての経験だったので、現象だけは覚えています。


Re: SRPP (5) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月11日(木)20時15分53秒

Ayumi さん こんばんは。

RL = 68KΩならば、
Rk = ( RL * 2 + rp) /μ = ( 68K * 2 + 65K ) / 100 = 2.01KΩ

と 計算するべきでしたね? これなら、動作はどうなんでしょうか?


真空管アンプでも 投稿者:ARITO  投稿日: 3月11日(木)19時21分39秒

3段構成でNFBが深いと、スタガー比をよ〜く考えないと簡単に発振してくれますよ。


Re:モーターボーディング 投稿者:UTiCd  投稿日: 3月11日(木)18時29分30秒

 電流値の大きい半導体アンプで、GNDまわりをアホな配線すると、振動板が
ぼっこんぼっこんと動いたりする、数Hz以下の発振を起こすことがあります。
 あるいは周波数が数十Hzくらいだと、ボーーーーー!!!と激しい低域
大振幅とかあるかも(^^;

 真空管アンプだと、GND配線がまずくても電流値が少ないから電圧降下が
少なく、ハムの載ることはあってもモーターボーディングを起こすことは
あまり無いのではないかと。低域時定数も、周波数特性が盛り上がることは
あってもなかなか発振まではしなさそうな気がしますし。


ここに 投稿者:ARITO  投稿日: 3月11日(木)17時38分57秒

6AN5の3結データーがあります。改めて見るとかなり立派です。

http://www.mif.pg.gda.pl/homepages/frank/sheets/138/6/6AN5WA.pdf


実験機の性能 投稿者:  投稿日: 3月11日(木)16時45分12秒

長くなったので、
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/muFolower.html
の、「実験機の性能」の項目に書きました。

でかい音が出るとそれだけで嬉しくなっちゃうんだけど、クールに聞きなおし
てみました。
やっぱ、低音がゴーっとくるとバリバリ言ってるのが分かりますね。オシロで
波形見る限り、緩やかに圧縮掛かってる(とうかひしゃげてますけど)感じで、
バキっとクリップはしてないんですが、濁った感じは分かります。だめっす。

トランスを入れると、キモ音量たりねーかな、もうひとこえこねえかな、とい
う不満はあるものの、(音量が足りないからか)上品な音のような気がします。
どうなんでしょ、数パーセントの歪率ってのは一般に聞き分けられるものかし
ら。(実はCDの録音がわるいとかなのかな)

ARITOさん、

6AN5
http://frank.pocnet.net/sheets/093/6/6AN5.pdf
ですね。いいなあ、そういう値段、だいすきだなあー。


RE:5687 投稿者:ARITO  投稿日: 3月11日(木)13時24分22秒

>>5687はARITOさんも使われてるタマですー。
その時は5687くらいしか見当たらなかったので使いましたが、この球はヒーター・カソード間の
耐圧が低いので本当はSEPPとかSRPPには使い辛いです。
今なら6AN5の3結をお勧めします、というのはこないだ書き込んだとおりです。
この方が2本買っても安いのではないかと思います。私は@170円で購入しました。


Re: SRPP (5) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月10日(水)23時38分40秒

> RL こんなに低くて良いのですか?

電流を取り出したいなら、このくらいの RL がよいようです。
でも電圧はそれほど取り出せませんので、たとえば 2A3 などをフルスイングすることはできないでしょう。

この RL で歪みが最も小さくなるかどうかはわかりません。


RE:SRPP (5) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月10日(水)23時21分52秒

12AX7 において
μ = 100 , rp = 65KΩ? , Rk = 1.2KΩ

ならば、

RL = (μRk - rp) / 2 =(100*1.2K−65K)/ 2 = 27.5KΩ

RL こんなに低くて良いのですか?

見覚えのある画面だと思っていたら、Iwatsu SS-7804をお使いなのですね。 私、SS-7802です。
プローブ1本が壊れ、もう一本も怪しいです。(T_T)


5687 投稿者:  投稿日: 3月10日(水)23時04分30秒

5687はARITOさんも使われてるタマですー。
6S19P(1500円前後で1ユニットしか入ってないっす)とかでやったら凶悪なヘッドホンアンプ
になるかも。
オリジナルの筆者も、ノイズを最少にするべくパラってるんですって。12AU7パラより、5687
とか6S19P、一発のほうが、rpは低いです。56872本でステレオはありかもですー。
5687とクリソツなタマ(6N6P)をドイツの友達が送ってくれる予定です。最初頼んでたところが
アウトで1本5.5ユーロに上がったそうですが、多分国内で6587買うよりやすい、けど、お礼に色々送る送料とかを考えるとトントンー。

いや、セオリー分かってないんで、ぺるけさんのページ見てこれでまちがってないんじゃん?
ってなのりです、50Vは一般に高すぎー、XXVぐらいで何とかなるようにCをふやさにゃだめー
とか、ご指導いただけると、さいわいですー。


SRPP (5) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月10日(水)22時36分55秒

今回は、上下の真空管で完全なプッシュプル動作をする場合を考えます。
図は こちら です。

下側のタマのロードラインは、図の青い線を左右にひっくり返したものでした。
下側のタマの Ip が 1/Rk だけ増えるとき、上側のプレート-Rk下側間の電流も 1/Rk だけ増えます。
このとき、上側のタマの動作点は O から Q に移動します。
このときに減少するプレート電流の大きさ VQ が 1/Rk であれば、上下のタマがちょうど正反対に動作することになり、プッシュプル動作をしていると言えます。

この時、

 VR = VQ = 1/Rk
 ΔEp = OV = OP - VP = μ - 1/Rk * rp
 RL = OV / RQ = ΔEp / (2/Rk) = ΔEp * Rk / 2 = (μRk - rp) / 2

となります。


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:菊地  投稿日: 3月10日(水)22時04分10秒

度々すいません。
先の書き込みの電源平滑回路で、がさんの狙いとする事が理解できていなくて、話のポイントがずれてい
たようで失礼しました。狙いは、高いDC電圧を出しておいて、平滑抵抗値を大きくして小容量のCでも
リップルを少なくしようというのですね。これだと電圧変動が大きくなるので普通はCの容量を増やすも
のなのですが、とにかく小出力なので、この方法も有効かも知れません。
 トランスの容量は無信号時なら定格内のようですが、もしも長時間動作のあとにPTが熱くなるようで
したら、先の方法を検討して見てください。
 カップリングのCについては理解されていたようで、これまた失礼しました。あの定数で聴いたと早ト
チリしたので”そんなバカな”思ったのでした。

NFB、なにしろ¥600のトランスですからNFループ内に入れるのはやはり無理かと。掛けるとしたら
1次側からかな。

5687ですか、球の値段が一番の問題です。なにしろ”一万円縛り”なもので。でも試してみたいです
ね。


Re: SRPPの実験 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月10日(水)21時57分59秒

その歪率が低くなっているところは、@AMA さんがおっしゃったように、2次歪みと3次歪みが同じくらいの大きさなんですよ。シミュレーションで調べただけですが。
通常は、2次歪みが大勢を占めてます。

別板のウィリアムソンの件ですが、ウィリアムソン・アンプの解析 とか 6CK4を使った各種出力段の比較実験 とかを見てみてください。

P.S. 2A3 の歪率の件ですが、0.085% は SRPP 部の値です。アンプ全体では 0.012% くらいだったと思います。(でも数mWの出力なので...)


SRPPの実験 投稿者:@AMA  投稿日: 3月10日(水)21時33分52秒

Ayumiさん こんばんは。
実験ページを拝見させていただきました。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/ayumin/audio/srpp/node9.html

12AX7の出力対歪率特性は、随分複雑なんですね。負荷が重いほうが低歪になる領域が
あるなんて思いもよりませんでした。
他の球の特性も見て思ったのですが、音の華やかさと高域の伸びは、それぞれ違う部分で
影響を受けているのでしょうかね。高域端がしっかり伸びているのに、中高域がおとなしい
球があったりして、「何でだろう?」 と感じていたのですが、歪と高域カットオフ周波数の
それぞれで、別々の帯域が影響を受けてるからなのでしょうかね。


み:NFB 投稿者:ARITO  投稿日: 3月10日(水)19時23分26秒

それほど自由になるものではありませんよ。と申し上げただけです。

>>直径10mmの22μ350Vって安く売ってないかなー。
亀レスですが、日本ケミコンにはΦ10mmは無いですね。
Φ12.5mmならたくさん種類があります。


Re:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月10日(水)19時03分52秒

この用途ですと、カソードフォロワより SRPP のほうが出力が取れます。
SRPP は一応プッシュプルなので。

ただ、が さんの回路だと歪みが多いですね。
5687 を1本だけつかって、Rk = 240Ωのフツーの SRPP にすれば、かなり歪みを下げられて、出力も大きく取れます。

たとえば、が さんの場合、静止時の電流が 16mA ですが、負荷にはピークでそれ以上の電流を流せます。通常のカソードフォロワでは、こうはいきません。


re:NFB 投稿者:  投稿日: 3月10日(水)17時42分9秒

ARITOさんにも、「NFBはそんなにあまいもんちゃいまっせー」(いや、そーは
おっしゃられませんでしたが)と釘をさされてますー。


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:  投稿日: 3月10日(水)17時24分2秒

菊地さんどーもです。
仰る通り、1マイクロを22マイクロに変えてから各種計測のつもりです。真空管の電位を
測定するためだけに組み立てたんで、手抜いたんです。音が出るとなったら、やっぱ、
22マイクロ必要だと思います。
春日のトランス、ACで60mAなんで、DCでは6掛けで36mA。一方、片ch16mA(この数字が欲
しくて組み立ててみたんですー)ですから、ステレオで32mA、ヒーターのシフトに2mA、
合計34mAと安全圏の80%は切っちゃってますが、一応ぎりぎりいけてるんじゃないかと。
12V、4本直列で50Vでした、勘違いー。ヒーターの接地はできないんですよね、この場合。
Cで電圧降下させる技法は、
http://www2.tontonme.ne.jp/users/harry/
の12AU7PPQRPアンプの製作で紹介されているのを拝見して、かっちょーいー、いつかわし
も..と思ってます。


NFB 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月10日(水)17時07分55秒

マッチングトランスを入れる場合はZoを低くできますのでNFB使うも使わないも
ある種好みの問題と言えるんですが、極端に重い負荷をOTLで使うならNFB、という話です。

ただNFB使う場合はちょっとした回路でも高域ゲインとか時定数とか計算しないと
いけないんで、ただゲインを増やしてNF掛けました、という風にはいかないと思います。
逆にそれが「次のステップ」ということになるだろうと。


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:菊地  投稿日: 3月10日(水)16時37分35秒

SRPPの本筋から外れているのですが、もう少しだけ失礼します。

あの回路の出力のカップリングCは1μしかないので、64Ωの時のカットオフは2.5kHzになってしま
います。これでは歪云々のレベルではなく、カットオフより上ではミスマッチ、下はまともに出てこない
と思われます。片側を殺して、電源用の22μをカップリングに持ってきて見てください。きっと全く違う
音になると思います。
それとR21をもう一桁上げて300Ωにした場合は、ちょうど小型整流管と同じ様な電圧になるはずなの
で、大体240Vぐらいになると思うのです。もしかしたら、2.2kと入れ替えてしまったのではないです
か? また春日の電源トランスの容量表示はAC表示なので、整流後のDC電流は約6割ぐらいしか取れ
ません。がさんのPTは定格を超えて流しているので長時間動作は避けるべきです。ただし整流管使用時
は約一割ぐらいDC電流が増えるので、その意味でも整流管と同等になる300Ωを入れた方が良いでし
ょう。

私の案のヒーター点火は全部直列で約50Vなので、直列に5μ250Vを入れれば、(交流50Hz地域
の場合)0.15A流れるというものです。Cは周波数と容量で、そこに流すAC電流を制限できます。た
だ、指摘のようにヒーターバイアスは掛けられません。もしも不規則なノイズが出るようなら上側だけヒ
ータートランスで供給する予定です。


モーターボーディングという発振・・・超低周波発振ではなかったかと。違っていたらごめんなさい。


モーターボーディングという発振 投稿者:  投稿日: 3月10日(水)15時22分9秒

正確には、

Layout is crucial to avoid motorboat oscillation due to parallel operation.
「パラ接続によるモーターボート発振を避けるために(部品の)配置は注意が必要です。」

どっかで「モーターボーディング」と、日本語で読んだことがあったんで、そー訳したん
ですけど、どこだったか思い出せないでいますー。
残念ながら僕は経験ないですー。モーターボートも乗ったこと無いです。船は苦手っす。(で
かい船でも酔っちゃうっすー)

ギュイーンって、すごいっすね、そんな発振聞いたら、直さずにそのままシンセとして使
っちゃうかも。(というか、手におえないだろうなあ)


モーターボーディングという発振 投稿者:@AMA  投稿日: 3月10日(水)14時25分26秒

て、どんな発振なんでしょう?

「ボッボッボッ ブッブッブッ ベッベッベッ ギュウィ〜〜〜ン」
みたいに、ゆっくりスイープするような息の長〜い発振なのでしょうか?
(小型船舶4級免許所持者 談)


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:  投稿日: 3月10日(水)05時44分21秒

Daluhmann さん、まいどですー
先日ペルケさんのマニュアルページ、定電流回路を拝見しててこの名前を発見しま
した、ってか読んで無かっただけなんですけど。(というか、白状すると読んでも
まだ分かんないのが残念、宿題とか、ちゃんとできたためしねーんだよな、とかも思
いつつも、色々考えてみます。たぶん、定電流だからなんだろうなあとか)

とりあえず、このμフォロワ、先日発見した、ホワイトカソードフォロワとかも、正
調SRPPのバリエーションの一つなんだろうと思います。

仰る通り、歪率って、あんまりあれかも知れ無いです。オシロで見た感じでは、692
2より、クリップするポイントは高そうです。
真空管の歪みは音がいいとかいうでしょ?全然わかんないんです、そんなこんなも有っ
て歪率?おう、どんとこい!みたいな部分もあります。
まだきちんとかつ自由自在に設計したアンプなんてな工作には程遠くてこの抵抗どん
な動作してんの?とか、実際の動作をみて、おー、教科書通りーとか感激してる段階
ですー。
なんか、64オームでも、意外に出力でそうなきがするので、フィードバックかけら
れるかもとか、ちょっと思いました。マッチングトランスいれるのなら、フィードバッ
クいけるんじゃ無いかしら。トランスの2次がわひねっちゃって反転させて入力に抵抗
かまして戻しちゃおうかとか思ってます。
手作りシンセの音作りの一環として、意図的に歪率を操作したり、f特を操作すること
ができたらいいなあと思ってまして、NFBは真空管アンプを勉強したかった一番大き
な動機なんです。

菊地さんどーもですー。
この回路の電源系についてはテキスト書いてみました。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/muFolower.html
最初のリップルフィルターのケミコン耐圧250Vに落とすンでに1本の抵抗で無理してる
んです。フィルターは2段構成なので、ケミコンの耐圧上げれば、無理なく(かどうかは
組み立ててみて実際の評価であれですけど)250Vまで落とせて、リップルも狙い通りに
落とせそうです。30オームで落としちゃうと250Vに届かないっスー。
350-300V程度、100μのケミコンが3本必要、これが結構でかいだろうなあと。

トランスは、春日無線のKmB60F(伏せ型片カバータイプ/\3300)か、kmB60(縦型
4点止め/\2800)が使えそうです。絶縁トランスなみの値段でしょ?テキストには
70mAが必要としましたが、60mAでいちおう定格ギリギリです、というか、このトラ
ンスで実験してて、偶然収ったと言う感じです。ヒーター巻き線も2本でてるし。

僕はラッキーにもトラブルなく組み立てちゃいましたが、オリジナルのテキストによれ
ばモーターボーディングという発振が出る可能性が有るらしいこと、12AU7のヒーター
なんでシフトしなくていいのかのか等、著者に問い合わせしてます。一応、HeadWize
の記事の日本語訳も紹介したいと伝えておきました。
Dalumannさんも、ホワイトカソードフォロワでは苦労されたというお話もありました
し僕がラッキーだっただけで、イージーじゃないのかも知れません。ただ、迂闊な事は
あれだけど、仰る通り、1万円ニギニギプロジェクトとしては最適かと思います。

タマは特性的には似たようなもんなんじゃねーかと僕も思ったんですが、オリジナルの
筆者は、6N1P、6922、と色々差し替えて一番音の良かった6QF7にしたんだそうです。
ケースのサイズが許して、もし12AU7を新規で手に入れるなら予算的には、ロシア製の
6SN7のほうが安い店も有るみたいです(いや、アポロ電子とか)

そっかAU74本直列にするとほとんど、100Vっすね、その手かー。PTサイズ的には、ヒーター巻き線無い絶縁トランスの方が小さいし、その分、巨大なケミコンでリップルフィ
ルターとかありかも。一方では、オリジナルのテキストにもクチすっぱくかいてあるの
はヒーターのノイズをどう回避するかとかだった気もするっす。あ、でも、直列にする
と、ヒーターのシフト考えなくて良くなるのかしら?

あ、まてよ、トランジスタのリップルフィルター入れたらケミコンのサイズ稼げるかな?


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:菊地  投稿日: 3月10日(水)01時00分32秒

がさん、電圧を下げるのにはR21をもう一桁上げても有効だと思いますよ。
電流が少ないので30Ωではほとんど電圧降下の役には立っていないでしょう。

私もこの回路を元にして”一万円握りしめて・・・”をテーマにアンプを作ろうと考えています。
ケチケチ作戦の為に上下とも12AU7で、PTは絶縁トランス、ヒーターは全部直列にしてC点火、
マッチングトランスは600円の600:8トランス、といったところです。

Daluhmannさん、無帰還の場合はインピーダンスを合わせろという事ですね。
もしも歪が高いようなら前に12AX7を追加し、NFを掛けてみようかと。


ちなみに 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 9日(火)23時39分30秒

(※ 直リンクがダメなようなので訂正しました。)

客観評価には適しませんが、
2A3アンプ
FFT画面の方をご覧下さい。


RE:μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 9日(火)23時30分33秒

がさん:
これ、μフォロワとありますが、上側球のカソードから出力を取り出している限り、
交流的には正しくSRPPだと思いますよ。

負荷の重さという点では完全にOTLですね。恐らく実際の歪率も結構でしょう(^^;)
けどいい線行ってるというのは、要するに歪率は音質に余り関係ないということかと。

何れにせよ、こうした無帰還構成で自由自在な設計をするのには限界があります。
次はNFBで物事をどうにかする方向性に挑戦されてはいかがでしょう。


Re: 2A3 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 9日(火)23時17分52秒

Ayumiさん こんばんは。
>2A3 は 250V ですよねえ。だいぶドロップさせているのでしょうか?

プレート電圧293V付近です。ドロッパー専用の抵抗は入れておりません。
250Vあたりが適当な事は承知しているのですが、いろいろ事情もあって、無理に電圧はさげていません。
へそ曲がりの性格が少し災いしましたが、おかげで勉強のネタがたくさんできました。(~o~)
電源トランスを変更して、改めて組みなおそうかとは思っています。

(※ 直リンクがダメなようなので訂正しました。)

回路図

>0.085% くらいと出ています。

これは SRPP 部での歪ですか?


Re: 2A3 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 9日(火)22時32分31秒

@AMA さん、こんばんは。

2A3 は 250V ですよねえ。だいぶドロップさせているのでしょうか?

SRPP の Ebb が 300V くらいだと、歪率はすこし下がります。
0.085% くらいと出ています。


μフォロワヘッドホンアンプ 投稿者:  投稿日: 3月 9日(火)15時47分35秒

μフォロワ組み立て奴の回路です。電源周りにまだ問題があるので、とりあえず、僕の組
み立てた記録の図面ということで。
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/OTL1-schem.gif
電源のケミコンの耐圧が足りなくて2.2k3wで無理やり落としてるのでこの抵抗が燃えるよ
うに熱くなってます。

実測の数字が欲しくて組み立てたようなもので、音出してなかったんだけど、実際出して
みたら、結構いい感じでなります。歪率ひどいと思ってたのだけど発振器が歪んでるらし
い事もわかって、実は意外にいい線行ってるのかも。
電源が心配で、長時間動かしてないので、いろいろチェックとかやってないです、電圧計
ってみただけ。カッコの中の数字が実測です。
どこが歪んでるのかはともかく、メロメロでしたが、2.2kの負荷なら、ppで50Vぐらいでて
るみたいです。

250Vで動かすと、電源、総とっかえ、しかもケミコンのサイズでかくなること必至となれ
ば、レギュラーの蛇の目基板には乗らないことも判明。結構へこんでます。

400V100μの小さい奴、鈴商で見つけてゴキゲンだったんですが、300Vの47μから22μでガ
タイの小さい奴ってどこかに安く売ってないかしら。写るんですのフラッシュに入ってる
ケミコンって耐圧幾つなんだろ。直径10mmの22μ350Vって安く売ってないかなー。


(無題) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 9日(火)01時32分28秒

Ayumiさん お世話になってます。

2A3のアイドリング(55〜60mA)の取り方で少々ズレがありますが、

上側球 プレート電圧  299 〜 303  サンプル1,2ともほぼ同一

サンプル1      P299V  P303V
上側球 カソード電圧 151.6  153.8 V
上側Rk 両端電圧   1.065  1.085 V
上側Rk 通過電流   0.887  0.904 mA 計算値
下側球 プレート電圧 150.5  152.7 V

サンプル2
上側球 カソード電圧 152.6  154.9 V
上側Rk 両端電圧   1.095  1.122 V
上側Rk 通過電流   0.912  0.935 mA 計算値
下側球 プレート電圧 151.5  153.7 V


重たい負荷 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 9日(火)00時28分16秒

の極端な例として、管球OTLというものがあります。
gmがせいぜい10数mS程度の球に8Ω(複数パラにしても数十Ω)負荷を掛けますので、
ゲインがコンマなんぼ(つまり10V出力するのに数十Vのグリッド振幅)という
ほとんど無茶としか言いようのない使い方になります。
むろん裸の歪率など測定するのが怖いくらいですが、NFBによって何とか実用になる
歪率が得られますので、敢えてやっている人もいるわけです。

ですから12AX7で10〜20kΩ負荷に耐えるかどうかは、
局部であれオーバーオールであれどれだけ負帰還を掛けるか次第だとも言えます。

ただし、振幅が大きくなると出力可能な最大電流の制限が出てきますよね。
(球の場合、パービアンス=Eg0V時の特性がその目安になります)
こればっかりはいくら負帰還を掛けてもどうにもなりません。
逆に言えば出力電流が限度内であれば負帰還で何とかなるということで。

#超具体的な話をしますと、プリアンプで2V出力に対し10kΩ負荷として
#出力電流は0.28mAp-pとなりますので、12AX7でも不可能ではないですね。
#積極的に採用したい使い方とは思いませんが。


写真掲載しましたが、 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 8日(月)23時44分17秒

目盛りのスーパーインポーズはまだです。
画面下部のリードアウトから適当に想像してみてください。

12AT7, 5751, 12AX7 で重い負荷をドライブすると、ロードラインが途中で曲がる(途中からまっすぐになる)のがわかると思います。なぜそうなるか考えてみてください。

@AMA さん、

>100Ωを短絡した状態ですね?

これを確認したのは、負帰還を掛けた時のゲインが合わなかったからです。
どちらの状態か明記してあれば、どちらで測ってもよいと思います。

それより、電源電圧を教えてください。


RE:SRPPとカソフォロ  投稿者:  投稿日: 3月 8日(月)23時41分0秒

もりさん、どうもです。

段間の接続に関しては、ロー出しハイ受けで、マッチングの必然が有るのは特殊な場合
と理解してました。(スピーカーとパワーアンプの最終段、一番最後の1箇所しかないも
んだと思ってました)
次段の入力のインピーダンスに出力のインピーダンスがひどい影響を受けて動作できな
くなるシーンがないように入力はのインピーダンスはデカメにと理解してます。

SRPPもカソフォロも、その出力インピーダンスは、見せ掛けの低さでしかないのなら、
必要なロードラインが引けるタマを選ぶしかないのかとも思うんですが。マジックには
必ず種と仕掛けが必要で、無い袖は触れないものだと思ってました。

SRPPもカソフォロもタマの選択だけでクリアできない問題をなんとかするプラスアルフ
ァの回路の技法の一つなのかなと。

狙ってる動作、実は、SRPPもカソフォロでクリアできるものではなくて、ほかの回路形
式や、タマを変えることでクリアできたりすることはないでしょうか?
先日試したμフォロワでは、パラにした12AU7で64オームのヘッドホンうるさいほどに鳴
らしてました。たぶん、2Vppは楽に出てると思います。10k-20k程度の負荷なら40Vppぐ
らい楽勝なんじゃないかとも思います。(図面とかまとめますね、というか自分の勉強ノ
ート用ですけど)


Re: SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 8日(月)20時17分46秒

Ayumiさん こんばんは。

>100Ωを短絡した状態ですね?

ウッ、(*_*) さすがに鋭い。目の付け所が違いますね。
100Ωの短絡を忘れておりました。(ーー;) オーディオデバイスまでの経路も、直流カットに0.47μの
フィルムコンデンサを挟んだだけでそのまま送り込んでいました。(ーー;)(ーー;)

>それと、負帰還を切らないと、歪みの値を評価することはできません。
>負帰還により、SRPP の出力がわざと歪んでいる可能性があるからです。

やっぱり、そうですよね〜。 落ち着いてじっくり考えれば、わかりそうなことですよね。
未熟さを露呈させてしまいました。(~_~;)

また、暇をみつけて、あらためて観測してみます。
わざわざ、シミュレーションまでしていただき、ありがとうございます。m(__)m


Re: SRPPに適した球 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 8日(月)18時04分31秒

@AMA さん、

> SRPP1段 + 2A3 シングル において

SRPP 段と出力段の供給電圧が不明なので、なんとも言えませんが、別の掲示板に書いてあった裸ゲインは 100Ωを短絡した状態ですね?

オーディオデバイスまでに何か入れてますか?
入れていないと、オーディオデバイスの入力インピーダンスが負荷になってしまいます。
影響を与えないようにするには、1Mくらいの入力インピーダンスが必要です。

それと、負帰還を切らないと、歪みの値を評価することはできません。
負帰還により、SRPP の出力がわざと歪んでいる可能性があるからです。
(今回は 2A3 の直線性がよいので、あまり違いはないかも知れません)
シミュレーションによれば、負帰還を入れた状態で、@AMA さんの条件だと 0.1% くらいの歪みになるようです。


RE:SRPPとカソフォロ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 8日(月)17時29分7秒

もりさん こんにちは。

>どうもありがとうございます。下の質問訂正(低負荷→高負荷)しておきました。

訂正は、題名が(無題)になっていた事を追記なされていたので、訂正の仕方をご存知ないのだろう
と思ってお知らせさせていただきました。誤解釈は、読めばすぐにわかることですから、そのまま
でも良かったのですが・・・。説明不足でお手間を取らさせました。m(__)m

私は、駆け出し者ですので、技量的にはまだまだ人にアドバイスできるような立場でないことを
お踏まえになった上で私の見解をお聞きください。

>SRPPと抵抗負荷(カソード接地)+カソフォロでしたら、やはりカソフォロ出力の方が高負荷には良いのでしょうか?

出力インピーダンスはカソフォロの方が低いはずですから、高負荷にはカソフォロの方が有利だと思います。
ただし、前にも述べさせていただきましたが、カソフォロの下側にくる抵抗は、むやみに小さくすることが
できません。次段の入力インピーダンスがこの抵抗に(交流的に)並列に入るので、実際にドライブできる
負荷の大きさには限度が生じると思います。12AX7のrpは大きく、取り扱える電流量に限りがあるので、
小さな信号範囲に止めておくか、次段を軽く(高抵抗)するかしないといけない思います。

出力インピーダンスを下げることは、ドライブ能力(耐クリップ)の向上だけが目的ではありません。
次段までの浮遊容量等による、高域特性の悪化を防ぐねらいもあります。

ゆえに、12AX7のような本来カソフォロ向きでない球でも、やってみる価値がそこにある訳です。
12AX7の場合1段で実用的なゲインが取れてしまうので、あまった片方を使わないよりは何かに
役立てるという発想があるから、SRPP や +カソフォロの考え方があるのだと思います。

>12AX7でTrアンプの入力インピーダンス10〜20Kに耐えうる回路はありますかということになります。

こういった具体的な話は、私では務まりませんので・・・。(^_^;)


RE:SRPPとカソフォロ  投稿者:もり  投稿日: 3月 8日(月)16時37分56秒

どうもありがとうございます。下の質問訂正(低負荷→高負荷)しておきました。

カソフォロもSRPPもカソード接地の場合と同じ負荷でなければならないのはわかります。
また同じような質問になってしまうのですが、私の説明が足らなかったと思いますので少し足して。

SRPPと抵抗負荷(カソード接地)+カソフォロでしたら、やはりカソフォロ出力の方が高負荷には良いのでしょうか?というのは例えば12AX7で負荷が50Kなんて場合にはどちらを持ってくるのが良いのか?ということです(たとえ出力電圧が取れなくてもどちらが)。
負荷50Kとはパワーアンプの入力インピーダンスなどです。

その場合でもやはりカソフォロでもSRPPでも負荷が重すぎて同じ結果ということになるのでしょうか?
その辺がまだ理解できていないのですね、申し訳ありません。

極端にはこうです。12AX7でTrアンプの入力インピーダンス10〜20Kに耐えうる回路はありますかということになります。その場合も最大出力電圧はあまり必要とはしません。
ただ12AX7を使うと歪みとか周波数特性などが問題になってくるということですね。

DJ8あたりで十分ドライブできると言われますが、そうするとゲインが全く足らなくなってくるのです。
その辺のDaluhmannさんの仰るコンスタント・サム・ゲーム(設計)が難しいですね。


聴感vs物理特性 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 7日(日)18時14分54秒

これは私も測定の鬼になって突き詰めたわけではないので予断が入りますが、
人間が耳で聴いて低音が豊かとか高音がキツいとかいった印象って、
測定器でのf特とは無関係であることが大半だろうと思います。
だって半導体アンプなんて、どれを取ってもスペックは可聴帯域どフラットの筈で、
にもかかわらず固有の音質が明確にあるでしょう? f特的な印象においても。

このへんの問題は、数十〜数百MHzにわたるスペクトル解析や混変調の測定など、
高周波領域で厳密な評価をしないと捉えられないのではないかというのが私の考えです。
なにせ低周波だけ見ても何もわからないだろうということで。

#アンプの音質調整はpF台の容量でやるもの、というのが最近の私の日常です。


根本的な問題 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 7日(日)18時04分38秒

そもそも、パワーアンプにSRPPを実装した状態で、球種の違いによる、音を聞き比べてみても、球種を
かえる事によってアンプ全体の帰還量が異なってきているのでしょうから、この疑問を投げ掛けたこと自体が
おかしいのかもしれませんね?

SRPPにおける球種の違いを聞いているのではなく、帰還量の違いを聞いているのかも・・・・。

Daluhmann さんがおっしゃったことが、今ごろ身にしみて・・・・。(~_~;)


FFTで観測(反省) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 7日(日)17時59分18秒

比較試聴をしていて気が付いたのですが、よくよく考えると、1KHzのみをFFTで観測してみても、自分が
投げ掛けている「高域側にレスポンスを感じる」 は、この方法ではわからないですよね?

主にシンバルの音に差異を感じているのですから、もっと高い周波数(3〜7KHz)の観測をしないと・・・。

それと、高域ばかりでなく、中低域にも厚みがあるような・・・・。


ぢつは 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 7日(日)17時58分11秒

同じ球で電流を流してやる限り、フォロワだろうとSRPPだろうとK接地だろうと
ロードラインは同じになっちゃいますので、大同小異という見方もできます(^^;)
このお話は、ぺるけさんの「設計マニュアル」フォロワの項にもありますね。

では何が違うかと言えば局部帰還の量で、それが多いほどZoは低くなりますし
歪み率も低下します。しかし一方でゲインは減ります。つまり同じ出力を得るのに
高電圧の入力が必要ということで、そうなると前段の負担や歪みは増えます。

ごくアバウトに言えば、そのアンプの持つトータルの増幅力は、
全素子のgmの積ということになります。(低い抵抗負荷で無駄に浪費しない限り)
それらをゲインに回したり低Zo(=低歪、良好なf特)に回したりNFBに回したりと
上手い具合に配分してやるコンスタント・サム・ゲームが「設計」ですね。

#コンスタント・サム・ゲームの例
http://www.h7.dion.ne.jp/~daluhman/6bq5/6bq5.htm

で、その配分を決める際の最も重要な観点が周波数特性の配分だろうと思います。
そういう意味で、がさんの見方には私も共感します。


RE:SRPPとカソフォロ 投稿者:  投稿日: 3月 7日(日)16時59分25秒

もりさん こんにちは

正調SRPPじゃなくてこれのバリエーションのμフォロワという回路をヘッドホンアン
プとして途中まで組みたてたやつによる簡単な予備実験では、計算で出るカソードフォ
ロワの出力インピーダンスより実測の値は低くはならないです。

@amaさん、毎度です。
用語の統一ということですね?
「低負荷」というのは、負荷に接続する抵抗が低いと言う事なら、アンプにはきつい
ことなので、アンプから見ると高負荷、ということですね?負荷抵抗が高いというこ
とはアンプにはラクチンなので、低負荷と。
もりさんの質問は、より、低インピーダンスの出力が可能なのは、SRPPと、カソフォ
ロとどっちかな?ということでいいんですよね?

低出力インピーダンスなら、電流取れるはず。でも、その電流は真空管通ってプレート
から供給されると。で、真空管のrpがでかいと、そっちに食われてて、カソードには
ちっとも流れてこない。実はインピーダンス低く見えるのは、帰還のマジックでしかな
くて、実際は、そのインピーダンスに見合う電流は取れないのがカソフォロと。ぺるけ
さんのマニュアルページ読んだ僕の理解。
カソフォロって、むしろ、前後の回路の間に入る可能性の高いコンデンサとの絡みで、
意図しないフィルターを作りにくい(またはその動作点を問題ない領域に追い込める)
ところなんだろうなあ、ぐらいの理解です。

ちっともしつもんのこたえになってませんね、申し訳ないです。質問拝見して、考え込
んじゃいました。SRPPって、どこにどう使うのか、という動機づけが、自分の中では
っきりしなくなってます。


FFTで観測 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 7日(日)16時58分46秒

オーディオデバイスと WaveGene と WaveSpectra を使用して、色々な球を差し替えて
観測して見ました。アンプの出力に8Ωのダミーロードを取り付け、出力電圧が約1.17Vrmsに
なるように入力VOLを調整しました。アンプ全体の観測になります。

最もニュートラルな音の印象があった 「Ei 12AX7EG」 が比較的低歪で、2次と3次の高さが
そろっていました。派手で元気のある音がするものは、 2次歪が多く、3次との落差が大き
い物が多いようです。おとなしい音がするものは、割合、共通した特長が見られましたが、
元気な音がするものは、必ずしも前述した条件に当てはまるようではなかったので、いろいろな
パターンがあるかも知れません。

データーに沿った比較試聴をまだやってはおりませんが、記憶に頼って見ると( 実はこれが一番
危なっかしい(~_~;))、SRPPにおいて、「低rp低μな球ほど、おとなしく聞こえる」 に整合する
データが得られたかどうかは、はっきりしませんでした。歪ばかりでなく、周波数特性や
スルーレート、方形波応答など、他にも要因が考えられそうです。

実際、12AT7や12AY7などは、12AX7と印象が逆転するものもありますので・・・・。


Re: SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 7日(日)16時30分49秒

Ayumiさん お世話になってます。

>このくらいの条件のときに、SRPP が低歪みで動作している可能性があります。
>SRPP の出力が1Vくらいの時に歪みが 0.02% くらいで、通常の抵抗負荷の 1/4 程度になります。

SRPP回路がアンプに実装された状態での計測なので、正しい検証では無いと思いますが、
SRPP1段 + 2A3 シングル において

Rk1.2KΩ(上下球とも:下側はバイパスC付き)
Rk下に100ΩのNFB受けに 2KΩのNFB送り(出力トランスより)
オーバーオールのNFBが約−3.7db程度 (出力トランスより)
外部負荷グリッドリーク抵抗68KΩに−53V程度(記憶がはっきりしていません)のバイアス
SRPP入力 0.075V P-P 入力
SRPP出力 2.82 P-P 出力
使用球 Sovtek 12AX7LPS

において、オーディオデバイスとWaveGene と WaveSpectra による 1KHzを0dbに換算しての計測

SRPP 出力部で2次歪が 約 −65.8db (約0.05%)でした。(負荷がぶら下がった状態)

これって、結構良いデータなんでしょうかね?


RE:SRPPとカソフォロ 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 7日(日)14時54分54秒

もりさん こんにちは。

>やはりカソフォロ出力の方が低負荷には良いのでしょうか?

あげ足をとって恐縮ですが、2度続いたので(~_~;)・・・。
「低負荷→低抵抗値負荷=本当は高負荷と呼ぶ。」 なのでご注意下さい。
ちなみに過去発言の「低rp」の表現も本当なら、「低出力インピーダンス」とおっしゃったほうが、通りが良いです。

自分の発言を修正したい場合は、本ページの最下端にある「管理者メニュー」のボタンを押せば、
自分の発言した記事の一覧が出てきますの、その中から該当のものを選んで修正することができます。

本題
確か、カソフォロの方が出力インピーダンスが低いはずです。ただし、カソードにぶら下がっている抵抗は、
むやみに小さくすることができませんので、12AX7によるカソフォロを過信するのは気をつけたほう良いようです。

本BBSの管理者ぺるけさんの実験を踏まえた解説です。たいへん勉強になります。
http://home.highway.ne.jp/teddy/tubes/tips/b230.htm
http://home.highway.ne.jp/teddy/tubes/schemax.htm

4月15日頃発売予定の「情熱の真空管」(日本実業出版社)というタイトルで本が販売されますので、是非ご購読を。
私のように、あまり役に立たない本を何冊も買わずにすみます。私も購入します。

宣伝しておきました。> ぺるけさん


SRPPとカソフォロ 投稿者:もり  投稿日: 3月 7日(日)10時35分52秒

すいません題名入れ忘れました。
またまた初心者な質問ですがよろしくお願い致します。


(無題) 投稿者:もり  投稿日: 3月 7日(日)10時28分33秒

SRPPと抵抗負荷(カソード接地)+カソフォロでしたら、やはりカソフォロ出力の方が高負荷には良いのでしょうか?
例えば球がそれぞれ12AX7で負荷が50Kなんて場合に、理由がありどうしても12AX7でなければならない場合など。
理由とは電流の制限、ゲインの制約などです。


実験結果を 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 6日(土)22時32分18秒

アップデートしました。こちら です。写真はまだです。

> Ayumiさんと私って、笑っちゃうぐらい目の付け所が違いますね(^O^;)

わざとやってますので、そこのところヨロシク。
みんなが同じ見方じゃつまらないですからね。


私の場合は 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月 6日(土)21時29分58秒

たまたま、100kHzまできれいに伸びているアンプ数台と、30kHzあたりからだらだら落ちているアンプ数台を比べる機会があった時に、その傾向がはっきり出て意外に思ったことがあり、以後、何度もそういうケースに出会うことができました。

じゃあ、電解コンにフィルムコン抱かせた時はどうなったかというと、かえって高域がザワついたのではずしてしまいました。

正直なところ、ようわからんです。
最近は、悟ったというか何なのか、そういうイジリ方をしなくなりました。


RE:SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 6日(土)20時52分35秒

ぺるけさん、Daluhmannさん。

>高域の帯域特性の良いアンプほど大人しく、静かに聞こえるというのは、そのとおりだと思います。

>#球の銘柄を変えたら音がどうこうという話も同じで、gm、μ、rp、端子間容量、
>#ゲイン、周波数特性・・・どのパラメータが変わってどんな影響を及ぼすのか、
>#純回路解析的に考えないと意味がないと思います。

聴感に頼って評価していると、仰っているケースに当てはまる事なのかどうかも判りませんね?
やはり測定を踏まえた上で、考察を加えないといけないのでしょうね。

>#そこをすっ飛ばすから銘柄ヲタや電線音頭に陥る、と。

ちなみに私は、電線病患者ではありませんし、感染しても、1週間も届出を見合わせるようなことは
致しません。ハイ。(^_^;) でも、球の銘柄は、物理特性的に悪化しようが好転しようが、積極的に
利用します。トーンコントロールやスピーカーを使い分けるような感覚です。


書き漏らしておりましたが、下側Rkにはバイパスコンデンサが入っています。
68kΩのグリッド抵抗は、C電源(負電源)で引っ張られています。
ゲインは50以上60以下の範囲にあったと思います。(無帰還時、帰還時は37.8倍)


なはは 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 6日(土)20時48分40秒

Ayumiさんと私って、笑っちゃうぐらい目の付け所が違いますね(^O^;)
私は音が音で音だの人間、音質絶対主義者なので、歪みとか全く気になりません。
広い広い意味での周波数特性が主な関心です。


SRPP (4) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 6日(土)20時24分34秒

前回示した式は、変形すればヨッチンさんの示した式と同じになります。やってみてくだ
さい。

今回は、図からフルスイング時の出力電圧を求めてみましょう。

この図 では、Eg0 = -4.554V で、フルスイングするとグリッド電圧は、0V から 2Eg0 = -9.108V まで変化します。
このとき、V1 のプレート電圧は、水色の線にそって、60.4V から 155.8V に変化します。

V2 のカソードの電圧(V1 のカソードから見た)は、69.8V から 157.3V に変化します。
したがってゲイン A は、

    69.8 - 157.3
 A = -------------- = -9.61
    0 - (-9.108)

となります。

前回の式で計算すると、μ = 16.7, rp = 11650, gm = 0.001437, RL = 10000, Rk = 1500 ですから、

 RL' = rp2 // RL = 5381 [Ω]
 rp' = (rp1 + Rk) / (1 + gm Rk) = 4167 [Ω]
 A = -μ RL' / (rp' + RL') = -9.41

となります。
少し差がありますが、これはフルスイングしている場合は大量の2次歪みが発生していることによります。
ちなみに2次歪みの大きさは、

    (Epmax + Epmin)/2 - Ep0   (157.3 + 69.8)/2 - 120.0
 H2 = ------------------------- = -------------------------- = -0.0737
       Epmax - Epmin         157.3 - 69.8

より、約7.4%となります。

ところで、実際には、この値は観測できません。
これだけの入力を加えると、2次歪みによりプレート電流の平均値が増加し、自己バイアスの場合、グリッドバイアスが深くなってしまい、動作点が変わってしまうからです。
デジタル式のオシロスコープがあれば、トーンバースト波を加えれば観測できるでしょう。


よく読んだら 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 6日(土)18時45分1秒

@AMAさん:
12AX7、下側球にもRkが入ってるんですね。
Rkを1.8kも入れたら、rpの非常に高い五極管に近い動作になります。
そうすると帰還が効きにくくなって上側球のZoもあまり下がりません。
68kも負荷にしたらかなりゲイン落ちるんじゃないでしょうか。
ループ特性も変化するのは当然かと。


Re: SRPPに適した球 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 6日(土)18時23分19秒

> Rkは上下同一で、1.2KΩ、1.6KΩ、1.8KΩ を試してみました。NFB受け用に100Ωが下側球の
> Rk下に
> 入っています。外部負荷は68KΩ(グリッドリーク抵抗)です。SRPP1段で2A3をドライブし> > ています。

> 球の差異は、歪の差異を聞いているのでしょうか?
> μが高く、低バイアス値動作の球ほどSRPPに向いているということは考えられないので
> しょうか?

このくらいの条件のときに、SRPP が低歪みで動作している可能性があります。
SRPP の出力が1Vくらいの時に歪みが 0.02% くらいで、通常の抵抗負荷の 1/4 程度になります。


RE:SRPPに適した球 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 6日(土)16時38分35秒

最大の問題はやはりNFBループの中に組み込まれているか否かだと思います。
ループの中に新たに低いfcが出来て音が良くなるということは、
元々位相余裕が足りないということになりますね。
位相余裕の足りないアンプは概して高域の詰まった音になりますので、
聴感印象上もぺるけさんの仰る通りではないかと。

むろんループの条件が変われば違った結果になることもありうるわけで、
SRPPに向く・向かないという問題設定自体がズレてるんじゃないでしょうか。
(強いて言えば、H-K間耐圧の高い球が向いている、かな?)

#球の銘柄を変えたら音がどうこうという話も同じで、gm、μ、rp、端子間容量、
#ゲイン、周波数特性・・・どのパラメータが変わってどんな影響を及ぼすのか、
#純回路解析的に考えないと意味がないと思います。
#そこをすっ飛ばすから銘柄ヲタや電線音頭に陥る、と。

そもそも数十kHzより上の特性など人間の耳にはハイ落ちとして聞こえません。
仮に20kHzのLPF入れてハイ落ちが分かったらその人は蝙蝠でしょう(^^;)

ARITOさん:
SRPPの上側は要するにハーフSEPPですから別にいいんではないかと(^O^)


6N6P 投稿者:ARITO  投稿日: 3月 6日(土)15時18分51秒

>>これで、SEPPいけそうなきがしませんか?
ん〜、rpが約2kオームくらいでしょうかね。出来ればもう少し低いほうが良いですけどね。
私のお勧めは6AN5の3結です。これなら1kオームを確か切っていたと思います。
複合管ではありませんが、ヒーターは6.3V、0.45Aですから5687と同等です。

SRPP板にSEPPネタ、失礼しました。


RE:SRPPに適した球 投稿者:もり  投稿日: 3月 6日(土)14時41分53秒

私の場合は12AX7のSRPPはDACからスピーカーに行くまでの間に2〜3箇所もあるアンプもあり、多用していますが、一箇所だけでもAT7やAU7にしますと、何故だか元気ない音になってしまいます。
またゲインが欲しくて、更に低rpをともくろむ場合には12AX7抵抗負荷(カソード接地)+12AXカソフォロという結局なんでもない何処にでもあるものとなってしまいます。
SRPPと抵抗負荷(カソード接地)+カソフォロでしたら、やはりカソフォロ出力の方が低負荷に良いということですね。
しかし音質的にはどうか?


Re: SRPP (2) 投稿者:  投稿日: 3月 6日(土)06時07分36秒

たしか、センゴクの最高の値は100kだったきがするです。できるだけでかい値っての
は沢山電流流れないようにですね?

あしたバンドの練習があるんで、出かけるついでによれたら行っててみます。瀬田さん
ってラジオでパートでしたっヶ?さっき、師匠と弟子の、、を読んでわらってたんで
すが、1本しか使わないところでも4本買おうとか思いました。

というか、百円以下の半導体は2本、抵抗バラで買うときにはかならず必要数の倍買い
ます。シンセとか半導体類で組み立てると結構パーツ数多いので、1/4Wなら、E12グラ
イはほぼ揃ってるんですが、定格電力(えへへ、しらなかったっすー)でかいのは殆ど
ナイっすー。(金属皮膜はE6グライですけど)

ARITOさん、いつもおせわになってますー。一応6922組み上がりましたーたー。
こんど、6N6Pというたま手に入るんです。3本。1ぽん4ユーロですって。
http://frank.pocnet.net/sheets/113/6/6N6P.pdf
ドイツの知り合いなんですけど、あっちはロシアだまがおおいのかしら。かれのお勧
めのたまって殆どロシア(というか、彼の方針で、現行のたまだけねらってるのかも
しれません)
これで、SEPPいけそうなきがしませんか?本当かなと思ってちょっと規格表みなおし
たんですが5687よりちょっとヒーターの電流少ないぐらいでほぼ同じ球かもしれない
ですね、これ。ホワイトフォロワってのやってみようかしら。


それはそうかも 投稿者:ぺるけ  投稿日: 3月 6日(土)04時24分42秒

>実は逆の結果が出ているんです(聴感上)。12AX7が最も高域側のレスポンスがよく、低μ低rpの球に
>なるほど、高域がおとなしくなっていくんです。

高域の帯域特性の良いアンプほど大人しく、静かに聞こえるというのは、そのとおりだと思います。


RE:SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 6日(土)03時03分11秒

Daluhmannさん お世話になってます。相変わらずネタへの食いつきが良いようで(~_~;)

>高rp/高μで良好ということは、適度にハイカットされてる方がいいということですね。

実は逆の結果が出ているんです(聴感上)。12AX7が最も高域側のレスポンスがよく、低μ低rpの球に
なるほど、高域がおとなしくなっていくんです。
(ボリューム操作と切り替え操作を手作業で瞬時切り替えしますので、結構いい加減な方法ですが、)

俗に言われている、高抵抗負荷や高抵抗ドライブの時はハイが落ちやすいという話は、私もよく
耳にしておりました。それだけに、SRPPにおいては 「何故こんな事になるのだろうか?」 と首を
ひねっていたわけです。

Rkは上下同一で、1.2KΩ、1.6KΩ、1.8KΩ を試してみました。NFB受け用に100Ωが下側球のRk下に
入っています。外部負荷は68KΩ(グリッドリーク抵抗)です。SRPP1段で2A3をドライブしています。

球の差異は、歪の差異を聞いているのでしょうか?
μが高く、低バイアス値動作の球ほどSRPPに向いているということは考えられないのでしょうか?


RE:SRPPに適した球 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 6日(土)02時02分46秒

差し替え比較の条件はどんな風でしょうか?
何れにせよ、Rkが等しくて球のμが変わると、真空管抵抗部の等価抵抗値が
まるっきり違ってきますよね。ゲインも出力インピーダンスも変わります。

これは私の推測ですが、周波数特性の差を聞き取っているんじゃないでしょうか。
高rp/高μで良好ということは、適度にハイカットされてる方がいいということですね。
目安として仮にrpとμが比例しているとすると、ほぼ2乗に比例してfcが低くなります。
もしNFBアンプのループ内なら、モロに位相余裕の変化を聞き取っていることになります。
そうなると、SRPPに適する・適さないという問題ではないですね。

前にも書きましたが、SRPPって上下のバランスはほとんど意味がありません。
12AX7で2A3をドライブするなんて使い方もアリですので。


ARITOさん:
どうもです(^^)。たとえQRPであっても、純粋の(本当は準コンなんでしょうけど、
SRPPとの対比において)SEPPは回路の見た目がいいですね。
こういうのがもっと流行るといいのですけど。


(無題) 投稿者:ARITO  投稿日: 3月 6日(土)00時43分54秒

Daluhmannさん、がさん こちらではお初です。

拙作のQRPアンプが見えましたので、久しぶりに引っ張り出して聴いてみました。
(入力ボリュームが無いので、普段はパワーアンプにCD直結の私には少々使い難いのです。)
山水の豆トランスはなかなか侮れないトランスです。小出力のアンプには充分使えますよ。
たった0.3Wの出力でもデスクトップでは充分ですしね。


写真は 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 6日(土)00時19分19秒

ポジで撮っているので、まだカメラの中です。
月曜の夜あたりにアップできるのではないかと。

R は Mac 用もあるはずです。


Re: SRPP (2) 投稿者:  投稿日: 3月 5日(金)23時44分11秒

Ayumiさん、どうもです。
昨夜ちらっと見たんですが、「よくわかーんない」状態でした。R、ちびっと勉強して、パール
か、フラッシュに関数群だけ移植しちゃえば、MACでも使えるかしら。フラッシュなら、みんなでつかえますよねー。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/ayumin/audio/srpp/srpp.html
ミニいったんですが、写真はまだみられないのかしら?

amaさん
>それなら、「カソード接地(X7)+カソードフォロワ(U7)」 の方が現実的ではないでしょうか?

そりゃ僕がちょっと試した、μカソードフォローワ(だっけ)ですね。僕は、6QF7とU7です。

6QF7を5極管の6AS6に、上を5670をパラレルにしてステレオヘッドホンアンプ。ドングリ見た
いなのが4本並んで、背比べしてるアンプ楽しくないっすか?動くかどうかは、ともかく、見
た目はたのしそーでしょ。

あと、6AU6、安く数本手に入れました。これのグラフ、Eg2.5Vから上下1Vぐらいのところの
ところって真っ直ぐっすねー。惚れ惚れします。これ使うと歪率低いかな。
これとU7(X7より内部抵抗低いから、インピーダンス下げられるでしょ?)パラレルで、球の
高さをそろえてステレオヘッドホンあんぷ、とか。

実験もそーなんだけど、最終的な仕上がり(形)をイメージして、それに必要な実験にしないと
ちょっと元気でないっす。

Ayumiさんの実験の追試を考えてたんだけど、これではヘッドホンアンプに使えるほどインピー
ダンスは下げられそうに無い気がします。一方、マッチングトランスが使えるレベルまで下げら
れて電流あるていど流せる(上の球の内部抵抗が低い?)方向で考えると、正調SRPPより、ホ
ワイトとか、μとかの実験にずれたほうが良いみたいな気がします。


Re: SRPP (2) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 5日(金)22時37分23秒

> 有名な球のEp-Ipの数字のデータってどなたかお持ちじゃないかしら。

それは、ここ あるプログラムをお好きな言語に移植するか、
いっそうのこと、R をインストールすれば、グラフも描き放題です。

プレート電流観測用のフィルタの件ですが、「作りながら学ぶエレクトロニクス測定器」の P.78 図4-36 にあるような、簡単なRCフィルタでよいかもしれません。まあ、カソードがどんなにノイジーか見てみてくださいな。

私は、fc=30kHz, 24dB/octのフィルタを使いましたが、おかげでロードラインがクッキリ観測できました。ただ、200Hz のノイズがなぜか乗っていて、写真には写っていないと思いますが、原因がわかりません。暖房(調光器)のトライアックのノイズでしょうか?

> こんな回路見つけました、耐圧、こんなに必要なのかしら?電源圧半分だから、
> 耐圧半分で良いとしても、3Wと1W?

私は、120k 2W と 39k 1W を使いました。瀬田無線で売っている酸金でもっとも高い抵抗値が 120k だったので。それ以上の値は金皮で高かったはずです。

が さん、抵抗の場合は耐圧ではなく定格電力というようです。


RE:SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 5日(金)22時15分37秒

もりさん、はじめまして。

SRPPの特徴として、上下同一球の場合、上側球の動作抵抗(内部抵抗)が下側球にとって、適度な
負荷となることが上げられると思います。上下同一球においても、外部の負荷抵抗によっては
最適動作させられない事が、Ayumiさんのご教示でわかってきましたので、さすがに下AX7、
上AU7は無理があるように思えます。所定のゲインが取れないでしょうし、歪の増加も懸念される
ように思えますが・・・・。

>上がAU7で下がAX7
これって、12DW7の利用を想定されているのでしょうか?
それなら、「カソード接地(X7)+カソードフォロワ(U7)」 の方が現実的ではないでしょうか?


RE:SRPPに適した球 投稿者:もり  投稿日: 3月 5日(金)21時37分14秒

私もAU7やAT7に比べてAX7のSRPPは出てくる音は好ましく感じました(全て同じ条件で球を差し替えてのみですが)。どうしてなのでしょうか?

例えば、やったことありませんが、上下の抵抗を1K固定にしておいて上がAU7で下がAX7なんてのは何の調整もなしでそのまま挿しちゃっても大丈夫なのでしょうか?


RE:SRPP (2) 投稿者:  投稿日: 3月 5日(金)18時43分49秒

昨日計算して見た部分だけ
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/srpp.swf
ゆくゆくは、真空管とRk選ぶと、選ぶと3定数が決まるとかだとかっこいいんだけど
いまは、名前がでてるだけ、適当に数値を入れないと動かないです。さらにLowerしか
動かないし、GMの値もどこでも使ってません。
まさに、昨日計算した部分だけ、のわりには、答えずれてんだけど。
有名な球のEp-Ipの数字のデータってどなたかお持ちじゃないかしら。


SRPPに適した球 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 5日(金)16時19分48秒

「SRPPに適した球」 って、考えた(感じた)ことありませんか?

作例などを見て、SRPPの回路定数がほぼ同じままで、12AU7、12AT7、12AX7 で共用できることに目をつけて、
聞き比べをしてみたのですが、12AU7はあまり好ましくなく、12AT7や12AY7などは中間的な印象を受け、
12AX7や12BZ7などが好ましく聞こえました。
(最適動作が異なることは、ここで勉強させていただいたので、わかって来ましたが・・・。)

聴感に頼った印象なので、客観性に欠け、理論的裏付けは何もないのですが、皆さんも同じような事を
お感じになったことは、ございませんでしょうか?


RE:三極管 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 5日(金)12時39分9秒

もりさん:
うーん、そうなんですが、上下ともに12AX7だとZoはさほど低くなりません。
上はもっと低rpの球にしたくなりますし、そうなると下も、固有のμ(=100)以上の
ゲインはどうしたって取れない12AX7より五極管、という気分になります(^^;)

ただこうした、ゲインは取れるだけ搾り出す方がいいという感覚は、
位相補償を必ず行う、つまり高域ゲインは必要に応じて丸めてやればいいという
感覚を前提にしているところがあります。これは恐らく半導体屋の感覚です。

対して管球アンプは、NFBを掛ける場合でも可聴帯域内フラットに仕上げるのが
一般的ですから、ゲインは多すぎても少なすぎても困るというのがありますね。

半導体アンプの感覚を管球アンプに持ち込むとどうなるかという実験をしましたので
ご参考まで。
http://www.h7.dion.ne.jp/~daluhman/6bq5/6bq5.htm


(無題) 投稿者:もり  投稿日: 3月 5日(金)10時17分31秒

はじめまして、こちらは初めてです。突然の参加よろしくお願い致します。

>>私は下に三極管使う限りこれと言ってメリットないと思いますねえ・・・。

3極管でも12AX7辺りでしたら、ゲインも取れ、高いZoも相当低くなりますので、非常にメリットがあると思うのですが。どうでしょうか?
でも非常に多く見かけるAT7やAU7などでは確かにあまりSRPPのメリットが内容に思います。
まだまだ初心者ですがこれから


思うに 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 5日(金)00時44分9秒

三極管SRPPの作例って世の中ホントに多いんですけど、
私は下に三極管使う限りこれと言ってメリットないと思いますねえ・・・。

むしろ下に五極管使って(ぺるけドライブ)、高等価抵抗で一気にゲイン稼いで
しかもZoは三極管並、というところに最大の旨味があるんじゃないかしら。

ヒータ/カソード間の耐圧は、古典管ではそういう使い方を想定してないので
仕方ないと思います。新し目の双三極管でそもそも高周波のカスコード用途で
作られた物なんか大丈夫ですが、それでも上に使う側の指定があったりします。


ヒーターのバイアス 投稿者:  投稿日: 3月 4日(木)23時45分38秒

>ヒーターには Ebb/4 のバイアスを掛けます

ラジオ技術の先月号にも回路図出てたんだけど耐圧とか怖いし、どーやるんだろ。
と思ってたところ、@AMAさんが紹介くださった方が6SL7のSRPPやってらして、
http://www7.wind.ne.jp/l-joron/kairo_4300b_6sl7.html
こんな回路見つけました、耐圧、こんなに必要なのかしら?電源圧半分だから、
耐圧半分で良いとしても、3Wと1W?

Daluhmannさん、K389のデータシート、サンキューです。あと手持ちが3つにな
ってしまったーというか、今回初めて使ったんだけど。

5687SEPP QRPアンプ
12B4A SEPPミニアンプ
6C19P パラレルSEPP DCアンプ

ARITOさんのSEPP三部作は、大変興味深く拝見してます。

6C19Pが4本手に入ったのでこれと、5687SEPP QRPアンプのトランジス
タアンプ用のちいさなトランスを使う手はないかしらと、(まだちゃんと計算してません
が)か6N6Pという比較的低rpの双三極管が手に入りそうなのでそれで試して見ようかとか、
考えてます、というか考えてるだけですけど。

ヒーターと、カソードの絶縁ってなんか怖いなー。


久しぶりに 投稿者:Daluhmann  投稿日: 3月 4日(木)23時20分22秒

こちらチェックしましたが、本当にエンドレスですね(^_^;)

白フォロの話題が出ていますが、私もずいぶん昔テストしました。

結論:具合良くありません。
というのも、ただでさえ発振しやすいフォロワに定電流負荷は自殺行為だからです。
Zobelネットワーク(C+R)でシャントして何とか使い物になるのが現実なのに・・・。
白フォロでなくとも、負荷が数十kΩとかのフォロワは要注意です。

私の創作アンプがドライバに完全対称風SEPPというトンデモな構成になったのは
そのせいもあります。SEPPは無帰還なので単体では安定ですから。

本物のSEPPによる小出力アンプの作例です。(by ARITOさん)
http://www1.odn.ne.jp/~ces58160/tubeamp/5687/5687.htm

がさん:
K389のデータシートなら上篠さんのところにありますよ。
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/device/list.htm


RE:SRPP (2) 投稿者:  投稿日: 3月 4日(木)23時18分54秒

これまで、上の球の動作(抵抗なんだけど、RLがつくことによって、さら眠い
直線になる)を見てきたけどこの抵抗が読めれば、下の球の増幅率が得られる
ぞと。
RLが大きくなると△Epを計算する分母が小さくなるので、△Epは大きくなると。
R的には分子が大きくなるから、抵抗もでかくなると。
RLが小さいと不利、でかければでかいほど真空管抵抗の値がでかくなるので、
増幅率も(分子がでかくなるから)大きくなると。μフォロワでの経験的には
マッチするぞと。

たとえば、ayumiさんの
http://www002.upp.so-net.ne.jp/ayumin/audio/srpp/node2.html
で12AX7、μは100、rpを63kとすると、RLを1kとすると
△Ep=2.2 R=4828 A=-7.1

RLが10kなら
△Ep=19.5 R=30678 A=-32.7

6SN7GTでそれぞれ、7.7k、20として同定数なら、
△Ep=2.8 R=5833 A=-8.6

RLが10kなら
△Ep=14.2 R=22800 A=-15.0

感度の高い球より、負荷が低いときのヘタリ加減みると12AU7とかの方ががタフっ
すね。
ちなみに、6SN7GTパラレルだとrpだけ半分になる?で負荷1kだと、
△Ep=16.3 R=25940.4 A=-17.4

計算は、Perlのスクリプトちょろっと書いてみました。なんで増幅率がマイナスな
のかしら。後で簡単に計算できるようにフラッシュで書き直してみますね。

-------------------------------------
#$RL = 10000;
$RL = 1000;
$rk = 1500;

#12AX7
#$rp = 63000;
#$mu = 100;

#6SN7GT
#$rp = 7700;
$rp = 3850;
$mu = 20;

$Ep= ((1/$rk)+($mu/$rp)) /((1/$rp)+(1/$RL));
$R = ( $Ep + 1 ) * $rk;
$A = -1*$mu * ( $R / ($rp + $R) );
print "△Ep:$Ep\n";
print "R:$R\n";
print "A1:$A\n";


RE:White Cathode Follower 投稿者:  投稿日: 3月 4日(木)21時56分46秒

SRPPへの動機付けをちゃんとやり直そうと思って、また、勘違いに気が付くと
いう。一体何やってんだか自分でも判らない状態っす。

http://homepage3.nifty.com/sk-audio/articles/art-NF2.htm
は、先日FETで前段組み立てたりしたんでちょっと興味あります、めちゃ歪率
低いっすねえ。試して見ようかしら。東芝、2SK389ヤメたみたいですね。
東芝のページからは、もう、データ手に入らないです。PDFファイルで、どな
たかお持ちだったら分けてくださいな。もう、国産の(リードタイプの)
DualFETは全滅かしら。

http://www7.wind.ne.jp/l-joron/kairo_px25.html
12AX7がμフォロワ、12BH7Aがホワイトカソードフォロワ、カップリングして
最終段という構成ですね。うんうん、なんか判ったような気になっちゃいかん
な。この図面、電位だけでなく、電流がちゃん出てますね、これ勉強になりま
すね。よく読んでみよっと。


SRPP (3) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 3日(水)21時50分4秒

こんどは、上側のタマのカソードまでのゲインです。

下側の真空管のプレートに生じた出力は A-B 間の電圧の変化です。
出力は上側の真空管のカソードにつながっているので、そこに生じた出力は上側のプレート電圧の変化です。
この比率は (ΔEp + 1) : ΔEp で、この比率で下側真空管のプレートに生じた出力がアッテネートされます。
したがって、SRPP のゲインは、

     ΔEp        R    ΔEp
A = A1 ---------- = -μ1 --------- ----------
    ΔEp + 1     rp1 + R  ΔEp + 1

       (ΔEp + 1) Rk    ΔEp
 = -μ1 --------------------- ----------
     rp1 + (ΔEp + 1) Rk  ΔEp + 1

        ΔEp Rk
 = -μ1 ---------------------
     rp1 + (ΔEp + 1) Rk

        (rp2 // RL) (1 + gm Rk)
 = -μ1 ------------------------------------
     rp1 + Rk + (rp2 // RL) (1 + gm Rk)


        rp2 // RL
 = -μ1 -------------------------
      rp1 + Rk
     ----------- + rp2 // RL
      1 + gm Rk

       RL'
 = -μ1 -----------
     rp' + RL'

という普通のゲインの式になります。
ただし RL' = rp2 // RL、rp' = (rp1 + Rk) / (1 + gm Rk) です。

つまり通常のカソード接地回路のプレート負荷抵抗が rp2 で、下側の真空管の内部抵抗が rp' に下がった回路と同じであるといえます。
したがって、出力インピーダンス Zo は、

Zo = rp' // RL'

です。


SRPP (2) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 3日(水)21時48分11秒

今回は、SRPP のゲインと出力インピーダンスを計算します。
まずは、下側のタマのプレートまでのゲインです。

上側のタマのグリッド電圧が 1V 変化するためには、
プレート電圧が ΔEp [V]変化する必要があります。

    1/Rk + μ/rp
ΔEp = --------------
    1/rp + 1/RL

これより、A-B 間の抵抗値 R は、

   ΔEp + 1
R = ---------- = (ΔEp + 1) Rk
    1/Rk

です。

ここで下側の真空管のプレートまでのゲイン A1 を求めてみましょう。
下側の真空管から見た(交流的な)負荷抵抗は R ですから、

       R
A1 = -μ1 --------
     rp1 + R

でゲインが求められます。


RE:White Cathode Follower 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 3日(水)20時53分4秒

が さん こんばんは。
以前、SRPPの上下をひっくり返して、アクティブロード付きのカソフォロができないのかと思いつき、
作例を調べてみたことがあります。(今となっては、Ayumiさんのおかげで、それだけではアクティブロードと
ならないことが理解できます。)

http://homepage3.nifty.com/sk-audio/articles/art-NF2.htm  記事中段 "Follower Feature"
http://www7.wind.ne.jp/l-joron/kairo_px25.html 作例


White Cathode Follower 投稿者:  投稿日: 3月 3日(水)19時58分22秒

僕のSRPPへの興味は、ヘッドホンアンプのOTL化でした。知り合いが、SRPPに良く似た回路図を送ってくれたのだけど、なんか違うみたい。
で、HeadWizeの回路を見つけて、これをSRPPと勘違いして試して見たのだけど、一番最初に頂いた回路、White Cathode Followerというものだったそうです。調べて見てこんな記事をみつけました。
http://www.tubecad.com/may2000/page16.html
実験と結論だけ、考察が無いのでなんだか訳わかんない記事とも思えますが、長くないので、チョー訳して見ました。(間違いがあったらゴメンなさいですー)

SRPP対White Cathode Follower

どの回路が低インピーダンスの負荷をドライブするのに良いかを決めるテストをやって見ました。オシロと、歪率計、耳でチェックしました。SRPPを普通の共通カソードアンプ(差動アンプ?)を動かしたもの、もう一つは、White Cathode Followerを共通カソードアンプで動かしたもの、2種類の回路を組み立ててみました。どちらも非反転出力で、+20dB固定のフィードバックをかけました。負荷は、32-600オームと言われている高音質ヘッドホンです。

結論

SRPPは、トップの三極管を動かすのに、下の三極管が作る反転した信号をの電流を使うプッシュプル増幅器です。
それはある一定のインピーダンスの負荷にはうまく働き、そのインピーダンスの負荷へアイドル電流を2倍流せます。それは、ラインアンプ(負荷インピーダンスがあらかじめ定められない場合)として、あるいはドライバー段階(ロード・インピーダンスが高すぎるところで)として良く誤用されます。
プリローディング(あらかじめ出力をロードする)は、インピーダンスのミスマッチの問題の多くを克服します。プリローディングは、出力に、最適のよりわずかに高い値固定抵抗、外部に接続する高いインピーダンスの負荷との合成抵抗が、最適になるような抵抗、をを加えることになります。
ドライブする負荷のインピーダンスが高い場合、なぜプッシュプル式にこだわるのか、という疑問は残ります。
高い利得とPSRR形式が必要ななら、かわりに、current source loaded Grounded Cathode amplifierを使いなさい。低出力インピーダンスが必要なら、ホワイトカソードフォロ、プレートフォロワ、カソードフォロワ、あるいはもっとrpの低い三極管を使いなさい。一方では、1本のチャンネル当たり1発の真空管市かつかえなくて、電源がしょぼいにもかかわらず、利得が必要、またかなり低インピーダンス負荷を動かすのに多少低い出力インピーダンスが要求される場合は、SRPPが最良の選択です。
SRPPやめる?大丈夫。この回路上の少数のE-mailや、この回路に関する新しい記事を期待してください。また、誰かが特許にアクセスする場合は、私たちがこのジャーナルの中でそれを記入することができるように、それに私たちの方法を送ってください。
// JRB 


μフォロワーについては、 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 2日(火)22時01分39秒

そのうち書きますが、SRPP だと、上のタマの Rk は、グリッドバイアスを生じさせる働きと、上のタマの入力を生成する働きを兼ねていて、なかなか最適な値を選べないのに対して、
バイアスを生じさせる役割(R1)と、入力を生成する役割(R1 + R2)を分離したものです。

ロードラインの引き方が少々変わりますが、三定数による算出は、Rk として R1 + R2 を使えばOKのはず。

> の回路図拝見して10オームとか、1.5k(2Wでよかったかしら)とかソケットとか買い
> こんできたんだけど、フィルタも必須なんですね、

1.5k は 1/4W で十分です。私は約20年前に買ったのが未だにタップリ余っているので、それを使いました。
フィルタは別になくても波形は見えます。
人様に見せるのに不鮮明な写真は恥ずかしいということで入れるだけです。

測定器は、周波数特性を測るのでなければテスタとオシロがあれば十分です。
テスタの場合、周波数は 400Hz 程度で測ったほうがよいでしょう(特にデジタル式の場合)。
出力インピーダンスは、ON-OFF法でよいでしょう。
今回の場合、出力オープンと 10kΩ から 22kΩ を負荷した場合の出力電圧を測定します。

約1年前、6CK4 の実験を始めたころは、まともなオシレータを持っていなくて、CD (Discman)を音源にしましたが、1bit DAC でシェープされたノイズが相当入っていました。
だからオシロの輝線が滲んでいるんです。

私は、出力インピーダンスを手製の測定器で測定しています。
10Hz から 10MHz までのゲインの周波数特性を自動計測できます。
近々ある雑誌に掲載されるかも知れません。
作ってみたい方は、3/10日発売号に CPU ボードが付いてきますので、手に入れておいてください。
雑誌に掲載されない場合は、ホームページで紹介します。パーツ代は両面基板を入れて2万円強でしょうか。


また間違ちゃった。 投稿者:石川@八野  投稿日: 3月 2日(火)21時26分15秒

また、式に間違いがあったみたいで,
eq1:vp=-u2*R*i1-rp2*i2;
eq2:vp=RL*(i2-i1);
eq3:vp=i1*R+rp1*i1-eg*u1;
eq5:z=vp/i1+R;
eq4:g=vp/eg;
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq4],[i1,i2,eg,g]);
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq5],[i1,i2,eg,z]);

eq1:でR*i1の極性が逆でした。
ゲイン
              R RL u1 u2 + RL rp2 u1
(D7)     [- ----------------------------------------------]
          R RL u2 + (rp1 + RL + R) rp2 + RL rp1 + R RL
下管から見た上のインピーダンス
             R RL u2 + (RL - R) rp2 - R RL
(D8)          [-----------------------------]
                 rp2 + RL

です。ゲインの式は,+の項だけでした。
Λコンさんごめんなさい。


RE:RE:Maximaを使ってみました。 投稿者:石川@八野  投稿日: 3月 2日(火)20時02分30秒

Ayumiさん、こんばんは。
私としましては,こんな道具があって,こうやって使えますよ
というくらいの意味です。
Ayumiさんに断りなしに等価回路を流用させてもらいました。
お許しくださいませ。

Mathmaticaは知ったころから買いかったのですが,ウン十万もするものは,
さすがに買えません。今では約40万ですか。相変わらず高いですね。


また、式に間違いがあったみたいで,
eq1:u2*R*i1-rp2*i2=vp;
eq2:vp=RL*(i2-i1);
eq3:vp=i1*R+rp1*i1-eg*u1;
eq5:z=vp/i1+R;
eq4:g=vp/eg;
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq4],[i1,i2,eg,g]);
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq5],[i1,i2,eg,z]);

eq3:でu1*egの極性が逆でした。
ゲイン
              R RL u1 u2 - RL rp2 u1
(D7)     [- ----------------------------------------------]
          R RL u2 + (- rp1 - RL - R) rp2 - RL rp1 - R RL

             R RL u2 + (R - RL) rp2 + R RL
(D8)          [-----------------------------]
                 rp2 + RL

です。ゲインの式は,−の項と+の項があります。
これはΛコンさんの実験結果に合ってくるのかな?

チョンボが多くて,むかし、niftyの「半田ごて」のフォーラムで,使っていた
ハンドルネームを使わなきゃいけなくなってきそうかな。

昨日の意味はそういうことだったので,ご勘弁ください。


ああ、勘違い 投稿者:  投稿日: 3月 2日(火)19時04分30秒

ぺるけさんのマニュアルページを読み返していて、定電流回路
http://home.highway.ne.jp/teddy/tubes/tips/b241.htm
のページ見てたら、どこかで見たことある回路図、いま実験してる回路の一つと
クリソツー。
http://headwize2.powerpill.org/index.htm
のライブラリの中のプロジェクトの中の"Output Transformerless Tube Headphone
Amplifier"
http://headwize2.powerpill.org/projects/showproj.php?file=strain1_prj.htm
と一緒。SRPPだと思ってたんだけど、これ、μフォローワっだったのか、って本文よ
く読みなおしたら1行目にHi current mu followerだと書いてあった。あれあれ..
自習用に書き写した、回路図が
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/tube/img/SRPP-schem1.gif
ぺるけさんが書かれた図面とまったく同じだったりして。理解の道としてはずれて
なかったかも、な気がしてちょっとにやりとか。
腑に落ちなくて困ってたんだけど、違うものだったということで納得。(いや、ち
ゃんと理解できたわけでもないんだけど)

SRPPの実験お手伝いしようと、
http://www002.upp.so-net.ne.jp/ayumin/audio/srpp/node2.html
の回路図拝見して10オームとか、1.5k(2Wでよかったかしら)とかソケットとか買い
こんできたんだけど、フィルタも必須なんですね、

測定器とかちゃんと無いとだめかしら。テスターとオシロしかないです。出力インピー
ダンスの実測ってのは、どうやるのかしら。


Re: Maximaを使ってみました。  投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 2日(火)09時08分38秒

石川@八野さん、こんにちは。

便利な時代になりましたね。
私も職業柄 Mathematica を使うこともありますが、最近はさわっていません。

この手のツールは、答え合わせにはとても役に立ちますが、最終的な式の形に関しては、もっとも理解しやすいものを人間が考えてやる必要があります。

以前、ここに登場された木下さんも式の解釈を提唱されていたようですが(元の文献は手に入れていません。今月のラ技の山口さんの記述から)、石川@八野さんも考えてみられたらいかがでしょう。


実験その後 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 1日(月)23時51分29秒

中断している実験ですが、↓のようなロードラインを撮るのに、ノイズがかなり多く、LPF を製作してから再開します。
なにせ、プレート電流が 1mA 程度なので、10Ωの抵抗で検出しても 10mV しかないので、きれいな波形を撮るのがけっこうたいへんです。

別板で kimco さんに勧められていた「作りながら学ぶエレクトロニクス測定器」本多平八郎著 に出ているような、ユニバーサルアンプ(ゲイン可変 + LPF + HPF)の必要性をしみじみ感じます。こういう機器があると、実験がスムーズに進むのだなと。ただ、これは結構大作なので、とりあえずはオペアンプ1個で、ゲインが10の LPF を作る予定です。


SRPP (1) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 1日(月)23時32分30秒

さて、上側の真空管の動作がわかったので、こんどは下側にいきましょう。

電源から A-B 間の電圧を引いたものが、下側の真空管のプレート電圧になります。

これをグラフで表すには、これまでのグラフの青い線をを左右ひっくり返して、原点を電源電圧のところに持っていきます。
このようなグラフになります。

下側の真空管のロードラインは、水色の線です。

ここからゲインを求めてみましょう。


SRPPの上側のタマ(4) 投稿者:Ayumi  投稿日: 3月 1日(月)23時31分2秒

> 上側球のプレート電流が変化せずにプレート電圧が変化する = 定電流回路
>
> と、いうことですか?

定電流源を負荷にした動作と同じです。

> 信号電圧に応じて、上側球の動作抵抗(内部抵抗)が変化する。(そんな風に見えます
> が...。)

RL が無限大出ない場合は、大なり小なりそういう働きをしていますが、プッシュプルとなるのは、2の場合です。


Maximaについて 投稿者:石川@八野  投稿日: 3月 1日(月)22時00分19秒

いい忘れましたが,Maximaのwindows版でやりました。

http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~cyamauch/maxima/


Maximaを使ってみました。 投稿者:石川@八野  投稿日: 3月 1日(月)21時43分42秒

さて、今日一日Maximaと格闘して,次のようになりました。

出力インピーダンスzoは以下のようにして求められます。

(C2)eq1 : v=rp2*i2+u2*i1*R + RL*(i2+i1);
(D2)     v = I1 R u2 + i2 rp2 + (i2 + I1) RL
(C3)eq2 : v=-rp1*I1-I1*R+RL*(i2 + I1);
(D3)     v = - I1 rp1 + (i2 + I1) RL - I1 R
(C4)eq3 : zo=v/(i1+i2)-RL;
                                   v
(D4)                            zo = ------- - RL
                                 i2 + I1
(C5)eliminate([eq1, eq2, eq3], [i1, i2, zo]);
                             (rp1 + R) rp2
(D5)                         [--------------------]
                            R u2 - rp2 + rp1 + R

まず,式を(C2)から(C4)のように定義して,(C5)のように[i1,i2,zo]はi1,i2を消去して,zoに
ついて解けという意味です。

Ayumiさんの等価回路にRLをつけ、上管をとおってRLに流れる電流をi2
RLをとおって,下管に流れる電流をi1とします。

以下順で,入力すると,

eq1:u2*R*i1-rp2*i2=vp;
eq2:vp=RL*(i2-i1);
eq3:vp+i1*R+rp1*i1-eg*u1=0;
eq5:z=vp/i1+R;
eq4:g=vp/eg;
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq4],[i1,i2,eg,g]);
eliminate([eq1,eq2,eq3,eq5],[i1,i2,eg,z]);
ゲインは
              R RL u1 u2 - RL rp2 u1
(D7)     [--------------------------------------------]
          R RL u2 + (rp1 - RL + R) rp2 + RL rp1 + R RL

下管からみた上のインピーダンスが求まります。
               R RL u2 + (R - RL) rp2 + R RL
(D8)            [-----------------------------]
                    rp2 + RL
これで、とりあえずは,Maximaを使いこなせると思うのですが...


RE:SRPPの上側のタマ(4) 投稿者:@AMA  投稿日: 3月 1日(月)20時19分56秒

こんばんは、Ayumiさん

>1. RL = μ * Rk となった場合
>  この場合、点 P と点 Q が一致します。

これはO点からQ点へ移動するにあたって、上側球のプレート電流は変化せずに、Rkに
流れる変化分の電流がすべてRLによってまかなわれることになっているわけですから、

上側球の動作は、

上側球のプレート電流が変化せずにプレート電圧が変化する = 定電流回路

と、いうことですか?

そして、

>2. RL < μ * Rk の場合
>  この場合、点 Q は点 P より下にきます。
>  つまり A 点の電圧を上げると、真空管を流れる電流は減ります。

この状態が、プッシュプル的な動作となる?
信号電圧に応じて、上側球の動作抵抗(内部抵抗)が変化する。(そんな風に見えますが...。)

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