Winery
小布施ワイナリー
小布施

国産ワインといえば甲州だとか十勝などが知られていますが、小布施にちゃんとしたワインを作る醸造元があることはあまり知られていません。日本での栽培が難しいシャルドネやピノ・ノワールをオーソドックスな剪定法によって育て、醸造技術者を育成しつつ、世界に誇れるワインを造っているちいさなワイナリーがあります。ゆるやかな斜面を登って畑に行ってみれば、そこには、写真などで見たことのある仏蘭西的な葡萄畑の景色に出会います。抜栓してから1週間も経ったシャルドネを試飲しましたが、樽香をおさえ、しかも(国産ワインとしては画期的な)しっかりとしたテロワールを感じます。

さて、苦言です。醸造所の構内や通路や試飲室など、あちこちがいささか雑然としていて清掃がゆきとどいていない風があり、古くなったワインラベルなどがべたべた貼られていたり空き瓶などが散らかっていたりして、こればかりはなんとかしていただきたいと思います。経営者の食品製造に対する心がけが問われます。これでは、人を連れてゆこうとは思いません。彼らのワインがいくら賞を取ったとしても、私は現在のままのこのワイナリーのありかたを評価することはできないのです。

しかしながら、シャルドネひとつとっても、これだけの内容のワインを産するのは立派です。今後の精進に期待するところ、大であります。

(右画像:葡萄畑にて)

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