Notes for Eye Tracking
 視線入力オーディオのための注意事項 
  

リモコンは無意味

手が不自由でパソコンの操作を視線制御や視線入力に頼る人にとって、オーディオ製品に付属しているリモコンはほとんど役に立ちませんから、リモコン操作に依存する製品は使えません。


自動電源OFF機能(要注意)

一定時間使用していないと自動的に電源をOFFにしてしまう省電力設計は要注意です。自動でOFFになるたびに誰かに電源をONにしてもらわなければならないとなるとお話になりません。YAMAHA NX-50のように、自動電源OFFだけでなく音に反応して電源ONしてくれるものはOKです。


パソコンのUSB給電式

小型のアンプやスピーカーにはパソコンとUSBケーブルでつないで、USBから電源をもらって動作するものが増えています。視線制御で使うパソコンはTobii Eye TrackerなどのためにすでにかなりのUSB電源リソースを使っています。パソコン側の負担を少しでも軽くするために、USB電源に依存しないアンプやスピーカーが望ましいです。USB電源で動作するアンプやスピーカーほとんどはUSBからは電源をもらっているだけなので、携帯電話の充電で使う市販のUSBアダプタが使えます。


省電力

基本的に電源は入れっぱなしになりますから、省電力のものが望ましいです。別途、本人の意思で電源のON/OFFができるスイッチなどの仕組みがある場合はこの限りではありません。


パッテリー式、充電式

バッテリー式や充電式も実用性がありません。高性能エアーマウスのZonoが悩ましいのも充電式だからですね。充電式であっても、常時ACアダプタをつないでおけるならばOKです。


アンプのボリュームを回さないで

大きな音量で聞いている時、介護者が音量を下げたいと思うことがよくあるでしょう。そんな時、そこにあるアンプのボリュームを回さないでください。そのボリュームで音量を下げてしまうと、元に戻そうとしても本人の力ではどうしようもないからです。誰でも、音量を下げたい時は必ずパソコンの音量キーで操作してください(右の画像)。

トラブルを防ぐために、アンプのボリュームには「さわるな」「回さないで」などと書いたシールを貼っておきましょう。


LEDがまぶしい

最近の電気製品は必ずと言っていいくらいLEDが元気よく光っています。昼間はあまり気にならなくても暗くなるとまぶしく感じます。LEDは斜め方向は暗くても正面方向が突出して明るいので要注意です。LEDの正面を本人に向けない、シールなどを貼って目立たなくするなどの工夫をしましょう。



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