本音爆裂・神経逆撫

師匠と弟子のROVERドライビング講座-3


子供
2001.2.19

弟子「二十一世紀最初のテーマは子供ですか。」
師匠「うん。子供にまつわる話題をいくつか提供しようと思うんだ。」
弟子「子供といえばチャイルドシートですね。」
師匠「確かにチャイルドシート問題は無視できない重要なテーマだな。」
弟子「これだけ乗車中の子供の安全性が話題になっているのに、全く無頓着な親がびっくりするくらい多いですね。」
師匠「シートベルトもつけないでちっちゃな子供走をる車内に放置しているというやつだな。」
弟子「はい。」
師匠「あれは想像を絶する愚かなる行為だね。親の顔が見たいなんて思うんだけど、そこに親の顔があるからまいるな。」
弟子「急ブレーキ踏んだり、前の車に追突した時、一体どんなことが起こるのかわかっていなんですかね。」
師匠「普段車を運転している時ってさ、そういう危険な事態にはまずならないだろ。つまり、平穏無事なるドライビングの日常があるわけで、たまにちょっと危険な事態に遭遇しても、いつも決まってちゃんと回避できているもんなんだ。」
弟子「だから、危機感がないんですね。」
師匠「事故っていうのはほんとうに滅多にない『かもしれない事態』の重なりなんだからね。」
弟子「でも、事故は起こりますよね。」
師匠「自分は事故なんかに遭わない、と思っている人がね。」
弟子「でも世の中、自分は事故なんかに遭わない、と思っている人ばっかりじゃないですか。」
師匠「だからね、事故に遭うと『まさか、前の車が急に止まると思わなかった』とか『まさか、自分の車がスキッドすると思わなかった』っていうわけだ。」
弟子「そういう事態は予測できないものなんでしょうか。」
師匠「万に一つ『まさか』と思うような回避できない事態が生じるから事故になるのであって、予測できることが起こった時は事故になんかならないさ。」
弟子「そういう不測の事態って、いつかどこかで、そしていつもどこでも起きているのではないでしょうか。」
師匠「回避できないから、そういう時のためにエアバッグやらシートベルトやら衝撃を吸収するボディがあるんじゃないか。」
弟子「う〜ん、そうですよね。事故に遭うのはまっぴらだけど、安全装備ってそういう事態に遭遇した時の最後の砦みたいなもんですよね。」
師匠「ところがさ、助手席のお母さんにだっこされた赤ちゃんは、そういう最後の砦に全く守られてないわけだ。敵が攻めてきたら、両親はからくも生き延びることができる安全な砦の中にいるのに、赤ちゃんはそのままウィンドシールドに激突して頭蓋粉砕ってことだな。かわいそうに。」
弟子「そう考えるとひどい話ですね。」
師匠「前方を行く車の中を見ているとさ、運転席と助手席の間で飛び跳ねているちっちゃい子供が見える車って、信じられないくらい多いなあ。」
弟子「ちょっとお金持ち風の若いお母さんが運転している車に限って、子供が助手席で立って乗っていますね。」
師匠「それは単に、お母さんの方がお父さんよりもちっちゃい子供と一緒に出かける機会が多いだけの話さ。男女の問題ではないな。」
弟子「ところで、子供もほったらかしだけど、親も親でシートベルトしてない車もいますね。」
師匠「そういうのは処置無し、論外っ。腹が立ってきたから話題を変えよう。」
弟子「じゃあ、今度は子供の歩行者の場合です。」
師匠「そういえば、黄色い道路標識でこの付近に学校あり、なんていうのがあるな。」
弟子「子供は注意力が甘いから、思わぬところで飛び出して来ますからね。」
師匠「道路の左側を友達と仲良く歩いていると思ったら、次の瞬間には道路に飛び出して来た、なんていうやつだな。だから、特に住宅地の道路で子供の集団の脇を追い越す場合は、慎重に徐行しなければならないね。」
弟子「でも、荷物の配送なんかの仕事で急いでいる車って、徐行もせずにせかせかと歩行者の脇をすりぬけて行きますね。」
師匠「そうそう。余談だけどさ、大手の運送会社の車の多くはいわゆる任意保険にはいってないんだよ。」
弟子「えっ、そんなのありなんですか。」
師匠「たとえ人を轢くようなことがあっても、保険に加入するよりも、自社で賠償した方がトータルで安くつくからなんだ。」
弟子「う〜ん、理屈は合ってますけど。」
師匠「だから、事故を起こした時のためにね、元警察にいたしたたかなオッサンがね、交渉の窓口として待機しているってわけ。」
弟子「うへえ、手強いですね。」
師匠「そうだよ、そこいらの保険屋の担当者なんか歯が立たないよ。」
弟子「こわいこわい。」
師匠「さて、話題を戻そう。」
弟子「住宅地の道路での安全走行の問題ですね。」
師匠「静かな住宅地の道路が不幸にして抜け道になっている場合、そこを通り慣れている車はたいがいスピードを出しすぎているね。」
弟子「師匠のお宅の前の坂道なんか、そうなんじゃないですか。」
師匠「信号がない8m道路なもんだから、抜け道にされているよ。だけど、そこは通学路だぜ。」
弟子「事故とか、ありませんか。」
師匠「最近あったのは、轢き逃げ、それから追突ね。」
弟子「なんで追突なんか起きるんですか。」
師匠「車間詰めすぎるからだよ。休日に統計取ったことがあるけど、BMW3シリーズが最悪だね。ほぼ全員が車間詰めてる。」
弟子「なんででしょう?」
師匠「車の性能を過信してるんだろう。BMWはブレーキング性能も抜群だからね。」
弟子「で、追突してちゃ話にならないじゃないですか。」
師匠「そもそも、我が家の前のちゃちな抜け道なんか通ろうなんていうセコイ奴らだからね。運転マナーがいいわけない。」
弟子「やっぱり、住宅地なんだから、せめて静かに走ってほしいですよね。」
師匠「そこに住んでいる人の気持ちがわからないんだな。自分の都合しか考えてない。」
弟子「じゃ、師匠はよその住宅地の道路でも、静かに走りますか。」
師匠「当然。もし自分がここに住んでいたら、もし家族や子供達がこのあたりを散歩していたら、と思って走っているよ。でもね、そうやって走っていると、たいてい、後ろに付いた車が煽ってくる。」
弟子「やっぱり。」
師匠「『この馬鹿、のろのろするな』って思っているんだろうな。」
弟子「きっイラついてますよ。」
師匠「でもね、それでも30km/hのところを35km/hとか40km/hくらい出していたりするんだよ。」
弟子「わかります。」
師匠「だから、文句は言わせない。もし、ここで突然子供が飛び出してきて、万一、こっちが停止できなかったらすべては僕の責任なんだからね。」
弟子「でも、追突されちゃいますよ。」
師匠「はははは。追突だったらまだいいよ。こういうケースでは後ろの車の過失が100%だし、なにより子供が轢かれずに済む。それに、ローバー75にかま掘ったらかなり高くつくよ。」


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