カステラ
松翁軒
長崎

私にとってカステラというと40年前からずうっと「福砂屋」であったわけですが、知らないということはおそろしいものです。2007年4月、親戚の結婚式の引き出物でいただいたのがこのカステラ。花嫁のご実家御用達のお店だそうで、長崎には私が知らないカステラもあるもんやな、くらいのノリで一口入れてみてまさに絶句してしまいました。ここのカステラは「重い」です。世の中「軽い」「きめがこまかい」といった方向に流れがちだと思うのですが、全く逆の印象です。その味は「こくがあり豊か」とい言ったらいいのでしょうか。「卵」が違う感じもします。味がとてもよろしい。

長崎カステラというと、底に残ったザラメを愛でる風がありますが、そんなことは二の次で、カステラは真ん中の本体そのものの「味」なのだ、ということを改めて教えられたのが松翁軒のカステラなのでした。

基本的に長崎の外で購入するのが難しいですが、博多の百貨店ならば置いてあるらしいです(未確認)。もしかして、もしかして、と福岡空港2Fで探したところ、お菓子コーナーのいちばん奥の店でだけ扱っているのを発見しました。博多出張のおみやげは必ずコレでないと家族が許してくれません。

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